2.交差する想い
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モネはアイリスとローがいる部屋に入った。
【あら 気がついたのね アイリス?】
「!?」
アイリスはドフラミンゴの部下であるモネの姿を見て 目を見開いて驚いた。
「ロー “M”が呼んでるわ」
「ああ」
ローはアイリスを見た。
「また後で来る」
「うん!」
ローは部屋を出ていった。
「モネ どうしてここに!? それにその体は!?」
「しーっ! 私とあなたは初対面にしておいて」
「……どうして?」
「アイリスにとっても ローにとっても それが一番いいと思うから」
「……?」
「あまり深く考えないで。 最初だけでいいから」
「……うん」
「私の体はローにしてもらったの。 それより アイリスに聞きたいことがあるんだけど…ローとはどう言う関係なの?」
アイリスは今までの経緯を話した。
「そう…ローに助けられたのね…」
モネはアイリスに触れた。
「生きていてよかったわ アイリス」
「…モネ」
「若様も喜んでくれるわ」
「っ!」
「…どうしたの アイリス?」
「……うううん…何でもない…。 …私…もう少し寝てるね…」
「それがいいわ。 何かあったら呼んでね」
モネは部屋を出ていった。
「………」
ドフラミンゴ様……
今の私の気持ちを知ったら あなたを傷つけてしまう……
あなたより…ローを好きになってしまったから……
モネはシーザーの部屋に戻って来た。
「アイリスは?」
「眠ったわ」
「そうか…」
ローは立ち上がり ドアに向かって歩き出した。
「ねえ ロー、あなたとアイリスの関係って……恋人?」
「!」
ローは立ち止まった。
「……だったらなんだ?」
「特に意味はないわ」
「安心しろ。 俺とアイリスは恋人の関係じゃねェ…」
ローはドアを開けた。
「まだな」
そして 部屋を出ていった。
「………」
ローはアイリスの正体に気づいているのかしら……?
次の日の朝 目を覚ましたアイリスはシーザーに呼ばれ ローと共にやって来た。
「アイリス よく来た。 俺の名は“M” シーザー・クラウン! 科学者だ」
「……初めまして。 アイリスです」
「アイリス 気分はどうだ?」
「すっきりしています」
「そうか。 それはよかった。 何かあったら言え。 俺ができることなら何でもしてやるぞ」
シーザーは笑った。
「…あ…ありがとうございます…」
…なんか……嫌な感じの人……
アイリスとローは部屋に戻って来た。
アイリスとローの部屋は隣同士で、部屋同士は室内にある扉で繋がっていた。
「なんか…あの人と話してると 疲れる…。 …裏があるみたいで……」
「…そうみたいだな…」
「?」
ローはアイリスの頬に触れた。
「顔色が悪い。 少し寝てろ」
「……うん…」
アイリスはベッドに入った。
「ねえ ロー…」
「なんだ?」
「ローは何のためにここにいるの?」
「! …お前には関係がない……早く寝ろ」
そう言うと ローは自分の部屋に戻っていった。
「っ…!」
また…ローとの間に壁ができた気がする……
…悲しい……
その日以来 ローとあまり口を聞かなくなった。
アイリスの部屋にはモネが来ていた。
「アイリス どうしたの? 最近 ローとあまり話してないんじゃない?」
「…モネ……私……」
「よしよし アイリスはいい子ね」
「……いい子なんかじゃない…。 …私は……」
…ドフラミンゴ様のことも……
…ローのことも……
…裏切ってる……
アイリスは涙を流した。
「私は…悪い子だよ……モネ…」
「……アイリス…」
ある日 ローが帰ってくるのが遅い日があった。
「ロー どうしたんだろう?」
心配になったアイリスはローを探すため 大きな姿のアネモネに乗り 研究所を出た。
「…寒い…っ…」
アイリスの意識は初めてパンクハザードに来た時と同様 寒さで朦朧としてきた。
その時 前方にローがいるのを見つけた。
「…ロー……よかった…」
アイリスはそこで意識を失った。
アイリスが目を覚ますと 自分の部屋のベッドにいた。
「私……あ! ローは!」
【ここにいる】
ローはアイリスのベッドの傍のイスに足を組んで座っていた。
「ロー…よかった。 心配してたんだよ」
「こっちの台詞だ」
「え?」
「お前は無闇に外に出るな」
「…だってロー 帰りが……」
ローの鋭い目によって アイリスは言葉に詰まった。
「……ごめんなさい…」
「……悪かった…」
「え?」
「“心配かけさせて悪かった”と言っているんだ」
「……ロー…。 うううん。 私の方こそごめんね」
私…やっぱりローが好き
伝えたい この気持ちを…ローに……
たとえ…ドフラミンゴ様を裏切ることになったとしても……