1.運命の悪戯
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海兵たちを部下に任せ、ローとキッドは歩き出した。
アイリスを背中に乗せたアネモネは横に飛んできた。
「ファードラゴン、技 食らったりしてねェよな?」
「オオォ!」
アネモネは華麗に飛んで見せた。
「ならばいい」
ローはアイリスを見た。
「トラファルガー 顔…にやけてるぞ…」
「! ………」
「お前 いい噂は聞かなかったが…意外とそうでもねェのかもな……」
「うるせェ…」
「面白ェ奴…。 で さっきの話だが、七武海じゃなきゃいったい…… !」
その時 目の前にパシフィスタが現れた。
そして ローとキッドを襲ってきた。
ローとキッドはかわした。
「おい どうなってやがる! さっき倒した奴と別だぞ!!」
キッドはさっき自分が倒したパシフィスタを見ながら言った。
「つまり そう言うことだ」
【キャプテン! こっちからも来たよっ!!】
反対側からもう1体のパシフィスタが来ていた。
「チッ! 挟み撃ちにされちゃァ厄介だ! 別れた方が良さそうだな!」
「ああ。 …ユースタス屋」
「なんだ?」
「今度は過信せずに倒せ」
「アン?」
「相手の息の根を止めるまで気を抜くなってことだ」
「…てめェも俺に命令してんじゃねェよ!」
「命令じゃない。 アドバイスだ」
「ケッ! 癇に障る野郎だ」
「………」
「トラファルガー」
「?」
「新世界で会おうぜ」
「………ああ」
ローとキッドは二手に分かれた。
「ベポ! レーザーを打たれちゃァ 技が使えねェ…少し相手の気をそらせ!」
「アイアイ キャプテン!」
ベポはパシフィスタに向かっていった。
パシフィスタの意識がベポに向いた。
「“ROOM”」
パシフィスタの周りを薄い膜が覆った。
ベポはサークル内から出た。
ローは刀を抜き パシフィスタを両断した。
「今のうちだ! 急げ!!」
ロー達は船に向かって走り出した。
アイリスを背中に乗せたアネモネはロー達の後を飛んで追った。
ロー達はなんとか船に戻った。
「すぐにシャボンディ諸島を離れろ!」
「はい! 船長!」
ローはベポを見た。
「ベポ! アイリスの検査と手術の準備だ!!」
「アイアイ キャプテン!」
ベポ達はアイリスの検査と手術の準備をし始めた。
ローはアイリスの服を脱がせた。
「…これは……」
ローはアイリスの胸にある薄っすら残っているキスマークに気づいた。
…胸へのキスは…
…“所有”……
胸クソ悪ィ…!
誰かの…もんだってことか………!?
【キャプテン!!】
「!」
ローは名前を呼ばれているのに気づいた。
「なんだよ!!」
ローはベポを睨んだ。
「…すみません……」
ベポは凹んだ。
「…悪い……。 …で なんだ?」
「…準備できたよ」
「……ああ。 わかった…」
ローはアイリスの体を色々検査した。
「!?」
どうやってこうなったんだ…!
ローの額を冷や汗が伝った。
「キャプテン どうしたの?」
アネモネの容態を見ていたベポはローのもとにやってきた。
そして アイリスの検査結果を見た。
「キャプテン これって…!!」
「…俺も驚いた……」
ローは検査結果に視線を戻した。
「…臓器が…イかれてやがる……」
アイリスの臓器には異常が現れていた。
「外傷はなさそうだけど……」
「これは中からのもんだ」
「…中から…?」
「詳しい原因は調べてみねェとわからねェが、これだけは言える……よくこんな体で生きていたもんだ……」
「キャプテン 治せるよね!?」
「…俺もこんな症状は初めてだ…。 だが 絶対ェ 助ける!!」
ローはアイリスの体に麻酔をかけた。
ローは船員たちを見た。
「手術を始めるぞ…!!」
そして アイリスの手術が始まった。
ローはアイリスの体を切開した。
「やはり 実際は検査結果よりひどいな…」
ローはテキパキと手術をこなしていった。
その時 モニター心電図の音がピー ピーと手術室に鳴り響いた。
「船長!!」
「わかってる…っ!」
ローはアイリスを助けようと必死だった。
ピー………
だが アイリスの危険を知らせる音は絶望に近づいた。
「キャプテン…っ!」
「くそっ!!」
死ぬな!!
頼むから 逝かないでくれ…!!