1.プロメティーダ
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「………」
「zZZ」
「………」
「zZZ」
カタクリはため息をついた。
原因は昨夜 アイリスにカタクリ自身のファーを枕にと貸したからだった。
「……!」
カタクリはアイリスの髪色が変化している事に気づいた。
「……昨日は確か…青緑色の髪色だった……」
カタクリはアイリスの赤紫色の髪に触れた。
「……ん…」
「!」
カタクリは咄嗟にアイリスの髪から手を放した。
アイリスは寝返りをして カタクリに背を向けた。
「………」
アイリスがファーから退いたのを確認したカタクリはベッドから起き上がった。
「……寝にくいか…」
カタクリはアイリスの頭の下にタオルをそっと置いた。
「zZZ」
アイリスは気持ち良さそうに 再び寝息を立て始めた。
「………」
カタクリはしばらくアイリスの様子を見た後、部屋を後にした。
カタクリはビッグ・マムがいる“女王の間”に向かっていた。
【おはよう カタクリ】
前方からペロスペローが歩いてきた。
「アイリスは一緒じゃないのか? ペロリン♪」
「…まだ寝ている」
「……そうか。 随分とお寝坊な子だね」
「………」
カタクリはペロスペローの横を通り過ぎようとした。
「ところで…味見はしたのかい?」
「! ………」
カタクリは横目でペロスペローを見た。
「ペロリン ペロリン♪ 冗談だ」
「………」
カタクリはペロスペローの横を通り過ぎ そのまま歩いていった。
「くくくく…」
楽しいね―――…
少しして アイリスが目を覚ました。
「……いない…」
アイリスは巨大なベッドから下りようとした。
「……届かない… !」
アイリスはベッドに階段が付いている事に気づいた。
白い階段…?
アイリスは不思議に思いながら 階段に足を踏み入れた。
「!」
モチモチしてる…
何で出来ているんだろう?
【アイリス 起きているかい?】
「!」
アイリスはドアの方を見た。
この声…ペロスペローだわ…
アイリスは階段を下りて ドアを開いた。
「…はい」
「おはよう アイリス」
「……おはよう…」
「朝食を持ってこさせたよ。 ペロリン♪」
「失礼します アイリス様」
チェス戎兵たちがアイリスとカタクリの部屋に入って来た。
「朝食と言うより 昼食だけどね」
「……え…?」
アイリスは部屋にある時計を見た。
時計はもうすぐ12時を示していた。
「!?」
「まあいいさ。 長旅で疲れていたんだろうから」
「アイリス様 昼食の準備が出来ました」
「さあ お掛け」
ペロスペローは掌でイスを示した。
「……?」
こんなテーブルとイス…昨日 あったっけ?
「どうした? …ああ これの事かい?」
アイリスは頷いた。
「これはカタクリの能力。 カタクリは“モチモチの実”の能力者」
ペロスペローは巨大なベッドやソファに付いている階段を見た。
「……あの階段たちもそうさ…」
ペロスペローはアイリスに視線を戻した。
「小柄な君の為に 作ったものだろう」
「! ………」
カタクリの親切心にアイリスの心が温かくなった。
カタクリは“女王の間”の前にいた。
【カタクリ殿!】
「!」
カタクリは振り向いた。
「少々 お話をよろしいですか?」
「後にしろ。 ママと話がある」
「……もしかして アイリス様の事ですか?」
「……ああ」
アルフレッドは瞳を伏せた。
「
「! …ママが言い出した事は絶対だ…。 彼女と
……
「! ……ありがとうございます…」
アルフレッドは涙を流した。
「なのであれば!」
アルフレッドは涙を拭った。
「ビッグ・マム殿とお話する前に聞いて欲しい話があるのです!! アイリス様の事で!」