2.交差する想い
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ルフィの療養を目的として アイリス達が女ヶ島湾岸への停泊をして2週間が経った。
船員たちは狭い場所に隔離されているため 退屈していた。
【みんなー お待たせ!】
そこに唯一の楽しみである食事が運ばれて来た。
船員たちは食事を受け取るために並んだ。
船員がアフェランドラと話していることに怒った キキョウは威嚇した。
「す すみません!!」
船員たちはキキョウに恐怖し 走り去っていった。
「ローと二人分…もらえる?」
アイリスは2つのお皿を持って並んでいた。
「アイリスちゃんはいいのよ。 女の子だし。 それに あの男の人もルフィの主治医だからね」
「ありがとう アフェンドラ」
「わざわざこんな所にいないで アマゾン・リリー国内にくればいいものを」
アイリスはアフェンドラから昼食を受け取って キキョウを見た。
「うううん。 私はここでみんなといるのがいいから…」
「…そうか……」
「うん!」
アイリスは微笑むと ローと自分の分の食事を持って ローのもとに戻っていった。
アイリスはお酒を飲んでいるローの隣に座った。
「はい ロー」
「サンキュ」
ローはアイリスから皿を受け取った。
「ルフィ…まだ意識戻らないね……」
「…ああ。 目覚めるかどうかは麦わら屋の気力次第。 奴に生きる気があれば…の話だが…」
「…っ……」
ルフィ…
アイリスは着物ドレスの裾を握った。
「ちゃんと食べろよ。 お前が倒れる」
「…うん……」
アイリスは食べ始めた。
食事を終えたアイリス達は寛いでいた。
「うわあああああああああ!!!」
ドゴォ…ン!!
その時 船からルフィの悲痛の叫び声と共にハートの海賊団の船に衝撃が起きた。
アイリスとローとジンベエは慌てて 船の方に走った。
ガシャァン!!
船の上部を壊し ルフィが跳んできた。
そして 地面に体を打ちつけた。
「「「!?」」」
アイリス達は驚いた。
そして ルフィはエースを探して 暴れ出した。
船員たちはルフィを抑えようと必死だった。
「ロー! ルフィ暴れたら傷口開いちゃうよね!?」
「ああ。 傷口が開いたら今度は死ぬかもな」
「そんな…」
アイリスはルフィを見た。
「娘さん 変な考えはやめるんじゃ」
「え!?」
「娘さんじゃルフィくんを止めるどころか 殺されてしまう」
「……でも…!」
ジンベエは立ち上がった。
「ワシが止めよう」
「…サメさん」
ジンベエはアイリスに笑いかけると ルフィを追って 森の中へ入っていった。
船員たちはハートの海賊団の船を修理していた。
ローは無言で麦わら帽子を見ていた。
「どうしたの ロー?」
「…いや」
俺はなぜ…麦わら屋を助けたんだろう……?
アイリス達は女ヶ島 岩場の沿岸で座っていた。
シャチは釣りをしていた。
そこにルフィが女ヶ島にいると推測して レイリーがやって来た。
レイリーは泳いできた理由を説明した。
レイリーはアイリスに気づいた。
「お嬢さんはシャボンディ諸島の! 元気そうで何よりだ」
「……え?」
アイリスは助けを求めるようにローを見た。
「アイリスはあの時 気を失っていた」
「そうか…。 あァ…そうそう」
「………?」
「ルフィ君がこの島にいると推測したのだが…」
「!!」
ローは驚き 麦わら帽子を握りしめた。
そして ルフィの状況を説明した。
「…そうか…それは辛かったろう……」
「……これを麦わら屋に渡してくれ」
ローはレイリーに麦わら帽子を託した。
「もう行くのかい?」
「…ああ。 ここに留まる理由はなくなったからな。 それと “あと2週間は安静を続けろ”と伝えてくれ」
「わかった」
レイリーはアイリスを見た。
「お嬢さん 元気でな」
「はい!」
「行くぞ」
そう言うと ローは船に向かって歩き出した。
アイリスはレイリーに会釈して ローの後を追いかけた。
そして アイリス達は船に乗り込み、ハートの海賊団の船は出航した。
ローは足を組んで座っていた。
「冥王が何をする気か……。 “D”はまた必ず嵐を呼ぶ……。へへ……次に会う時が楽しみだ」
ローは楽しそうに微笑していた。
「次に会う時は元気なルフィに会って ちゃんとお礼したいな」
なんか…ロー 楽しそう…
……“D”って何なんだろう?