3.哀しき隠し事
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たしぎはスモーカーの忠告を無視して ローに向かっていった。
「トラファルガー! あなたがその気なら!!」
ローはたしぎを真っ二つにした。
「フッ」
たしぎの上半身のみだけが地面に倒れ 折れた刀の先は地面に刺さった。
たしぎはローを見た。
「斬るならば殺せ!!! トラファルガー!!!」
「心ばかりはいっぱしの剣豪か?」
ローは鬼哭を担いだ。
「――よく覚えとけ 女海兵…。 弱ェ奴は死に方も選べねェ」
「………!!!」
たしぎは再び斬りかかったが、刀が折れている為 ローには届かなかった。
たしぎを守ろうと スモーカーの部下たちは銃を撃ってきたが ローの能力により雪と入れ替えられた。
ローは再び たしぎを斬ろうとした。
「ロー やめて!!」
「!」
アイリス…
ローの攻撃はスモーカーによって防がれた。
スモーカーはモクモクの実の能力を使い 素早くローの後ろに回った。
そして ローの首を掴み 地面に押し倒した。
「ローっ!?」
アイリスは大きな姿に変えたアネモネに乗り サークルの中に入ろうとした。
「入ってくるな アイリス!」
「でもっ!」
このままじゃ ローが…
スモーカーはローに十手の先を刺そうとした。
ローはかわした。
「いやなエネルギーを感じる…。 海楼石だな――その十手の先…!!」
身の危険を感じたスモーカーの部下たちはたしぎを連れてサークルから出た。
サークル内ではローとスモーカーの戦いが続いていた。
「……ロー…」
どうか無事に帰ってきて…
アイリスはサークルの外で見守ることしかできなかった。
「この島で何を企んでる!!!」
「――じゃあ お前から答えろ!!! お前らは何を企んでる…!!」
ローは岩を出現させ スモーカーの攻撃を防いだ。
ローは鬼哭を地面に刺した。
「場所を変えなきゃ…見えねェ景色もあるんだ スモーカー…。 “メス”」
ローはスモーカーの心臓を抜き取った。
そして 手に移動させ 鬼哭を地面から抜いた。
「何一つ…お前に教える義理はねェ…」
心臓を抜かれたスモーカーは力なく倒れた。
「ロー!」
アイリスはローに駆け寄り 抱きついた。
「ロー 無事でよかった!」
「心配し過ぎだ」
ローはアイリスの後頭部を撫でた。
「ロー、この海兵さん 死なないよね!?」
アイリスは倒れているスモーカーを見て言った。
「ああ。 心臓を抜いただけだ」
ローは鬼哭を鞘にしまって 歩き出した。
アイリスも続いて歩き出した。
その時 声が聞こえてきた。
アイリスとローは立ち止まり 声の主を見た。
「……麦わら屋」
「あれ~~!!? お前は~~っ!!!」
ルフィはゾロ達にローのことを説明した。
「ジンベエと同じ様に あいつも命の恩人なんだ!!!」
「………」
ルフィは茶ひげから降りてきて 駆け寄ってきた。
「こんなトコで会えるとは思わなかった! あん時ゃ 本当にありがとう!!」
ローはルフィとの出来事を思い返していた。
「あ! ドラゴン! 久しぶりだな~~!!」
「オォ?」
アネモネは首を傾げた。
「アネモネ この方は私たちをあの人間屋から連れ出すきかっけを半分作ってくれた方よ」
アイリスはルフィを見た。
「あの時は助けてくださり 本当にありがとうございました!!」
アイリスは頭を下げた。
アイリスの肩に乗っていた小さなアネモネも同じ様に頭を下げた。
「んー なんかよくわからねェけど…役に立ったならよかった!」
ルフィはローに視線を戻した。
「俺もトラ男に助けられてるし! お互い様だ!」
ルフィは笑った。
【スモーカーさんっ!!!】
そこに たしぎ達が戻ってきた。
事態を把握したたしぎは涙を流しながら ローに向かって来た。
「アイリス 下がってろ!」
「………」
アイリスはローの腕を掴んだ。
「…アイリス…?」
「…あまり人を傷つけないで……」
「………」
アイリスが離れたのを確認したローは鬼哭を抜いた。
ローはサークルを作り、2回 鬼哭で宙を刺した。
そして スモーカーとたしぎの人格を入れ替えた。
ローはルフィに助言をした。
「また後で会うだろう。 互いに取り返すべき ものがある」
ルフィ達は海軍から逃げるため その場を去っていった。
アイリスとローは研究所内へ入っていった。