2.交差する想い
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そして 白ひげ海賊団 2番隊長 ポートガス・D・エースの公開処刑の日――
船を戻したアイリス達はシャボンディ諸島のモニターがある広場にいた。
広場には見慣れた顔たちがいた。
【よお トラファルガー】
ローは声の主を見た。
「……ユースタス屋…か…」
「なんだその嫌な奴に会ったような顔は… !」
キッドはローの横に座っているアイリスに気づいた。
「女 元気になったんだな。 よかったな トラファルガー?」
キッドは微笑して言った。
「…お前には関係ない……」
アイリスはローを見た。
「…誰…? ローの知り合い?」
「俺たちと同じ海賊だ」
「キッド海賊団 船長のユースタス・キッドだ!」
「キッド…」
「女 名前は?」
「…アイリス……」
「いい名前じゃねェか」
「…ありがとう」
アイリスは微笑んだ。
「………」
…可愛い……
【キッド そろそろ映像が映し出されるぞ】
そこにキラー達がやってきた。
「…ああ。 今行く」
キッドはローとアイリスを見た。
「じゃあな トラファルガー、アイリス」
「ささっと行け」
「じゃあね キッド」
キッド達は去っていった。
そのやり取りを見ていたシャチ達は小声で話をしていた。
「船長 めちゃくちゃ怖かったな…」
「アイリスに気安く話しかけたことに怒っていたんだろう…」
「俺たちもアイリスに話すときは気をつけた方がよさそうだね。 …キャプテンにバラバラにされないように…」
「ベポはこないだバラバラにされていたからな」
「…すみません」
【おい! 始まるぞ!】
「「「!!!」」」
ローの声にシャチ達は驚いた。
「「「すみません!!」」」
少しして モニターにマリンフォードが映し出された。
そして モニターには戦争に召集された“王下七武海”が映り出され その中には ドフラミンゴの姿があった。
「!」
…ドフラミンゴ様……!
「………」
ローはモニターに映るドフラミンゴを睨みつけていた。
少しして 白ひげ海賊団と傘下の海賊団がマリンフォードに集結した。
そして 白ひげ海賊団 VS 海軍との戦い…マリンフォード頂上戦争が始まった。
「これが…戦争……」
「……怖いのか?」
アイリスは首を横に振った。
「…大丈夫」
アイリスはモニターに視線を戻した。
「………」
ローもモニターに視線を戻した。
その時 ドフラミンゴが動き出し リトルオーズjr.の右足を切り落とした。
そしてドフラミンゴは一人で語った。
「勝者だけが正義だ!!!!」
「!!?」
アイリスはドフラミンゴの言葉に驚き 着物ドレスの裾を掴んだ。
「どうした?」
「…うううん。 何でもない…」
私がいなくなったせいで変わってしまったの……
…ドフラミンゴ様……?
2つのモニターはパシフィスタの集団が出てきたところで途切れた。
「!?」
今のあれは…こないだの…!?
キッドはローが言っていた意味を完全に理解した。
「船長 あれ!」
「ああ」
政府はなんて言うもんを作ったんだ…
七武海としてあそこにいるバーソロミュー・くまは…本物なのか?
そして 最後のモニターは白ひげが海軍に仲間を売ったところで途切れた。
「あ! 映像が…」
「戻るぞ」
「え?」
ローはアイリスを抱き上げた。
アイリスを抱き上げたローはハートの海賊団の船に向かって歩き出した。
アネモネはその後を飛んで追った。
「船長 どこ行くの!?」
ベポ達もその後ろを歩き出した。
「“白ひげが仲間を売った”だと? くだらねェ! それをしねェから奴は生きる伝説なんだ。 船を出すぞ ベポ!!」
「アイアイ キャプテン!」
アイリスはローを見上げた。
「どこへ行くの?」
「マリンフォードだ」
「マリンフォード…って 戦いに行くの!?」
「いや」
「………」
アイリスは安心した。
アイリスは映らなくなったモニターを見た。
ドフラミンゴ様…どうかご無事で……