3.ソンリッサ
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お互いの秘密を共有したアイリスとカタクリは、カタクリが作り出した社の中で 2人っきりでメリエンダをしていた。
柔らかい表情になり 言葉数が増えたアイリスは寝そべっているカタクリに膝枕をしていた。
「…あなたがこんな自堕落な部分があるなんて知らなかった」
「…幻滅したか?」
「…いいえ。 …可愛いと思うわ…」
「!」
カタクリの頬が恥ずかしさのあまり 赤くなった。
アイリスは微笑した。
「!」
また 微笑んだ…
カタクリはドーナツを食べる手を止めた。
「…どうしたの カタクリ?」
「…笑う様になったな」
そう言って カタクリはアイリスの頬にそっと触れた。
「!」
「それに 言葉数も増えた」
「………」
アイリスは瞳を伏せた。
「…きっと あなたに打ち明けられたから…」
アイリスは自分の頬に添えられているカタクリの手に自分の手を重ねた。
「そして あなたがちゃんと受け入れてくれたから…」
「………」
カタクリは微笑した。
「それは俺も同じだ」
「……え?」
カタクリは瞳を伏せた。
「……俺はただ お前に嫌われたくなくて、お前からの折角の誘いを断り続けていた…」
「……カタクリ…」
カタクリはアイリスの唇に触れた。
「それに お前は俺の口元を見ても 何も言わなかった」
「……口元を隠しているから 何かあるのかなとずっと思ってはいたけど…」
アイリスは微笑した。
「…それくらいだったら 何も隠さなくても良かったのに…」
「! ……フッ」
カタクリは瞳を閉じた。
お前は本当に優しいな―――…
カタクリはアイリスの膝から起き上がった。
「…もういいの?」
「……ああ。 ペロス兄たちがずっと待っているだろうしな」
「…そうね」
アイリスは立ち上がろうとした。
が、カタクリに手を差し伸べられた。
「…ありがとう」
アイリスはカタクリの手に自分の手を重ねた。
カタクリはしゃがんで、アイリスの手の甲に口付けた。
「……!?」
「……今しか出来ないからな…」
「………」
アイリスはカタクリの首に抱きついて カタクリの唇に口付けた。
「!?」
唇を離したアイリスはカタクリに笑いかけた。
「! ………」
アイリスは外に出る為 ドアに向かって歩き出した。
「………」
「……カタ… !」
カタクリが動こうとしない事を疑問に思い 振り返ろうとしたアイリスは、後ろからカタクリに抱きしめられた。
「………」
「……カタクリ?」
「……お前を…食べてもいいか?」
「……え?」
カタクリは巨大なベッドを作り出した。
そして カタクリは不安そうにしているアイリスを抱き上げ そっとベッドの上に寝かせた。
「……カタクリ…?」
「…無意識なのかもしれないが…お前は 今まで抑えていた俺の理性を飛ばした……」
「!」
「…もう一度聞く。 お前を食べてもいいか?」
「!」
アイリスは赤くなった顔を伏せた。
そして 小さく頷いた。
カタクリは微笑し、アイリスの唇に深く口付けた。
――カタクリは眠ってしまったアイリスを見ていた。
「………」
「zZZ」
「………」
カタクリはブリュレの家がある方を見た。
ペロス兄たちは帰っただろうな…
後で何を言われるか―――…
「…ん」
「!」
カタクリは寝返りをして 背を向けたアイリスを見た。
「………」
…天竜人の紋章…
そのせいで彼女は、俺が選んだ 背中が大きく開いたデザインのプリンセスラインのウェディングドレスを着て 見せられかなった…
そして、オーブンのネツネツの実の能力を見て怯えていたのは、恐らく 紋章を焼き付けられた時の光景が重なったから…
その紋章が残っている間は辛い思いをするだろう…
その為にはまず、紋章を消さなくてはならない―――…