5.お前を愛す
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「その後 シャボンディ諸島にたどり着いて、人間屋でローと会ったの…」
自分の過去を全て話し終えたアイリスは深呼吸をした。
ロー達は黙ったままだった。
最初に口を開いたのはルフィだった。
「よし! アイリスの隠し事もちゃんと聞けたし これで俺らにとっても信頼できる仲間になったな!」
「お前らの仲間になった覚えはねェがな…」
「なんだよ そんな冷たいこと言うなよ。 な アイリス?」
ルフィはアイリスを見た。
「え……う うん!」
アイリスは嬉しそうに笑った。
ローはため息をついた。
「トラ男はノリ悪いよな」
「放っておけ…」
「ふふっ」
「アイリス 辛いことを話してくれてありがとね」
アイリスはナミを見た。
「うううん。 私の方こそありがとう」
アイリスはルフィ達に向き合った。
「みんな ありがとう」
そして 頭を下げた。
ルフィ達は笑った。
アイリスはローを見た。
ローは微笑して ナミを見た。
「ナミ屋 部屋を1つ借りてェんだが…」
「いいわよ」
ローはアイリスを見た。
「お前と改めてちゃんと話がしてェアイリス 」
「……ロー…」
「こっちよ」
ナミは背を向けて歩き出した。
ローはアイリスの手を引いて歩き出した。
「この部屋でいいかしら?」
「ああ 構わねェ」
「じゃあ ごゆっくり」
ナミは部屋を出て行った。
「“ドレスローザ”まで もうゆっくりしてる時間はねェよ…」
「…ロー 話って… !」
アイリスはローに抱きしめられた。
「…ロー?」
「………」
ローは無言のまま アイリスを抱きしめる力を強めた。
「…お前を…抱いてもいいか――…?」
少しして アイリス達は愛と情熱の国 「ドレスローザ」に着いた。
「………」
懐かしい…
アイリス達はシーザー引き渡しチーム、サニー号安全確保チーム、工場破壊&侍救出チームに別れた。
「待って ロー! 私もローと一緒がいい!」
「お前はナミ屋たちと一緒にいろ。 船にいるのが一番安全だ」
「嫌!」
「アイリス!」
「嫌だよ…私も連れてってよっ!」
アイリスは泣き出してしまった。
「トラ男くん…」
ローは頭を掻いた。
「……わかったから泣くな…!」
「………本当…?」
「…ああ。 ただし 危険を感じたら 一番に逃げろよ?」
アイリスは泣き止んで 頷いた。
「ロー ありがとう!」
そして 満面の笑みを浮かべた。
「トラ男くん アイリスに弱いわね」
「……ナミ屋 お前にこいつを渡しとく」
ローはナミに“ゾウ”を指すビブルカードを手渡した。
そして ルフィ達にベポが描いた地図を見せた。
「俺たち シーザーを引き渡すチームは“ドレスローザ”を通って 北へのびる長い長い橋を渡り “グリーンビット”へ進む」
「船でいきゃいいだろ 全員で!!」
「船じゃ不可能らしい」
「不可能ってどう言うことだよ!?」
ウソップはアイリスを見た。
「アイリス 何か知ってるか?」
「うううん。 グリーンビットには行ったことないから わからない」
作戦を確認したアイリス達は変装した。
特に顔を知られているアイリスはドレスローザの国民にバレない様にナミから洋服を借り 帽子を被り サングラスをした。
そして それぞれの目的のために動き出した。
義兄であるエースの能力であったメラメラの実が景品であることを知ったルフィは、ドフラミンゴの罠だと知らずに “コリーダコロシアム”で行われる“剣闘会”に出場していた。
客席で少しだけ“剣闘会”を見ていたフランキーはオモチャの兵隊の姿のキュロスと共に行動していた。
シーザー引き渡しチームであるアイリス達は北東のカフェの店主からグリーンビットまで続いている鉄橋の話を聞いていた。
「グリーンビットねェ…あまり勧められねェなァ…。 命かけて行く程の用がねェんなら やめた方がいい…」
店主は“グリーンビット”の周りには闘魚の群れが住み 危険であることを言った。
「それより お嬢さん…」
店主はアイリスを見た。
「!」
アイリスは顔を隠す様に顔を伏せた。
「昔 王妃様として迎え入れられるはずだったアイリス様にどこか雰囲気が似ているね…「こいつは俺の女だ!」」
ローのキツイ口調に店主は驚いた。
「気分を害しちゃったんならすまないね。 まあ もう亡くなっちまったって聞いてるから 似てるってだけなんだ…」
そう言うと 店主は逃げるように立ち去った。
「………」
「…ロー ありがとう」
「…いや」
「………」
ロー 怒ってくれたんだよね…?
アイリスは嬉しくなり 笑った。
ゾロは刀を盗んだ犯人である小人族であるトンタッタ族のウィッカと行動していた。
一人逸れた錦えもんはドンキホーテ・ファミリーの船員に囲まれていた。
サンジは敵の幹部だと知らずにヴァイオレットと共に行動していた。
サニー号安全確保チームであるナミ達は将軍ゴッコをしていた。