2.交差する想い
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青雉と黄猿の攻撃を避けきり 海底をしばらく進んでいた。
ルフィとジンベエの手術は無事に終わり ローは後始末をしていた。
「ロー 二人とも助かる?」
「ジンベエ屋の方は助かるだろうが…麦わら屋は…」
「………」
アイリスは悲しみの表情をした。
「この人は…私とアネモネをあの人間屋から連れ出すきかっけを半分作ってくれた人だって、ロー 説明してくれたよね…?」
「……ああ…」
アイリスはベッドに寝かされているルフィを見た。
「………」
神様…どうかこの方が元気に回復しますように……
「アイリス お前も少し休め」
「私なら大丈… きゃっ!」
ローはアイリスを無理矢理抱き上げた。
「いいから休め」
「…うん……」
アイリスを抱き上げたローはアイリスの部屋に入り ベッドに寝かせた。
「…ありがとう…ロー」
「……ああ…」
ローはアイリスが眠ったのを確認すると 部屋から出ていった。
そして ローは手術の片付けの残りをし始めた。
しばらくして ベポが暑くて死にそうなので 一旦 浮上することになった。
ハートの海賊団の船は海面に浮上し 帆を張った。
ベポは勢いよく甲板に飛び出した。
甲板にはサロメがいた。
隣には海軍の軍艦がおり ルフィを心配して後を追って来たハンコックが乗っていた。
海軍の海兵たちはハンコックにより 石になっていた。
手術の片付けを終えたローが甲板に出てきた。
「ルフィの容態はどうなのじゃ………!!」
「やれる事は全部やった」
「つまり…無事なのじゃな?」
「手術の範疇では現状 命はつないでる。 ―――だが あり得ない程のダメージを蓄積してる。 ―――まだ生きられる保証はない」
「………」
【それは当然だっチャブル!!! ヒィ~~ハ~~~~~!!】
海軍の軍艦からイワンコフが降りてきた。
そして ルフィがあり得ない程のダメージを蓄積しているのはインペルダウンでの戦いが原因の1つであることを説明した。
その頃 アイリスは廊下から聞こえる船員たちの声とカツン カツンと言う音に目を覚ました。
「何かあったのかな?」
アイリスはベッドから起き上がり 部屋を開けた。
「どうしたの?」
アイリスの方に体中 包帯だらけのジンベエが歩いてきていた。
船員たちはアイリスに気がついた。
「アイリス! そいつを止めてくれ!」
「サメさん!?」
アイリスは手を広げてジンベエの行く手を制止した。
「そこを退いてくれ 娘さん」
「まだ動いちゃダメだよ!!」
「ムリじゃ……心が落ちつかん…。 わしにとって 今回失ったものは あまりにもデカすぎる…!!」
「………」
アイリスはジンベエの体を支えた。
「娘さん…?」
「大した支えにならないけど 少しは楽になるでしょう?」
「…ああ。 すまん」
アイリスとジンベエは甲板に向かって歩き出した。
イワンコフはローを見た。
「ところでヴァナタ 麦わらボーイとは友達なの?」
「……いや。 助ける義理もねェ……。 親切が不安なら何か理屈をつけようか?」
「いいえ。 いいわ。 直感が体を動かす時ってあるものよ」
そこに アイリスに付き添われて 荒い呼吸をするジンベエが甲板に出てきた。
「ジンベエ……!!」
「…アイリス……」
ジンベエはアイリスを見た。
「娘さん ありがとう。 もう大丈夫だ」
「大丈夫じゃないよ!」
「優しい娘さんだ…」
ジンベエはローを見た。
「“北の海” トラファルガー・ローじゃな?」
ローは頷いた。
「ありがとう……。 命を救われた……!!」
「寝てろ。 死ぬぞ」
ハンコックの提案により 女ヶ島 アマゾン・リリーでルフィを療養することにした。
“ルフィを援護する”と言う使命を終えたイワンコフ達は帰っていった。
そして 迎えに来た九蛇の船と共にアマゾン・リリーに着いた。
船員たちは女しかいないことに興奮していた。
「おい お前ら」
船員たちはローを見た。
「いい加減 船内に入らないと…死ぬぞ」
その瞬間 矢が飛んで来て ローはかわした。
船員たちは恐怖した。
交渉の結果 男子禁制の島であるが、今のルフィを治すためにはローの力が必要不可欠なので 緊急特例により 女ヶ島湾岸への停泊を許された。
ハンコックはアイリスを見た。
「アイリスと言ったな? で そなたはどうするのじゃ?」
「え?」
「ここは男子禁制の島。 そなたは女じゃろう?」
「…私はロー達と一緒で大丈夫!」
「そうか。 不便があったら申せ。 すぐに宿を手配しよう」
「ありがとう」
アイリスは微笑んだ。