2.シータ
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クラッカーの家に泊まる事になったアイリスとカタクリは、リビングでクラッカーと話をしていた。
が、お酒が入ったアイリスはカタクリの足を枕にして眠ってしまっていた。
クラッカーは毛布を持ってきて アイリスに掛けてあげた。
「……悪いな」
「…別に構わねェよ 兄貴の嫁だからな」
「………」
「それより 兄貴」
「……なんだ?」
「俺の新作のビスケット食べてくれよ!」
「………」
「俺は気にしねェからさ」
カタクリはアイリスを見て、クラッカーに視線を戻した。
「……気持ちだけ頂こう」
「…兄貴…」
クラッカーは瞳を伏せた。
「…アイリスにもずっと隠しておくつもりなのか?」
「!」
「…このままじゃ いつになっても一緒に食事どころか、メリエンダもできねェよ…!」
「……言われなくてもわかっている…」
「……なら…!」
カタクリは眠っているアイリスを見た。
クラッカーもアイリスを見た。
……もし…俺の口元を見せてしまったら…
…恐らく お前は俺を嫌いになってしまうだろう……
…それでも ママの絶対的な命令により俺との結婚を強制される……
…それに耐えかねないお前は…死を選んでしまうかもしれない……
…だから まだ、俺たちには時間が必要なんだ――――…
「……ん…」
次の日の朝、アイリスは目を覚ました。
「……ここ…?」
【起きたか?】
「!」
アイリスはすぐ上から聞こえた声に驚いた。
「……私… !」
アイリスはカタクリの足を枕にしている事に気づいた。
アイリスは直ぐにカタクリの足から退いた。
「…ごめんなさい…!」
「…気にするな。 よく眠れたか?」
アイリスは頷いた。
カタクリは微笑した。
クラッカーにビスケット島を案内してもらった アイリスとカタクリは、クラッカーと別れて モンドールが治めるチーズ島を訪れていた。
「待ってたぜ アイリス、カタクリの兄貴」
アイリスは会釈した。
「アイリスにはケーキを用意させたんだ」
モンドールはアイリスとカタクリを1つのカフェに案内した。
少しして、テーブルに色々なチーズケーキが運ばれてきた。
「チーズと言えば やっぱりチーズケーキだろ?」
「…いい匂い…」
「食べてみてくれ」
「……いただきます」
アイリスはチーズケーキを一口食べた。
「……濃厚…」
「チーズはコクが大事だからな!」
アイリスは頷いた。
モンドールにチーズ島を案内してもらった アイリスとカタクリは、モンドールと別れて ジャム島、リキュール島を訪れた。
リキュール島を後にしたアイリスとカタクリは、カカオ島を訪れていた。
「……わぁ~…!」
アイリスはチョコでできた町に目を奪われた。
「……屋根以外のチョコなら食っていい」
「……ホント…!?」
アイリスは瞳を伏せた。
「…建造物……」
人の家を壊すのはちょっと…
「………」
カタクリは建物の壁を無造作に割った。
「!」
そして、アイリスに差し出した。
「……ありがとう…」
アイリスはチョコを受け取った。
そして 一口食べた。
「! ……美味しい」
「……アイリス…口にチョコが付いているぞ…」
「っ…!」
アイリスは慌てて 口を拭った。
「…取れた?」
「…ああ」
…お前は可愛いな――――…