1.恩人と航海
name change
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「副船長!」
シャンクスと共にアイリスの名前を考えていたルフィは何かを閃き ベックマンのところに駆け寄った。
「どうした ルフィ?」
「狐って他に何か別の言い方みたいなのってない?」
「狐……フォックスかな…」
ベックマンは狐の名前のことで聞いていることを知らずに答えた。
「ありがとう!」
ルフィは嬉しそうにシャンクスのところに戻っていった。
「シャンクス! 俺、名前 考えたよ!」
「言ってみろ ルフィ!」
「フォックス!!」
ルフィは自信満々に言った。
「!?」
ベックマンは危うく お酒を吹き出しそうになった。
「それじゃ そのままじゃねェか!!」
「じゃあ シャンクスは?」
「ホワイト! 真っ白だからな!」
「なるほど……ってそのまんまじゃん!! だったら フォックスの方が響きがいいし!!」
「俺の方がちゃんと理由も考えてあるだろ!!」
「どっちもどっちだって お頭!」
ルウがお肉を食べながら言った。
「じゃあ ルウだったら何て言う名前をつけるんだ?」
「う~ん……ミート!」
「「食べる気かっ!!!」」
シャンクスとルフィは声を揃えていった。
シャンクスはベックマンを見た。
「ベックマン!」
「なんだ お頭?」
「ベックマンだったら何てつける?」
「お頭 名前って言うのは飼い主がつけるもんだ」
「……そうだよな」
「それに ベックマンが名前つけたら ベックマンに懐いちゃうかもしれないしなー!」
「ネーミングセンス ありそうだからな ベックマンは!」
ルウとヤソップの言葉に船員たちはうんうんと頷いた。
「ネーミングセンスなくて悪かったな!!」
バキ!!
その時 扉が蹴っ飛ばされて 山賊のヒグマ達が入ってきた。
「ほほう…これが海賊って輩かい…。 初めて見たぜ。 間抜けた顔してやがる」
そう言いながら ヒグマ達はカウンターまで歩いてきた。
アイリスは睨みつけた。
シャンクスは獣型のアイリスを肩に乗せた。
ヒグマはシャンクスの横に立った。
マキノはヒグマを見た。
「いらっしゃいませ」
「俺たちは山賊だ。 ――が…別に店を荒らしにきた訳じゃねェ。 酒を売ってくれ。 樽で10個ほど」
だが、店にあるお酒はシャンクス達が全て飲み尽くしていた。
「これは悪いことをしたなァ。 すまん」
シャンクスはまだ栓を開けてないお酒をヒグマに差し出した。
「これでよかったらやるよ。 まだ栓も開けてない」
「………」
バリィン!
ヒグマはシャンクスが差し出したお酒のビンを砕いた。
シャンクスにお酒がバシャッ!!っとかかった。
獣型のアイリスはカウンターに乗って避けたため 平気だった。
「あーあー 床がびしょびしょだ」
ヒグマは八百万ベリーの自分の手配書を見せた。
シャンクスは無視して アイリスを心配した。
「かからなかったか?」
獣型のアイリスは頷いた。
「よかった よかった」
そして シャンクスは割れたビンを片付け始めた。
「………」
ヒグマは剣を鞘から抜いた。
「!」
シャンクスはそれに気づき しゃがんだ。
獣型のアイリスはシャンクスの肩に乗って避けた。
ガシャァン!
ヒグマはカウンターに置いてあったお皿などを剣で切り捨てて割った。
〔ギャルル!〕
獣型のアイリスは歯を剥き出して威嚇した。
「よしよし」
シャンクスは獣型のアイリスを撫でてなだめた。
「おいおい ペットのしつけくらいしとけ」
「すまんな。 まだ飼い始めたばかりなんだ」
「……チッ」
ヒグマは舌打ちをした。
「じゃあな 腰ヌケ共」
そして ヒグマ達は店を出ていった。
ヒグマ達が店を出ていくと シャンクス達は笑った。
「なんで笑ってんだよ!!!」
ルフィは怒った。
「………。 気持ちはわからんでもないが ただ酒をかけられただけだ。 怒るほどのことじゃないだろう?」
ルフィは背を向けて歩き出した。
「おい 待てよ ルフィ…」
シャンクスはルフィの腕を掴んだ。
すると ルフィの腕がびよーん!と伸びた。
「「「!!??」」」
その場にいた全員が驚いた。
原因はルフィがゴムゴムの実を食べたからだった。
シャンクスはルフィの顔を掴んで真剣な顔で言った。
「ゴムゴムの実はな!! 食えば全身ゴム人間!!! そして一生泳げない体になっちまうんだ!!!!」
「え―――――――っ!!! うそ―――――――!!!」
「バカ野郎ォ――――――っ!!!」
航海に連れて行ってもらうため、せっかくカナヅチを克服するために泳ぎの練習をしようと思っていたルフィにとってはかなり衝撃的だった。