1.運命の悪戯
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アイリスがドレスローザを抜け出して数日が経った。
アイリスは大きな姿のアネモネに乗って 行く当てもなく空を飛んでいた。
「ドフラミンゴ様…追ってこなかったね……」
アイリスは悲しそうに言った。
「オォォ…」
アネモネも悲しそうな顔をした。
「でも それでよかったんだ…。 もし追いかけてきたらきっと…ドフラミンゴ様のもとに戻っていたと思うから……」
アイリスの前方に島が見えた。
「アネモネ あの島で少し休もうか?」
「…オォ……」
休まずに飛び続けていた大きな姿のアネモネはかなり疲れていた。
アイリスと大きな姿のアネモネは島に降り立った。
アイリスとアネモネが降り立った島はシャボンディ諸島で、人間オークション会場がある無法地帯の1番GRだった。
アネモネは肩乗りサイズの姿になって その場に倒れてしまった。
「アネモネ…!?」
アイリスはアネモネを抱き上げた。
「ごめんね アネモネ…。 無理させちゃったね…」
アイリスはアネモネを撫でた。
アネモネを抱いているアイリスは休める場所を探して歩き出した。
その頃 トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団はシャボンディ諸島の21番GRにいた。
「キャプテン お土産買ってこうよ」
「バカ。 観光に来たんじゃねェよ」
「お前 それ以上太ったら機敏な動きができなくなるぞ!!」
「すいません…」
打たれ弱いベポはペンギンとシャチの言葉に凹んだ。
「おい 面白いことをやっているぞ」
「ん?」
ローが示した方を見ると ウルージとキラーが戦っていた。
島を歩いているアイリスを少し離れた所で怪しい影が様子を見ていた。
【おい 見ろ あれ!】
【…え!? ドラゴン…!?】
【それに あの女、なかなかの女だぞ!!】
【ドラゴンにいい女! 捕まえよう!!】
怪しい影はアイリスに近づいた。
【お嬢ちゃん お困りのようだね】
怪しい影の正体は人間屋の関係者だった。
「誰!?」
「俺たちは獣医をしているんだ。 それを見てあげようか?」
人間屋の関係者はアイリスが抱いているアネモネを示して言った。
「本当ですかっ!?」
「…ああ」
くくっ!
バカな女だ
アイリスは人間屋の関係者についていった。
ローは箱に座り ウルージとキラーが戦っているのを見ていた。
「暴れたきゃあ “新世界”へ!!!」
そこに ドレークが間に入って 戦いを止めた。
ドレークはローの前を通った。
「今 いいとこだったのに…」
「!」
ドレークはローを見た。
「ドレーク屋……!! お前…」
ローはドレークを見上げた。
「何人殺した?」
「…トラファルガー…ロー……。 お前と話すことはない」
そう言うと ドレークは去っていった。
「つれねェなァ…」
そう言って ローは立ち上がって歩き出した。
「キャプテン どこへ?」
「1番GRだ」
「1番GRって…確か…」
「ああ。 この島は普通ではあり得ないことが公認されている」
ロー達は1番GRにある人間オークション会場に向かって歩き出した。
人間屋の関係者だと知らずについていったアイリスは人間オークション会場の前に連れて来られた。
「さあ 着いたよ」
「え…ここ…」
アイリスは建物を見た。
「“HUMAN”って書いてあ… !」
アイリスは催眠スプレーにより眠らされた。
異変を感じたアネモネが目を覚ました。
そして 口から炎を吐いた。
「熱っ!!」
「大丈夫かっ!?」
人間屋の関係者は直ぐに催眠スプレーを吹いた。
「だめだ! 効かねェっ!」
「これなら どうだ!」
人間屋の関係者は麻酔銃を撃った。
「オォっ…」
アネモネは威嚇して 眠ってしまった。
「なんて凶暴なドラゴンだ!」
「起こせないなァ こいつは…」
「だが 目玉商品が2つも手に入った! ディスコさんも喜ぶぞ!!」
「仕入れは俺たち 人間屋だから、売り上げは全部俺たちのもんだからな!!」
人間屋の関係者は眠らせたアイリスとアネモネを人間オークション会場の裏口に運んだ。