3.哀しき隠し事
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シャークサブマージに乗り アイリスとシーザーを取り返しに向かったロー、ルフィ、チョッパーの3人はブリードの船に乗り込んだ。
アイリスとシーザーは地下のような暗い部屋にある檻に入れられていた。
「おい! いったいどうなってんだ!? 俺は天才科学者 M・シーザー・クラウン様だぞ!!」
アイリスは右目に眼帯をした。
「アイリス なぜ眼帯を…?」
「ドフラミンゴ様がいるなら 眼帯しないんだけど……本当に さっきの男はドフラミンゴ様の部下だったのかな…って思えてきたから…」
アイリスは右目に眼帯をしながら言った。
「…どういう意味だ アイリス?」
「だって ドフラミンゴ様の命令で動いてるんだったら こんなこと…しないと思う…。 それに…アネモネの様子もなんか変だったし……」
「………」
シーザーは檻を掴んだ。
「おい! 誰かここを開けろ! おい 聞いてんのかァ!! こら!!」
【ペトトトトト】
ブリードが歩み寄ってきた。
「ご機嫌よう。 気分はいかがかね?」
「お…おう すまねェな。 助かったぜ…。 さあ 俺たちをここから出してくれ!」
「ドフラミンゴ様は…ここにいるの…?」
「…ペトトトトト……うるせェんだよ…クソ人間どもがっ!!」
「へ?」
「え?」
バチン!
ブリードは鞭を地面に叩きつけた。
「のわぁああぁ!!」
シーザーは驚き 後退りをして尻餅をついた。
「怖いよ…シーザー…」
アイリスはシーザーにしがみついた。
「…っ……」
怖がるアイリスを見て シーザーは怒った。
「なんだ てめェ!? まさか アイリスの予想通り ドフラミンゴの部下じゃねェのか!?」
シーザーは檻を掴んだ。
「ふざけやがって!! 俺を誰だと思ってる!?」
「シーザー・クラウン…。 ジョーカーのところの科学者だろ?」
「“ジョーカー”だとっ!? てめェ まさか…闇に通じて……」
「ペトトトトト。 そして…」
ブリードはアイリスを見た。
「お嬢さんはジョーカーの深い関係者であることはわかっている」
「…どこで…それを…!?」
「ペトトトトト。 どう言う関係までかは調べられなかったがな…。 それにしても…」
ブリードはアイリスの顎を手で上げさせた。
「!」
「クソ人間にしてはいい顔をしてやがる…」
「…ぁ……」
…怖い…
アイリスの体が震え出した。
「怖がってんじゃねェか! 手 離してやれよ!」
ブリードはアイリスから手を離し シーザーに視線を戻した。
「シーザー お前には重要な役割がある」
「……役割?」
「そうだ。 シーザー お前の科学力を使って 俺の望む王国を作るのだ!」
「はァ? やなこった! 俺は天才科学者。 誰がてめェみてェなわけわかんねェ奴の命令なんかに従うかよ!!」
「ペトトト! そんなこと いったいいつまで言ってられるかな?」
ブリードは緑色の物体の左手でシーザーに触ろうとしてきた。
「何をする気だ!? やめろ! おい こら! てめェ! ぬあぁああ―――!!」
「シーザー…!!」
シーザーには緑色の首輪がついていた。
「なんだこれ…!?」
ブリードはアイリスを見た。
「ペトトトトト。 さて 今度はお嬢さんかな…?」
ブリードはアイリスに手を伸ばし 迫ってきた。
「いや! 来ないで!」
…怖い…
…怖いよ…ロー…
助けて…!
ルフィはアラバスタでルフィに弟子入りしたクンフージュゴンとの再会を楽しんでいた。
「で その麦わら屋の弟子がなんで新世界まで来て 俺の大事な女と俺たちの大事な人質を掻っ攫って行ったんだ?」
ローの表情はとても怖かった。
クンフージュゴンはローに怯えながら 事情を説明し、チョッパーが通訳した。
「“今の自分たちは奴の奴隷っす…! おいらたちが女の子とドラゴンとシーザーを攫ったのも あのブリードの命令っす…!”」
「ブリード…あいつが黒幕か…。 今の話だと ドフラミンゴは関係なさそうだな」
ドフラミンゴが関係してねェってことは アイリスの命も危ねェ…!
いったい…なにが目的だ…?
「わっかんねェーな…。 お前ェ そんな強いのに なんであんな奴の言いなりになってんだよ?」
チョッパーは通訳した。
「“それは…”【整列だ てめェら!】」
その声と共にクンフージュゴン達の首輪が緑色に怪しく光り出し 目の色が赤くなった。
そして 整列した。
【ペトトトトト!】
緑色の首輪をされ リードで繋がれたアイリスを連れたブリードはクンフージュゴン達が整列した間の道から歩いてきた。