3.哀しき隠し事
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アイリスと、スモーカーの心臓を持ったローはシーザーの研究室の前にいた。
「どうしたの ロー? 入らないの?」
ローはスモーカーの心臓をコートにしまい、モネの心臓を取り出した。
「それって…モネの心臓?」
「ああ。 今からすることに何も口を出すな アイリス」
「……うん…わかった」
アイリスとローは部屋に入った。
シーザーはガス化した体を実体に戻した。
「てめェ 何て事してくれた ロー!!」
シーザーは怒っていた。
「文句があんのはコッチだ シーザー」
一度部屋を出ていたローは戻って来て シーザーにスモーカーの心臓と偽って モネの心臓を渡した。
「気の利いた土産だ」
「!」
ローが言ってたのって…このこと…?
その後 これからのことを話し合っていた。
そこに “雪山の殺し屋”である“イエティ COOL BROTHERS”からの報告が届いた。
「もっと骨のある奴らかと…――ね? ロー…」
「………」
モネはローとルフィとの関係を話した。
「なに?」
何も知らなかったシーザーはローを疑い 銃を向けた。
「ちょっと ローに何するのよ!?」
「いい アイリス」
ローは反論した。
シーザーはローが初めてパンクハザードに来た時のことを思い出し 納得した。
「わざわざ政府に媚びて“王下七武海”にまでなり この島に来た男が 話の拗れる様なマネ するハズもねェ……」
シーザーは銃を戻した。
「悪かったな」
「さっき……ガキ共が“放っといても帰ってくる”と言ったが……どう言うことだ?」
「あァ……」
シーザーは覚醒剤であるキャンディを取り出した。
「アイツらには毎日…ドラックキャンディを与えている。 ウチへ帰っちゃ貰えねェからなァ…!!!」
「っ!」
アイリスは遊女の時に無理やり飲まされていた薬を思い出した。
怖いっ…!!
アイリスは頭を抱え 体を縮めた。
ローはアイリスを抱き寄せた。
「趣味の悪ィ男だ……。 誰かを思い出す……」
ローはアイリスを抱え 立ち上がり、ドアに向かって歩き出した。
「戦闘は?」
「必要なら呼べ…!! 誰の首でも獲ってやるよ」
アイリスを抱えたローは部屋を出た。
ローはアイリスをアイリスの部屋へ運んだ。
「休んでろ」
そう言うと ローはドアに向かって歩き出した。
「待って ロー! どこへ行くの?」
「…外だ…」
「待って!」
アイリスはローの背中にくっついた。
「…置いていかないで」
「………」
結局 ローはアイリスを連れ 研究所 裏口にいた。
「……くしゅんっ…」
「……アイリス 残っていてもいいんだぞ…」
「だって ルフィに会いに行くんでしょ!? 私も会いたいし!」
「………」
「もう! ローは心配しすぎだよ! 私 二年近くここにいるんだよ? 少し耐性もできたって」
「何度倒れたか数えられないくらいだもんな…」
「! ……それは…ローがいっつもどっか行っちゃうんだもん!」
「それは何度も聞いたし、それに その日中には帰ってただろ」
「そうだけど…」
「ったく その度に俺の心臓には悪かったんだがな……」
「……ごめんなさい」
「……まあ アイリスが俺のことを想ってくれていた気持ちは素直に受け取っておく」
「…うん!」
少しして アイリスとローは裏山に着いた。
「アイリス ファードラゴンに乗って離れてろ」
「うん」
アネモネは大きな姿に変え アイリスを乗せると空へ飛んだ。
そこに ナミの人格が入ったフランキーを持ったスコッチが現れた。
ローは迷わずスコッチを真っ二つに斬った。
「てめェ 何のつもりだァ~~~!!!」
上半身となったスコッチは巨大なナイフでローを殺そうとしていた。
「ロー 後ろ!」
ローは鬼哭を雪山に刺すと 後ろに飛んでスコッチに触れた。
「“カウンターショック”」
そして 電撃を与えた。
スコッチはそのまま倒れた。
「…!? トラ男~~~!! お前 ナミを助けてくれたのかー!!」
アイリスを乗せたアネモネはローのもとに降りてきて アイリスを降ろした。
「あ! ドラゴン! 俺も乗せてくれよ!!」
「……少し考えてな……。 お前に話があって来た…!! 麦わら屋」
「?」
ローは説明した。
「誰かの下につきてェってタマじゃねェよな お前」
「ああ! 俺は船長がいい!」
背を向けていたローはルフィの方に体を向けた。
「だったら“ウチ”と 同盟を結べ!」
「……同盟?」
「俺とお前が組めばやれるかもしれねェ…。 “四皇”を一人…!!! 引きずり降ろす“策”がある」
「!!?」
ナミは反対した。
「その“四皇”って誰の事だ?」
ルフィはローの話に興味を持った。
「そいつの名は……」
ローは名前を言った。
「そうか…よし やろう」
ナミは驚きの声をあげた。
アイリスは嬉しそうに笑っていた。
ルフィ達とは度々 縁があるね