4.ファミリー
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街を見終えたアイリスとドフラミンゴは王宮に戻ってきた。
「「「お帰りなさい 若様、アイリス」」」
「花は届いたか?」
「…花?」
「はい。 部屋に全て飾ってあります」
ドフラミンゴは頭に?マークを浮かべたアイリスを見た。
「部屋に行くぞ」
「あ はい」
アイリスとドフラミンゴは自分たちの部屋に向かっていった。
ジョーラ達はアイリスとドフラミンゴのことを話していた。
「若様とアイリス 本当にお似合いざますね」
「想像以上の可憐さに ドフィもようやく結婚を意識し出したみたいだな」
「国王は後継者も必要じゃからな」
「ドフィの子はどんな子になるだろうねー」
「きっと可愛いざますよ」
「楽しみじゃな」
その頃 アイリスとドフラミンゴは部屋に着き 入った。
部屋の中は赤いアネモネの花で飾られていた。
「アネモネがたくさん!」
「フフフ アイリスの為に届けさせた。 喜んでくれたか?」
「はい! とっても!」
「それはよかった」
アイリスはアネモネの花に囲まれた部屋で毎日 嬉しそうに過ごしていた。
そんなある日 小物屋さんの店主が完成したアネモネの花の簪を持って 王宮にやって来た。
「大変お待たせしました。 こちらが国王様からお受けした アネモネの花で作ったアイリス様の簪でございます」
店主は箱を開けて アネモネの花の簪を見せた。
ドフラミンゴはアネモネの花の簪を取って 見た。
「なかなかいい出来じゃないか」
「ありがとうございます」
店主は頭を下げた。
ドフラミンゴは庭で楽しそうに話しているアイリスを見た。
「アイリス こっちに来い」
「はーい」
アイリスはドフラミンゴに駆け寄った。
「なに ドフラミンゴ様?」
「簪ができたぞ」
「本当!?」
アイリスは店主に気づいた。
店主は会釈した。
「アイリス様 お久しぶりでございます。 一生懸命に作らせて頂いたつもりですので、アイリス様が気に入ってくだされば 嬉しく思います」
アイリスはドフラミンゴからアネモネの花の簪を受け取った。
「わぁー とっても可愛い! 作り物じゃないみたい!」
アイリスは店主を見た。
「ありがとう! 大切にするね!」
「滅相も無い。 有り難きお言葉でございます」
店主は深く頭を下げた。
「ドフラミンゴ様 つけてー!」
ドフラミンゴはアイリスからアネモネの花の簪を受け取り アイリスの髪に挿した。
「よく似合っている」
ドフラミンゴはアイリスの頭を撫でた。
触れられることに大分慣れてきたアイリスは嬉しそうに笑った。
新しい簪をしたアイリスはご機嫌だった。
「アイリス とても気に入ってるみたいだな」
「ああ」
ドフラミンゴもご機嫌だった。
昼食の時間になり ベビー5達はテーブルのところに集まってきた。
その時 アイリスが倒れた。
「「「アイリス!?」」」
ベビー5は驚き アイリスのもとに駆け寄った。
ソファに座っていたドフラミンゴは一番にアイリスのもとに跳び 抱き上げた。
「!」
アイリスはぐったりとしていた。
顔色が悪い
ドフラミンゴはディアマンテを見た。
「すぐに医者を呼べ!」
アイリスはベッドの上に寝かされていた。
医者はアイリスの診察し 状態をドフラミンゴに話した。
「恐らく熱中症だと思われます」
「熱中症…」
「確かにアイリスは長時間外にいたかもしれねェが 熱中症にかかる程 暑くねェぞ」
「ええ。 確かに国王様が仰る通りでございます。 ですから 私めが考えたのは アイリス様自身 身体が弱いのではと……」
「……身体が弱い…?」
「あくまで仮定の話ですので…。 ですが もしまたこのように意識を失ったりしたことがあった時は 要注意でございます」
医者が帰っていった後 ドフラミンゴはアイリスを見守っていた。
「……アイリス…」
ドフラミンゴは愛おしそうにアイリスに触れた。
「……ん…」
その時 アイリスが目を覚ました。
「アイリス!」
「……ドフラミンゴ様…」
「体は大丈夫か?」
「…うん…。 心配かけてごめんね……」
アイリスはドフラミンゴを安心させようと微笑んだ。
「何か食べるか?」
アイリスは首を横に振った。
「…食欲ないからいらない」
「食べないと体に悪いぞ…」
「…いい……まだ…寝てたい…」
そう言うと アイリスは再び眠ってしまった。
「……アイリス…」
その日からドフラミンゴは眠ったアイリスが次の日の朝 ちゃんと目を覚ましてくれるかが気がかりとなった。