3.哀しき隠し事
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「じゃあ アイリス、お前は安静にしてろ」
「待って!」
ローは立ち止まり 振り返った。
「ロー…私……」
アイリスは恥ずかしそうに顔を下にした。
「…私…ローのこと…… !」
ローはアイリスのもとに戻って来て、抱きしめた。
「…ロー…?」
「アイリス…お前を初めて見た時から俺は……お前が好きだった」
「!」
アイリスは目を見開いて驚いた。
「突き放したりしてすまなかった アイリス」
アイリスは涙を流した。
「私…てっきりローは私のこと嫌いになったんだと思ってた」
「そんなこと一度もねェよ」
「だって…ロー…」
「ったく めんどくせェな…」
ローはアイリスに口付けた。
「……これで満足か?」
「! ……うん…!」
アイリスは頬を少し赤く染め 嬉しそうに笑った。
その後 アイリスは疲れて眠ってしまった。
ローは愛おしそうにアイリスの髪を撫でた。
「…アイリス 悪いな。 …さっきが初めてのキスじゃねェ…」
ローは魚人島を出航した日のことを思い返した。
「まあ お前なら許してくれるよな…アイリス……愛してる」
ローはアイリスに口付けた。
付き合うようになった二人であったが、元々 想い合っていたため 会話や生活にあまり変化はなかった。
そして――…
アイリスとローが付き合い始めて 数ヶ月が経った。
アイリスとローは緊急信号を聞き 研究所を出た。
「…雪も見飽きちゃったな……」
「もう少しの辛抱だ」
「え?」
「………」
ワノ国の侍である錦えもんは茶ひげの部下たちを倒していった。
「モモの助ー!!」
「なんだこいつは…ぐわっ!」
そこにアイリスとローが到着した。
「あ “七武海”だ! 助かった…!」
「“七武海” こいつをどうにかしてくれ!!」
錦えもんはローを見た。
「この島に息子を助けに来た!! “モモの助”と言うのだが おぬし知らんか!?」
「………“ROOM”」
ローは錦えもんの体を三つに斬った。
「斬られた…!! ……ん…? 生きておる!?」
ローは錦えもんの生首を持った。
「離せ!! 何故 拙者は生きている!? しかも生首っ!?」
「………」
ローは何も言わず 研究所に向かって歩き出した。
「待て おぬし! 拙者の体を置いていくのか!?」
「………」
「聞いているのか おぬし!?」
「…少し黙っていろ……」
「ぬぬ…!」
錦えもんはアイリスを見た。
「おお おぬし その服…“和”の者か!? “モモの助”と言う男子を知らんか!?」
「…知らないです……」
“和”の者って何だろう?
「確かにここにいるはずなのだが…」
「…力になれなくてごめんね……生首さん…」
「拙者のことを思って……かたじけない…」
なんと言う優しき女子だ…
ローは研究所に入り シーザーの研究室に入った。
「部外者がいたから連れてきた…」
ローは錦えもんの生首をテーブルに置いた。
「おぬし なぜ拙者を殺さん!? 敵に斬られて生かされるなど“武士の恥”!!!」
「……うるせェ野郎だ…」
ローはさらに顔を切り刻んだ。
「ちょっと ロー…!」
シーザーは錦えもんの生首を見た。
「どうやって侵入したかは知らんが…牢屋に入れておけ」
「はい “M”!」
シーザーの部下たちはバラバラになった錦えもんの生首を牢屋に持っていった。
「生首さん 誰かを探してたみたいだけど……」
「放っておけ」
「でも…!」
なんか…かわいそう……
少しして 麦わらの一味と海軍の“Gー5”がやって来た。
シーザーの部下はサウザンドサニー号に残っていたナミ達を眠らせて 捉えた。
シーザーの部下はシーザーにスモーカーが率いているG-5の現状を説明していた。
「よりによって面倒くせェ男が来たな…」
「対応はどうします?」
「誰も居ちゃいけねェんだ ここには…。 お前ら 見つかるなよ。 俺も出られねェ…」
「そうなると 連中を止める術が…」
【俺が行こうか?】
シーザーと部下は声の主を見た。
そこには怪しく笑みを浮かべているローがいた。
スモーカー率いるG-5はパンクハザードの研究所前に上陸した。
そして ブザーを鳴らした。
アイリスとローは研究所前の扉に向かって歩いていた。
「律儀にブザーを鳴らすなんてな…」
「ロー ここは立入禁止の島なんでしょ? なんで海軍が…?」
「知らねェ」
その時 G-5の罵声が聞こえてきた。
「っ!」
「アイリス 怖いなら残っていていいぞ」
アイリスは首を横に振った。
「ローと一緒にいる…!」
「……そうか」
ローは扉を開いて 姿を現した。
「俺とアイリスの別荘に…何の用だ…」
ローは扉に寄っ掛かった。
「白猟屋……」
アイリスはローの後ろに隠れて 顔だけを出した。