1.プロメティーダ
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アイリス達は、出迎えに来てくれたブリュレとランドルフに連れられ ホールケーキ城の中を歩いていた。
「………」
ドアに顔が付いてる…
アイリス達は不思議な物たちに目を奪われていた。
「お兄ちゃんが気になっている子だと聞いていたけど…こんなに若い子だなんてね! ウィッウィッウィ!」
「……“お兄ちゃん”…?」
「アイリス様 ビッグ・マム殿には夫が43人おり、息子が46人、娘が39人の計129人家族となっております」
「…そんなに?」
「よく知っているじゃないか」
「…色々と調べさせて頂きましたので…」
「そうかい。 その中でも、カタクリお兄ちゃんはシャーロット家の次男で、漢の中の漢だよ」
ブリュレはある扉の前で立ち止まった。
「さあ ここだよ」
ブリュレはランドルフを見た。
「ランドルフ」
「はい」
「「「!?」」」
兎が喋った!?
アイリスは瞳をパチパチさせた。
ランドルフは扉を開いた。
そこにはビッグ・マム海賊団が集結し、席に着いていた。
「来たのかい。 待っていたよ」
「っ!」
アイリスは後退りした。
「どうしたんだい?」
「アイリス様?」
「……っ…」
…怖い…
アイリスは自分の体を抱きしめた。
「ウィ――ウィウィウィ! ママの前で恐怖しない人間なんてそうそう いやしないさ」
「………」
「…でも ママが折角 城まで招待したんだ」
「ああ そうさ」
「!」
アイリスはビック・マムを見た。
「俺の誘いを断ったらどうなるか…わかるよな?」
「……っ…!」
「…ママ」
ビッグ・マムはカタクリを見た。
「…わかっているよ。 少しからかっただけじゃないか」
「………」
会うのが久しぶりからか…
それとも 会ったのがまだ幼い彼女だったからか…
性格が変わった気がするのは 俺の気のせいか―――…?
ビック・マムはアイリスに視線を戻した。
「ほら 俺の隣に来いよ」
「! ………」
アイリスは動こうとはしなかった。
「………」
…アイリス様…
アルフレッドは咳払いをして ビッグ・マムを見た。
「ビッグ・マム殿、申し訳ございません。 アイリス様は人見知り故 初対面の方とあまりお話をしませんので…」
「…人見知りィ?」
「………」
「代わりと言ってはなんですが、ビッグ・マム殿は甘いものがお好きとの事でしたので、アイリス様からのささやかな贈り物でございます」
ジュエリー王国の使用人たちはテーブルにアイリスの手作りのお菓子を並べた。
「さっきからいい匂いがしてると思ったら…美味しそうだね~!」
「アイリス様がお作りになるお菓子はどれも絶品でございます。 さあ どうぞ召し上がれ」
ビッグ・マムはアイリスの手作りお菓子を一口食べた。
「美味し~~~いィィ~~~♡♡」
ビッグ・マムは満面の笑みを浮かべた。
ビッグ・マムはアイリスの前に跳んで来た。
「!」
「気に入った!!」
「…え…?」
「アイリス お前、俺の家族になれよ!!」
「…家族…?」
「俺の息子のカタクリと結婚しろよ」
「「「!?」」」
アイリスは驚き 固まってしまい、カタクリ達は目を見開いて驚いた。