1.プロメティーダ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
カタクリと結婚する様に突然言われたアイリスは、カタクリ達から改めて 自己紹介をされた。
そして、ビッグ・マムによって カタクリの横に座らされていた。
「アイリス 遠慮せずに沢山食べろよ」
「……はい…」
アイリスの前には沢山の豪華な食事が並んでいた。
美味しそう…
アイリスは手を食事に手を付けようとしたが、隣に座っているカタクリが食べてない事に気づいた。
「………」
「………」
「……食べないの…?」
「……気にするな…」
カタクリは瞳を閉じた。
「………」
「………」
その後、アイリスとカタクリはお互いに無言のままとなった。
「なんだい カタクリ、嬉しくないのかい?」
「……ママは急に決めすぎだ」
カタクリはアイリスを見た。
「…彼女も困っている…」
「………」
「…それに 王女なら婚約者の一人くらいいるんじゃないのか?」
「……なんだい 随分とアイリスを気遣うじゃないか?」
「………」
「アイリス様に婚約者はおりません」
結婚の話どころではありませんでしたし…
…それに アイリス様は……
「だって カタクリィ?」
「………」
「何が不満なんだ カタクリ? ペロリン♪」
「こんなに可愛い子が奥さんになるのに、一体 何に不満があるんだよ?」
「………」
「そうそう」
ビッグ・マムはアイリスを見た。
「お前 17年の間、カタクリとの約束を放ったらかしだったらしいじゃないか」
「ママ!」
「「「!?」」」
「っ!」
アイリスの手からフォークが落ちた。
カタクリは顔を俯かせているアイリスを見た。
「アイリス…?」
「それに 宝石を作り出せるんだろう?」
「「「!?」」」
「カタクリが持っているサファイアを作ったのはアイリスなんだろう?」
「………」
「…通りで、カタクリは趣味でもない宝石を持っていたのか…」
ビッグ・マムは笑みを浮かべた。
「なあ 今ここで宝石を作って 俺に見せてくれよ」
「「「!!」」」
「ビッグ・マム殿!」
ビッグ・マムはアルフレッドを見た。
「なんだい?」
「…誠に申し訳ないのですが…、アイリス様は今 宝石を作れなくなっています…」
「「「!?」」」
「……作れない…?」
ビッグ・マムはアイリスを見た。
アイリスの体はガタガタ震えていた。
「アイリス 大丈夫か…?」
「……っ…」
アイリスの顔は青ざめていた。
カタクリは震えるアイリスを抱き上げ、ビッグ・マムを見た。
「ママ アイリスを先に部屋で休ませてもらう」
「…それは構わねェが、部屋はお前と一緒だからな」
「! ……わかった…」
アイリスを抱き上げているカタクリは背を向けて 部屋から出ていった。
「くくくく…」
「…ペロス兄?」
「何でもないよ」
ペロスペローは微笑した。
家族以外の女と関わりが少ないカタクリが、彼女にどう接するのか…
…楽しみだ―――…
ビッグ・マムはアルフレッドを見た。
「それで さっきのはどう言う意味だ…?」
「……先程 ビッグ・マム殿が質問した、空白の17年間の話にもなりますが…、…アイリス様は…目の前でご両親…前 国王様と王妃様を惨殺されたショックで 話すことができなくなり、感情も欠落してしまいました…。 また、それがきっかけで約束を忘れてしまっておりました…。 申し訳ございません」
アルフレッドは頭を深々と下げた。
「……今はどうなんだい?」
「…現在は少しずつ なんとか話せる様になりました……」
「なら いいんだ」
アルフレッドはホッととした。
「……で」
「!」
「アイリスはいつ宝石を作り出せる様になるんだ―――…?」