2.シータ
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カタクリに連れられて カカオ島のショコラタウンを歩いていると、カタクリは一軒の家の前で立ち止まった。
「……中に入るぞ」
「? …はい」
カタクリはノックした。
「俺だ」
中から出てきたのはプリンだった。
「カタクリ兄さん ありがとう…」
プリンはアイリスを見た。
「…待っていたわ アイリス義姉さん―――…」
カタクリは家の前で待ち、アイリスだけ プリンの家に入った。
プリンはチョコと紅茶をアイリスに出した。
「……ありがとう…」
「…うん」
アイリスは紅茶を飲んだ。
「…美味しい…」
「…チョコも食べてみて…私の自信作なの」
アイリスは頷いて、チョコを一口食べた。
「! …すごく美味しい」
「…良かった!」
プリンは嬉しそうに笑った。
「……アイリス義姉さん…」
プリンは頭を下げた。
「…この間はごめんなさい…!」
「!」
「…私 アイリス義姉さんの事、悲しませたかった訳じゃなかったのに…!」
「……プリン…」
「………」
アイリスは瞳を伏せた。
「……ごめんね」
「…え…?」
プリンは驚き 顔を上げた。
「………」
「…アイリス義姉さん…?」
「…悪いのは私…」
「…アイリス義姉さんは何も悪くないよ…?」
アイリスは首を横に振って 瞳を伏せた。
「……私が悪いの…」
「………」
…何をそんなに気にしているの……?
一体 何を背負っているの……?
…アイリス義姉さん―――…
アイリスとプリンは家を出た。
「待たせてごめんね カタクリ兄さん」
「……話は済んだか?」
「…うん!」
プリンはアイリスを見た。
「ね アイリス義姉さん?」
「…うん」
その後、アイリスとカタクリは、プリンにショコラタウンを案内してもらった。
「そうだ アイリス義姉さん 洋服見る?」
「…チョコの…?」
「違うよ! 普通の服!」
「…普通の…?」
「うん! ここの服 可愛いのが多いんだよ!」
アイリスはプリンに連れられ 洋服屋さんを巡っていた。
カタクリは購入した洋服を持ってくれていた。
「アイリス義姉さん 可愛い♡」
プリンはカタクリを見た。
「ね カタクリ兄さん?」
「……ああ」
「……ありがとう」
アイリスは恥ずかしそうにした。
「アイリス義姉さん ウェディングドレスもあるよ!」
「……綺麗」
「試着なさってみますか?」
「!」
「アイリス義姉さん 折角だから着てみようよ」
「……でも…」
アイリスはカタクリを見た。
カタクリは頷いた。
「………」
あなたも喜んでくれるかな……
「どうぞ こちらへ――…」
アイリスは店員に手を引かれ 試着室に向かった。
「アイリス様にはこちらなんていかがでしょうか?」
「……可愛い」
「では こちらを」
アイリスは頷いた。
「お着替え お手伝い致します」
「……大丈夫…」
「……ですが…」
アイリスは首を横に振って ウェディングドレスを店員から受け取った。
店員は試着室を出た。
【ここにいますので、何かあればすぐお呼び下さい】
「…はい」
アイリスは服を脱いで、1人でウェディングドレスに着替えた。
アイリスはカーテンを開けた。
「とてもお似合いです アイリス様」
「アイリス義姉さん 綺麗…」
「! ………」
「……ありがとう」
「あ アイリス義姉さん、このドレスも着てみて」
「…?」
「……カタクリ兄さんが選んだドレスなんだよ」
そう言って プリンはカタクリを見た。
「………」
アイリスはカタクリを見た。
そして 頷いた。
カタクリが選んだウェディングドレスをプリンから受け取ったアイリスは、試着室に1人で入った。
そして、着ていたウェディングドレスを脱いで 新しいウェディングドレスを着た。
「っ…!」
アイリスはその時、カタクリが選んだウェディングドレスが背中が大きく開いたものである事に気づいた。
天竜人の紋章が…っ!?
【アイリス様 どうかされましたか?】
「っ!」
「…アイリス様?」
「…来ないで…!」
「……え?」
「…来ないでっ!!」
「「「!!?」」」
アイリスの荒げた声にカタクリ達は驚いた。