3.哀しき隠し事
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緊急連絡を聞いて ローのもとに向かっていたヴェルゴは電伝虫でドフラミンゴと話していた。
『アイリスは元気か…そうか……』
「ああ…だが……アイリスはローについた…」
『…!!?』
そして ヴェルゴはローのことを話した。
『“SAD”をローが!!?』
「……ああ。 これで“裏切り”は確定だ…!!」
『フッフッフッフッ…俺ァあいつを弟のように思い ずっと成長を見守ってきてやったのに…残念だ』
「わかるよ」
『お前も辛いだろうが ヴェルゴ。 ローはそこで始末してくれ』
ドフラミンゴの眉間に皺が寄り 血管が浮き出た。
『この世に生まれた事を後悔する程に…無惨に殺してくれ!!!』
「承知した。 …アイリスはどうする?」
『アイリスは何もせず俺のところに連れてこい。 アイリスとはちゃんと話がしてェ…』
「……わかった…」
ヴェルゴは電伝虫を切った。
「………」
アイリス…お前がいなくなってから俺は生きている心地がしなかった……
もう一度 お前と家族になりたい…
もう一度…お前に傍にいて欲しい……
…アイリス――…
ローはSAD製造室を破壊しようと 鬼哭を抜いた。
【飼い犬に噛まれる…と言うのはこのことだな…ロー】
「「!」」
アイリスとローが振り返ると ヴェルゴが立っていた。
「ヴェルゴ…」
「アイリス 下がってろ」
「…ロー! 待っ…「何も言うな!」」
アイリスはローに伸ばそうとした手を引っ込めた。
「アイリスが何を言おうが この戦いは避けられねェ」
「! ……わかってるよ…ロー…。 そんなこと…わかってるよ…! でもっ! んっ」
ローはアイリスの唇を強引に塞いだ。
「わかってんなら 大人しく退いてろ」
ローは背を向けた。
「必ずヴェルゴを倒して戻る」
そして 小声でそう言った。
「…ロー……」
私がしっかりしないと…!
私は…ローを信じるって決めたから!!
アイリスは隅の方にいった。
「別れの挨拶は済んだか…」
「“しばしの間”…のだがな」
「ガキが…! じっくり たっぷりいたぶって…その生意気な顔に思い出させてやる……恐怖って奴をな…!!」
ヴェルゴは竹竿を取り出し 武装色で纏った。
「あの時のように!!」
そして ローに向かってきた。
ローとヴェルゴは戦い始めた。
シーザーを逃がすために足止めをしているモネと交戦していたルフィは自滅し 地下深くの“ゴミ箱”に落ちてしまった。
ロビン達はモチャ以外の子供たちを足止めしていた。
ローはヴェルゴに心臓を持たれているため 反撃もできず 一方的にやられていた。
「お前らの計画が崩れて…焦っているのか? よほど大事らしいな こいつが!」
その時 ローが苦しみだした。
理由はヴェルゴが持っているローの心臓を握ったからだった。
「口を慎め ガキが!」
ヴェルゴは心臓を握る力を強めた。
「うわああァアア!!!」
「ロー!」
私はどうすればいいのっ…!
ローは心臓を取り返そうと試みるが ヴェルゴに防がれ、すぐにヴェルゴの手に渡ってしまった。
ローは柵を掴み 起き上がろうとするが、ヴェルゴに殴られた。
その時 ローのキャスケットが下に落ちていった。
「!」
アイリスにもらった帽子が…!
アイリスはアネモネを見た。
「アネモネ!」
「オォ!」
アネモネは下に落ちていくローのキャスケットを拾いにいった。
ローは“カウンターショック”で反撃したが、ヴェルゴには効かなかった。
「…ジョーカーから伝言がある…」
「………!!」
「“残念だ”と…!!! そして…」
ヴェルゴはアイリスを見た。
「“ちゃんと話がしてェ”と…!!!」
「!」
…ドフラミンゴ様…
アイリスはアネモネから受け取ったローのキャスケットを握りしめた。
ヴェルゴはローに呼び捨てにされたことに怒り 心臓を握った。
「うァアアアア~~~~っ!!!!」
「もうやめて ヴェルゴ! お願い!!」
このままじゃ ローが……死んじゃう…っ!!
ヴェルゴは無言で更に握りしめた。
「アアアアア~~ア!!!」
「ヴェルゴっ!!」
その時 ヴェルゴはローの心臓を握りしめるのをやめた。
ローは力なく地面に倒れた。
「ローっ!!」
アイリスはローに駆け寄った。
「――今 取り込み中だが 今じゃなきゃイカンかね…スモーカー中将…!!!」
後ろにはスモーカーが立っていた。