3.哀しき隠し事
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ブリードはローに能力の弱点を知られたことに 体を震わせて怒っていた。
「てめェ! いつからそれを…!?」
ローは立ち上がり シーザーに命令がきかなかった時のことを説明した。
「それがわかってからは お前に操られたふりをして シーザーとアイリスの奪還の機会を探っていた」
「~~~ッ! 麦わらとの戦いも…!?」
「ああ。 操られたふりをしていた。 能力さえ使えりゃあ 海に落ちないようにするのは簡単だ」
ローはクンフージュゴンに吹っ飛ばされた後のことを説明した。
「シーザーをすぐに回収できたのはラッキーだった」
「俺はラッキーじゃねェよ!! 最悪だっ!!」
ローは耳栓をした。
ブリードはライトを消した。
【ペットもクソ! 人間もクソ! どいつもこいつも使えねェ――!!】
暗いライトがついた。
「耳栓だァ? くだらねェ! それで俺様に勝ったつもりか!? 見せてやる! ペトペトの実の最強の力を!!」
ブリードは両手を緑色の物体にして 自分にクソ人間どもを皆殺しにするよう命令して 首輪をつけた。
首輪は赤く怪しく光り出し ブリードの体はどんどん変化していった。
だが 操っていた海獣海賊団の反逆により ブリードは体を抑えられた。
そして ルフィとクンフージュゴンに殴り飛ばされ 空の彼方へ飛んでいった。
アイリスは夢を見ていた。
アイリスの目の前にはローが血を流し倒れていた。
「…ロー…!?」
アイリスはローを抱き起こした。
「ローっ!! !」
ローの体は冷たかった。
「…そんな……」
アイリスはローの胸に小さな穴がいていることに気づいた。
アイリスはブリードの能力によって操られ ローを自分で撃ってしまったことを思い出した。
「…嘘…でしょ……」
【ペトトトトト!】
アイリスの後ろには 笑みを浮かべたブリードが立っていた。
「よくやったな アイリス」
やめて…
「トラファルガーは愛した者に殺されて幸せだろうな」
やめて…!
「そう……お前がトラファルガーを殺したんだ!!」
「それ以上 言わないで――――――っ!!!」
アイリスは飛び起きた。
「…部屋…」
アイリスは自分の手が包帯で巻かれ テーブルの上には自分の銃が置いてあることに気づいた。
「…夢…なんかじゃない……」
アイリスはベッドの上で座り 自分の体を抱きしめた。
「…私は…ローを……っ!」
アイリスは涙を流した。
【アイリス】
アイリスの耳に愛しい人の声が聞こえた。
「!」
…ロー……
違う! ローは私がっ…!
【アイリス】
足音がアイリスに近づいてきた。
来ないでっ…!
「アイリス!」
「来ないでっ! !」
その瞬間 アイリスは抱きしめられた。
「アイリス 大丈夫だ」
「……ロー…なの……?」
ローは体を離し アイリスの顔を見た。
「…他に誰に見えるんだ?」
「だって…ローはっ……!」
…私がっ…!
ローは経緯を説明した。
「……じゃあ…私はローのこと撃ってないの……?」
「ああ」
「……よかった…!!」
アイリスは声をあげて泣き出した。
ローはアイリスが泣き止むまで アイリスを抱きしめていた。
少しして 朝刊が来たと言うブルッグの声が聞こえた。
アイリスとローは部屋を出た。
「アイリス 大丈夫か!?」
ルフィ達は心配していた。
「大丈夫…。 それより 新聞は?」
アイリス達は新聞を見た。
「ドンキホーテ・ドフラミンゴ…」
「七武海を…“脱退”!!!」
「ドレスローザの王位を放棄!!?」
「!」
……ドフラミンゴ様…
他にも ローとルフィが同盟を組んだこと、キッドとアプーとホーキンスが同盟を組んだことが載っていた。
ローはシーザーがどれだけドフラミンゴにとって重要な者かを説明した。
その頃 ドフラミンゴは国民が混乱して城の前に集まっている中、ローからの連絡を待っていた。
ローはドフラミンゴに電伝虫をかけた。
『俺だ…“七武海”を やめたぞ』