1.運命の悪戯
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「キャプテン 早くここを出ようよ」
「ああ。 まあ すんなり海軍が通してくれるとは思えねェが…」
ローは眠っているアイリスを見た。
アイリスの容態は今は安定してる…
だが 危険な状態ではある……
その時 海軍からの警告が聞こえた。
「俺たちは巻き込まれるどころか…完全に共犯者扱いだな」
「“大将”と今ぶつかるのはゴメンだ…!! 長引くだけ兵が増える。 先に行かせて貰うぞ」
キッドは手をひらひらと振って 外に向かって歩き出した。
「もののついでだ。 お前ら 助けてやるよ! 表の掃除はしといてやるから安心しな」
その言葉はローとルフィの頭にカチーン!ときた。
「あいつ…!」
ルフィは外に向かって歩いていった。
「ベポ アイリスを見てろ。 今は安定してるが 何かあったら対処してくれ」
ローはベポに預けていた鬼哭を受け取ると 外に向かって歩いていった。
「アイアイって…キャプテン!?」
ローとルフィとキッドは喧嘩しながら 人間オークション会場から出てきた。
「だから! 俺に任せろって言ってんだよ!!」
「やだ! 俺がやる!!」
「俺に命令するな!」
「わかんねェ奴らだな!!」
「わかんねェのはお前だ!!」
ロー達は3人 横に並んで立った。
「よーし! お前ら…下がってていいぞ」
「おい! 聞いてんのか! お前ら二人に“下がってろ”と言ったんだ!!」
「もう一度俺に命令したら お前から消すぞ ユースタス屋」
海兵たちは銃を構えた。
「ホンっとにもー 単純なんだから!!」
ナミは呆れていた。
「船長 この子置いてって…!!」
「キャプテン、今頃 海兵たちを倒してるかな~…」
「これから この子と…」
シャチはアネモネを見た。
「ドラゴンと一緒に冒険か…」
アネモネは“冒険”と言うのが何を示すのかわからず 首を傾げた。
「それにしても…」
ベポ達はアイリスを見た。
「「「可愛いなァ……」」」
ベポ達の口元が綻びた。
外では戦いが始まっていた。
だが ロー、ルフィ、キッドの力によって あっという間に海兵たちを片付けた。
「そろそろ戦いが終わった頃だろ」
「じゃ 行くか」
ペンギンとシャチは眠っているアイリスを見た。
アイリスはベポに抱き上げられていた。
「「なんでお前が抱えてるのっ!?」」
「…だって 俺がキャプテンに任されたし…」
「…そうだけど…」
「…すいません」
ベポは凹んだ。
「オオォ!」
ベポ達はアネモネを見た。
「…?」
「ベポ なんて言ったかわかるか?」
「よくわからないけど…たぶん 背中に乗せて欲しいんだよ」
アネモネは嬉しそうに頷くと 大きな姿に変えた。
ベポは大きな姿のアネモネの背中に眠っているアイリスを乗せた。
ベポ達が外に出ると 海兵たちはボコボコにやられていた。
「あー あー 暴れちゃって 船長…」
援軍がきて 海兵たちはまた攻めてきた。
「――それじゃあな 麦わら…!! 次に出食わしたときは容赦しねェ……!!」
「……ふーん…でも “ひとつなぎの大秘宝”は俺が見つけるぞ!!!」
「「!!」」
ローとキッドの目元がピクッと動いた。
「――この先は…それを口にする度胸のねェ奴が死ぬ海だ…!! “新世界”で会おうぜ!」
そして また戦いが始まった。
「トラファルガー・ロー!」
「!」
ローは正面を見た。
「さっきはよくも同胞を!!!」
「ベポ!」
「アイアイ キャプテン!!」
ベポが華麗に降りてきて ローを狙っていた海兵を倒した。
「アイアイアイアイ~~~!!」
ベポは次々に海兵たちを倒していった。
ローは背を向けて スタスタと歩き出した。
ベポはローを見た。
「アレ!! キャプテン 戻るの!?」
ローは天竜人の奴隷として囚われ オークション会場に座っていたジャンバールに歩み寄った。
「?」
ジャンバールはローを見た。
目を瞑っていたローは 目を開いて微笑した。
ローは能力でジャンバールの首輪を外した。
「なぜだ?」
「…フッ」
ローは微笑した。
「俺と来るか? 海賊 キャプテン ジャンバール」
「!」
ジャンバールは襲ってきた海兵を殴り飛ばした。
「――そう呼ばれるのは久しぶりだ」
ジャンバールは襲ってきた海兵たちを殴り飛ばした。
「天竜人から解放されるなら喜んでお前の部下になろう!!!」
「フフ…。 ―――半分は “麦わら屋”に感謝しな………!!」
眠っているアイリスを乗せたアネモネはローのもとに飛んできた。
「…ファードラゴン」
アネモネは地面に降り 体を伏せた。
「いい子だ」
ローはアイリスの様子を見た。
「特に変わりはないな…」
果たして それがいいことか…悪いことか…
まあ 急いだ方が良さそうなことには変わりない
ローはアネモネを見た。
「ちゃんと守っていろ ファードラゴン」
「オオォ!」