5.絶望と希望
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ナミ達がそれぞれ シャボンディ諸島で過ごした後、ルフィ、ゾロ、サンジ、ブルックを除くメンバーが17GRに停泊してあるサウザンド・サニー号に集まっていた。
そこに、アイリスとレイリーとシャクヤクもやって来た。
ナミはレイリーにコーティング船の操作を教えてもらい、42GRに船を回す様 指示を受けた。
その頃、ゾロとサンジは海兵に追われていたルフィと合流し パシフィスタを倒していった。
少しして ルフィは向こう側にレイリーがいる事に気付いて 立ち止まった。
「レイリ―――!! あ! アイリス!?」
ルフィは思いがけない人物に驚いた。
アイリスはルフィに手を振った。
海兵たちはレイリーとアイリスの姿に驚きの声をあげた。
「久しぶりね ルフィ。 元気そうで 安心したわ」
「アイリスもな! ここで会えるなんて思ってなかったぞ!」
アイリスは微笑んだ。
レイリーはルフィの力が更に洗練されている事に安心した。
「――では……早く行きなさい 仲間たちの元へ…」
「みんな 待ち侘びてるわ」
「うん!! レイリー 2年間 本当に色々ありがとう」
ルフィは拳を握って 両腕を高く上げた。
「……レイリー、アイリス 俺は……やるぞ!!」
「「?」」
「“海賊王”に!!! 俺はなるっ!!!!」
「………」
レイリーは目に涙を浮かべた。
アイリスは微笑した。
「シャンクスやみんなと一緒に待ってるわ ルフィ」
「おう!」
ルフィは満面な笑みを浮かべた。
素敵な仲間たちに囲まれていて 心配なさそうね―――…
そして、再び海兵に追われ始めたルフィ達は慌てて 走り出した。
「じゃ レイリー、アイリス」
「急げ ルフィ」
「レイリー、世話んなった!!」
ゾロはアイリスを見た。
「アイリスもありがとな!!」
「私の忠告 忘れちゃだめよ?」
「ああ!」
「本当にありがとう!!! 行って来る!!!」
「……ああ…」
レイリーはルフィとした修行を思い返した。
「頂点まで行って来い!!!」
42GRへ向かったルフィ達を追っている海兵の前にレイリーは斬撃を飛ばし 地面に線を描いて、海兵の前に立ち塞がった。
アイリスは人獣型の姿に変えて レイリーの横に降り立った。
「弟子の船出だ。 よしなに頼むよ…」
「未来の海賊王の再出発を邪魔しないでくれる?」
「………。 この線は……」
「ふふ。 言わなくてもわかるわよね…? この線の意味…」
「超えない事を…勧める…」
そして、ルフィ、ゾロ、サンジ、ブルックは無事にナミ達と合流し、ペローナやハンコック、ヘラクレスン達やウェザリアの科学者たち、カマバッカ王国のオカマ達の協力によって あっという間にシャボンディ諸島を出航していった。
アイリスとレイリーは並んで座って サウザンド・サニー号が沈んでいった海を見ていた。
「……寂しいなぁ…」
「……何を言う。 次に会う時は強大な敵になるかもしれんぞ…」
「……そうだけど…」
【アイリスちゃんの気持ち よくわかるわ】
そこに シャクヤクがやって来た。
「シャッキーさん」
シャクヤクは妖美に笑った。
シャクヤクはレイリーを見た。
「――何か思い出しているんじゃない? レイさん」
「……んん? いやあ……まあな……」
レイリーはロジャーと初めて会った時の事を思い返し 目に涙を浮かべた。
「―――…この世には 偶然などなにのかも知れない。 全てが必然であるかの様に……」
レイリーはアイリスの頭にそっと手を置いた。
「?」
「“縁”はやおら形を成してゆく……。 私とアイリスが出会ったのもその一部なのだろう…」
「! ……お父さん…」
アイリスは自分の頭に置かれているレイリーの手にそっと触れた。
「―――ルフィはまた一段と あの帽子がよく似合う男になった………!! ――もう少し…長生きするのも悪くないな…」
「そんな事言わないで もっと長生きしてね」
「ああ。 そうだな」
レイリーは笑った。
シャクヤクは笑みを浮かべた。
アイリスも笑みを返した。
…エース どうかルフィを見守っていてあげてね――――…