2.シータ
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次の日の朝、アイリスとカタクリの部屋に 朝食が運ばれていた。
アイリスはイスに座り、カタクリは巨大なソファに座っていた。
アイリスは食べようとしないカタクリを見た。
「……俺に遠慮しないで食べろ」
「!」
アイリスは目の前に置かれた食事を見た。
「……いただきます」
そして アイリスは朝食を食べ始めた。
「………」
が、カタクリは手を付けていなかった。
アイリスは横目でカタクリを見た。
「…なんだ?」
「……食べないの…?」
「……いらん」
「………」
…ペロスペローが言っていた通りなのね……
「………」
「……私…邪魔…?」
「! ……なぜそんな事を思う?」
「……ストイック…だって…」
「………」
…ペロス兄か……
カタクリは瞳を伏せた。
「…お前が気にする事はない…」
「………」
カタクリは瞳を閉じた。
「…それに 昨日はメリエンダを食べ過ぎた…」
「?」
「……また作ってくれるか?」
「! ………」
アイリスは頷いた。
カタクリは嬉しそうに微笑した。
…いつか…一緒に食事が出来る日が来るといいな―――…
朝食を食べ終えたアイリスは、昨日 眠ってしまい 入りそびれたお風呂に入っていた。
「!」
…階段…ここにも作ってくれたんだ……
アイリスは体と髪を綺麗にした後、階段を使って 巨大な湯船に浸かった。
「……気持ちいい…」
…階段のお礼 伝えるの忘れてた……
ちゃんと伝えないと…
アイリスがお風呂を出ると、ペロスペローが来ていた。
「…アイリス 待っていたよ」
「……?」
「……カタクリが君を万国の島々へ案内してくれるそうだよ。 ペロリン♪」
「……ホント…?」
カタクリは頷いた。
「それぞれの大臣にも、アイリスを出迎える為に各々島に戻ってもらっているんだ。 さあ 行こう」
アイリスは頷いた。
アイリスとカタクリはペロスペロー共に船に乗って、ホールケーキアイランドを出航した。
アイリスは甲板で外を見ていた。
…楽しみ…
少しして、アイリス達はキャンディ島に上陸した。
「ようこそ 私が治めるキャンディ島へ! ペロリン♪」
「……キャンディ…?」
アイリスは建物を見た。
「そう これは全てキャンディ。 食べてみるかい?」
アイリスは頷いた。
ペロスペローは花のキャンディを取った。
「はい」
「……ありがとう」
アイリスは花のキャンディを受け取った。
ペロスペローはカタクリを見た。
「カタクリはいるかい?」
「…いらん」
「…そうかい」
ペロスペローはアイリスに視線を戻した。
「さあ 召し上がれ」
「……いただきます」
アイリスは花のキャンディを受け取り、ひと舐めした。
「…甘い」
「そうかい。 それは良かった――」
ペロスペローにキャンディ島を案内してもらった アイリスとカタクリは、ペロスペローと別れて アマンドが治めるナッツ島を訪れていた。
「アイリス、カタクリ兄さん 待っていたよ」
アイリスは会釈した。
「………」
いい匂い…
アマンドはナッツを割って アイリスに差し出した。
「……?」
「……いらないのか…?」
アイリスは首を横に振った。
「……ありがとう…」
「………」
アマンドは穏やかな表情をした。