2.交差する想い
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アイリスが支度して食堂に向かうと みんな揃っていた。
「アイリス よく眠れた?」
「ベポが“可愛い寝顔してた”って…ったく羨ましいぜ!」
「…やだ…恥ずかしい…」
「俺だったら起きるまで見てるわ!」
「なんかそれ 悪趣味だぞ シャチ?」
「えー そんなことないよ! ですよね 船長?」
「……ああ…」
「船長!?」
「船長 今聞いてました!?」
「あ? 何がだ?」
「…船長 ちゃんと聞いて返事してくださいよっ! びっくりしますって!」
アイリスはベポに小声で話しかけた。
「ロー 疲れてるみたいだけど…大丈夫?」
「“アイリスが寝ちゃった”って伝えたら ずっと様子見てたから」
「え…」
ローだったんだ…
アイリスはローを見た。
「ありがとう ロー」
「………」
「……ロー…?」
ローは立ち上がった。
「キャプテン どこ行くの?」
「部屋で調べ物をする」
「夕飯は?」
「後で適当に食う」
ローは廊下に向かって歩き出した。
「………悪ィ…」
ローはアイリスの後ろを通る際に小声でそう言った。
「え…?」
ローの小声はアイリスにしか聞こえていなかった。
ローは食堂を出ていった。
「………」
何に対しての謝りなの……ロー…?
ローは自分の部屋に入り イスに座った。
「俺は何をしているんだ……」
ローはベポから聞き アイリスの部屋を訪れた時のことを思い返した。
ローはアイリスの部屋のドアをノックした。
「………」
アイリスの返事はなかった。
「入るぞ」
ローが部屋に入ると アイリスは気持ちよさそうに寝息を立てて眠っていた。
ローは診察をした。
「大丈夫みたいだな…。 ったく…無理してんなら言えよ…」
ローはベッドの横にイスを持ってきて座った。
「………」
ローはアイリスに触れた。
「…ん……」
「!」
ローは慌てて触れていた手を離したが アイリスは寝返りをしただけだった。
ローは再びアイリスに触れ 髪を撫でた。
「…幸せそうな顔してやがる……」
「…ん……ドフラミンゴ様……」
「!?」
…ドフラミンゴッ…!?
まさか…
アイリスの……
そう思ったときには ローはアイリスに口づけていた。
その後 ローはすぐにアイリスの部屋を出た。
あの野郎にアイリスを渡したくねェ!!
その時 ドアがノックされた。
「ロー 寝てるの?」
「………」
よりによって…
ローは立ち上がり ドアを開けた。
「何だ?」
「何も食べないのは体に良くないと思って……」
アイリスはローに夕飯を持ってきていた。
「“後で適当に食う”って言っただろ?」
「………ごめん」
「………」
ローは頭を掻いて お皿を受け取った。
そして ドアを閉めようとした。
「……待って ロー…!」
「アイリスは早く休め」
そう言うと ローはドアを閉めた。
「……ロー…」
アイリスはしばらくローの部屋の前に立ち止まっていたが、自分の部屋に戻り ベッドに入った。
「………」
私…何か悪いことしちゃったのかな……
目も合わせてくれないし…
さっきのことも聞きたかったのに…
…ローに…嫌われちゃったのかな……
アイリスは布団を深くかぶり目を瞑った。
【アイリス 起きてー!!】
「……んん…」
アイリスは目を開けた。
「あ…ベポ…。 もう朝…?」
「お昼だよ」
「え!? お昼!?」
アイリスはベッドから飛び起きた。
「ごめんね。 朝も声かけたんだけど 起きなかったから…」
「うううん! 私こそごめんね! 支度したらすぐ行くから」
「うん。 待ってるね」
そう言うと ベポは部屋を出ていった。
アイリスは支度をして 食堂に向かった。
「は~…。 全然寝れなかった…」
【アイリス 遅よー!】
アイリスが食堂に入るとシャチに声をかけられた。
「……遅よう…」
「あまり無茶するなよ」
「うん。 ありがとう」
アイリスはローがいないことに気づいた。
「ローは?」
「船長は用事で出かけてる」
「用事?」
「俺たちも詳しくは聞いてないけど…“四皇”を一人引きずり降ろすために王下七武海に入るみたいだよ 船長」
「王下七武海!?」
「アイリス 王下七武海を知ってるんだ?」
「え……うん…」
ドフラミンゴ様もそうだから…
「でも “四皇”を引きずり降ろすためにどうして王下七武海に入るんだろう…?」
「うーん…? でも俺は何があろうとキャプテンを信じてるよ!」
「バーカ! それは俺たちだって同じだって!」
「うんうん。 アイリスもそう思うよね?」
「うん!」
ローが何をしようとしてるかはわからないけど…
私はいつでもローを信じてる
だって…ローは私を救ってくれた恩人だから!