4.ファミリー
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ドフラミンゴが王下七武海に入り、ドレスローザの国王になってから6年――…
「最近はビジネスもますます順調なようざますね」
「でも 王妃探しは進まないようで…」
「“進まない”と言うより 王妃を探す気がないように見えるイーン」
「私の大切な人を殺しといて何が王妃探しよ!!」
「それはベビー5がろくでもない男ばかりを愛するからだ」
「でも 国王の跡取りがいないというのは大問題ざますよ」
「そのことなんじゃが…いい話を聞きましてな」
「お見合いかい ラオG?」
「いいや。 ここから離れたところになかなか見つからないと言う“パラディ島”、裏の名を“快楽島”という小さな島がある」
「…快楽島……」
「なんか嫌な名前の島ね…」
「ああ。 その島は名前のとおり 外見は楽園のようなのじゃが、裏では おなごを屋敷に監禁し、性奴隷としてビジネスをさせている。 そこにそれはそれは可愛らしい“胡蝶”と言う源氏名のおなごがいると聞いてな」
それを聞いたジョーラ達の心は団結した。
「「「若(様)を行かせよう!!」」」
こうして ドフラミンゴはジョーラ達によって半無理矢理にパラディ島に行かされることになった。
ジョーラ達の話を聞いたディアマンテとトレボールとピーカも一緒に行くことにした。
そして ドフラミンゴはディアマンテとトレボールとピーカと共にパラディ島に向けて出航した。
「どんな子か楽しみだな ドフィ?」
「興味ねェよ」
「でも 行くんだな?」
「行かねェとうるせェからな…」
ドフラミンゴはため息をついた。
「ったく ジョーラ達は自分が結婚してねェのに 俺にばっか言うなよなァ…」
そして ドフラミンゴ達がドレスローザを出航して 数日が経った。
「チュンチュン」
「……ん…」
“胡蝶”はスズメの鳴き声で目を覚まし、鎖で繋がれた手で目をこすった。
この頃 アイリスの名前は“胡蝶”だった。
スズメは“胡蝶”が監禁されている牢屋の中の格子窓の隙間から入ってきた。
「おはよう スズメさん。 今日は早いのね」
「チュン」
屋敷に監禁されている“胡蝶”にとってこのスズメは唯一の友達である。
“胡蝶” 後のアイリスはこの店 “月光花”で一番人気のある遊女…つまり 花魁である。
この店では客を惹きつけられない遊女は売られる。
その為 遊女全員が敵同士であり、友達などできない。
しかし それでも友達を作る遊女たちはいる…
だが アイリスには友達ができない訳がある。
それは 目の色が違う “オッドアイ”だからである。
遊女たちは好奇の眼差しでアイリスを見る。
そのことは深くアイリスの心を傷つけ、普段は眼帯で隠すようにしている。
「お仕事の支度をするまで 今日は何を話す スズメさん?」
“胡蝶”はスズメを手に持って 顔に近づけた。
そして 夕方になった。
“胡蝶”は支度をする時間になり スズメと別れた。
その頃 ドフラミンゴはパラディ島に着いた。
「やっと着いたか」
「随分 長旅だったな…」
「店はこっちだ」
ドフラミンゴ達は“胡蝶”が働いている“月光花”に向かって歩き出した。
「こうやって見てると普通の島にしか感じねェな…」
「フフフフフ! それは俺たちの島も同じだろ」
ドフラミンゴの言葉にディアマンテ達は笑った。
しばらく歩くと ドフラミンゴ達は“月光花”に着いた。
「いらっしゃい。 あら お兄さん達 素敵♥」
「“胡蝶”と言う女に会いたいんだが…」
「“胡蝶”はVIPな人しか相手はできないよ」
「俺は国王だ」
「あら そうなの? …でも 残念。 あの子 お店で一番人気だから 予約は一年先…あ いらっしゃいませ」
受付の遊女はお店に入って来たVIPの客を見た。
「ヴェイル様 お待ちしておりました」
「“胡蝶”は元気か?」
「ええ。 ヴェイル様に会うのを楽しみにしていましたよ」
受付の遊女は側にいた遊女を見た。
「“胡蝶”の部屋へ案内して」
「はい」
ヴェイルは遊女に連れられ “胡蝶”がおもてなしする部屋に向かっていった。
「そう言うことだから ごめんなさいね」
「………」
「ドフィ…どうする?」
「……行くぞ」
ドフラミンゴは背を向けて歩き出した。
「またのお越しをお待ちしているわ」
受付の遊女は手をひらひらと振った。
「ドフィ!」
ディアマンテ達もその後を追って店を出た。
「ドフィ このまま帰るのか?」
「んなわけねェだろ…フフフ! 強行手段でいかせてもらう」
ドフラミンゴはこれからすることを話した。
「了解だ ドフィ」
「任せたぜ」
そう言うと ドフラミンゴは裏口から“月光花”に侵入した。