3.哀しき隠し事
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「ハァ…ハァ……!! 何でお前が……ハァ ここにいる……!!!」
声の主はアイリスとローの前で止まった。
モネは怪しく笑った。
「何年振りだろうな 大きくなった ロー」
「!!!」
「……どう言うこと…?」
ヴェルゴはアイリスを見た。
「アイリス 久しぶりだな。 生きていてくれて 本当に嬉しいよ」
「………」
「!」
やはり アイリスは……
「…ねえ 教えてヴェルゴ! ヴェルゴはローを知ってるの…!?」
「ああ よく知っている。 まあ その話は後でゆっくりしよう」
ヴェルゴはローを見下ろした。
「ハァ……ハァ…!! 俺がお前らに危害を加えたか!!?」
「既に実害が出ていたら お前はもう今生きていない」
「!?」
ヴェルゴはアイリスを横目で見て 視線を戻した。
「アイリスのことも彼は許した……助けてくれたこと“だけ”はな……」
「………」
「大人に隠し事をしてもバレるものだ…ロー」
「うふふ」
「………!! ――じゃあ…消えて貰うしか…」
ローは鬼哭を持ち 鞘から抜いてヴェルゴに向かっていった。
「ねェな!!!」
「ああ…一つ言い忘れていた」
ヴェルゴは後ろで持っていた心臓を握り締めた。
「ウウウァア~~~ッ!!!」
ローは苦痛の声をあげ 鬼哭を落とした。
「訂正しろ」
ヴェルゴは竹竿を取り出して 武装色の覇気化を纏わせた。
「ヴェルゴ やめて!」
「アイリスは危ないから下がっててね」
モネはアイリスを抑えた。
「モネ 放して!」
そして ヴェルゴは武装色の覇気化を纏わせた竹竿でローを殴った。
ローの頭からは血が流れ 倒れた。
「ヴェルゴ“さん”だ…」
「い いや……ロー――――ッ!!!」
アイリスは泣き叫んだ。
その頃 動けるようになったチョッパーはシーザーの研究室で薬のことを調べていた。
ヴェルゴはその後も容赦なくローを殴って痛めつけた。
「もうやめてっ ヴェルゴ!」
アイリスはモネに抑えられ 動けなかった。
ローはヴェルゴに心臓を持たれているため 反撃もできず捕まってしまった。
アイリスとローはモネとヴェルゴと共にシーザーの研究室に帰ってきた。
ローは鎖で縛られ 檻に入れられた。
少しして シーザーの能力によって気絶し 捕まってしまったルフィ達も同じ檻に入れられてきた。
「………」
「………」
アイリスは檻の前にいたが ローとの会話はなかった。
「アイリス そんなところにいないで こっちへ来い」
アイリスは背を向けたまま首を横に振った。
「……ドフィは今のお前を見てがっかりするだろうな……」
「!」
アイリスはヴェルゴを見た。
「アイリスが知りたがっていた ドフィとローとの関係を話そう」
「………」
ヴェルゴはローの過去の話をした。
「お前がローといたことで 知らず知らずのうちにローを傷つけていたんだよ」
「…っ……」
ローは仇である男の女である私を……ずっと傍に置いてくれていたの………
ごめんなさい ロー…!
ごめんなさい……っ
アイリスは涙を流した。
【とっくに気づいていたさ】
黙っていたローが口を開いた。
「!」
アイリスはローを見た。
「…っ……」
…が、すぐに顔を伏せた。
私…どう言う顔してあなたと話せばいいの……?
【……ん…】
その時 ルフィが目を覚ました。
「起きたか?」
「…お前…何してんだ?」
「それはこっちのセリフだ」
ヴェルゴは立ち上がって檻に近づいた。
「一つの檻に入るには あまりに豪華な顔ぶれだな…」
「………」
ローはヴェルゴが“ジョーカー”の部下であることを説明した。
「………」
…“ジョーカー”…?
ヴェルゴはドフラミンゴ様の部下じゃないの……?
「知られちゃマズい俺の正体を明かしたと言うことは どう言うことかわかるな?」
「ヴェルゴ やめて…! “ジョーカー”って誰なの ヴェルゴ!?」
「!?」
アイリスはドフラミンゴの闇のブローカーとしての通り名を知らないのか…!?
「…ロー お前はアイリスに“ジョーカー”のことを話していないんだな…」
「…それはお前らもだろ」
隠してやがったな あの野郎…
ローはアイリスを見た。
そして “ジョーカー”が“ドンキホーテ・ドフラミンゴ”であることを説明した。
「!?」
ドフラミンゴ様が闇のブローカー……?
アイリスの思考はそこで停止した。