3.哀しき隠し事
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ゾロ達は全員 パンクハザードから脱出するため R棟を目指していた。
ヴェルゴと共にパンクハザードを真っ二つにしたローは鬼哭を鞘に収めた。
「ローが…勝った…! っ!」
アイリスはローが無事に戻って来てくれることに喜びを感じたが、それと同時にドフラミンゴを裏切った罪悪感に襲われた。
わかっていたことなのに……
…胸が苦しい…
上半身のみになったヴェルゴはローを見た。
「“歯車を壊した”…“もう誰も引き返せねェ”……笑わせるな」
ローはヴェルゴを無視してスモーカーに歩み寄った。
上半身のヴェルゴは跳んで ローに向かってきた。
「身の程を知れ! ロー!!」
ローはヴェルゴを刻みまくった。
「随分じゃないか…ロー」
ローはヴェルゴを無視して アイリスの手を引いて背を向けて歩き出した。
だが アイリスは歩かなかった。
「――だが必ず後悔する。 よく覚えておけ…」
ヴェルゴの眉間に皺が寄り 血管が浮き出た。
「お前は“ジョーカー”の“過去”を知らない。 それが必ず命取りになる!!!」
ローはヴェルゴの顔を真っ二つに斬った。
「俺の心配はいい。 てめェの身を案じてろ…」
スモーカーは葉巻に火をつけ 立ち上がり、出口に向かって歩き出した。
「この部屋はやがて 吹き飛ぶ。 じゃあな……“海賊” ヴェルゴ」
ローは鬼哭をしまい 再びアイリスの手を引いたが、アイリスは動かなかった。
「アイリス 早く行くぞ」
「……ごめん ロー…」
アイリスはローの手を放し ヴェルゴのもとにいった。
「アイリス!?」
アイリスはヴェルゴの手に触れた。
「………」
「……ごめんね…ヴェルゴ……」
どちらかを選べば…どちらかが死ぬ……
敵同士なんだから 当たり前のことなのに……
アイリスは下を向いて 涙を流していた。
「!」
…アイリス……
「アイリス! 行かないのか!?」
アイリスは俯いたままだった。
ローはアイリスを立ち上がらせた。
「おい アイリス! お前はここに残るつもりか!?」
「……私は…どうすればよかったんだろね……ロー…?」
「!」
ローはアイリスを抱きしめた。
「そんなの…決まってんだろ…。 アイリスは俺の傍にいればいい……アイリスは“俺の女”だ」
「……ロー……っ…」
アイリスはローを抱きしめ返した。
「……おい 早く行かねェと 全員死ぬぞ」
「「!」」
アイリスとローは離れ 出口に向かって歩き出した。
アイリスは振り返って ヴェルゴを見た。
「ドレスローザにいた時…面倒を見てくれてありがとう…ヴェルゴ…っ…。 …さようなら……っ…」
アイリスは涙を拭って ローとスモーカーと共に“SAD製造室”を出ていった。
ヴェルゴは私の選択は愚かだと思っているかもしれない…
それでも…
やっぱり 私は……
ヴェルゴは穏やかな表情をしていた。
「………」
今まで反抗もしたことがなかったアイリスが 自分の意思で道を選んだ……
俺は見守っているよ…
…その道が絶望へ繋がっているとしても――…
アイリス達はローにトロッコがある場所に連れて来られた。
ローはスモーカーを見た。
「これは返しておく」
ローはスモーカーに心臓を渡した。
スモーカーは心臓を受け取り 戻した。
シーザーを遠くにぶっ飛ばしたルフィのもとにナミ達が合流した。
そこに アイリスと大きなトロッコを引いたローとスモーカーと大きな姿のアネモネも合流した。
外ではベビー5とバッファローがシーザーを取り返そうとフランキーと交戦していた。
「アイリス」
先にトロッコに乗ったローはアイリスに手を差し出した。
「………」
この手を握ればもう後戻りはできない……
でも 私はローと共にいたい
アイリスはローの手を取り トロッコに乗った。
そして フランキーを除き全員揃ったため アイリス達を乗せたトロッコはR棟を出発した。
モネはドフラミンゴの命により 起爆スイッチの前にいた。
そして スイッチを押そうとした時 モネは倒れた。
原因は シーザーがスモーカーの心臓と勘違いしてモネの心臓を刺したからだった。
スモーカーはなぜ シーザーが自分の心臓を持っていると勘違いしているのかをローに聞いていた。
ローは説明した。
「言うだろ…人に親切にしときゃあ……てめェにいい事があるって……」
その頃 ドフラミンゴがドレスローザからパンクハザードに向かって飛んでいた。
「お前ら…そいつを仕留めておけ…!!! 今行く!!!」