5.絶望と希望
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シャンクスは上手いことを言って 麦わら帽子をルフィに渡すようにバギーに託した。
「ミホーク シャンクスのところに…」
「ああ」
アイリスを抱えているミホークはシャンクスの方に向かった。
シャンクスに麦わら帽子をルフィに渡すように託されたバギーは ロー目掛けて麦わら帽子を投げた。
ローは麦わら帽子を受け取ると 船に入り、そして ハートの海賊団の船は海に潜っていった。
しかし そう簡単にも逃がしてくれず、青雉と黄猿によって攻撃をした。
「………」
ルフィ…どうか生きて……
アイリスは祈る思いだった。
「宝の地図はウソだと!? てめェェ!!!」
ルフィに麦わら帽子を渡して来たバギーはシャンクスに騙されたことを怒っていた。
「赤髪……!!!」
「マルコ…これ以上応戦するな。 大人しく手を引け」
【…シャンクス…】
「!」
シャンクスは声の主を見た。
「アイリス!? …鷹の目!?」
「なぜ大事なものを護れんのだ?」
「…すまん。 お前に手間をかけさせたみたいだな…」
シャンクスはミホークからアイリスを受け取った。
「シャンクス ごめ…「綺麗な髪が汚れちまったな…」」
シャンクスは血で汚れたアイリスの髪に触れた。
「…シャンクス…怒ってないの……?」
「………怒ってないと言えば 嘘になる」
「………」
「でも 心配の気持ちの方が強かった…。 無事でよかった アイリス」
シャンクスはアイリスを強く抱きしめた。
「……シャンクス…」
あなたにまた会えてよかった…
アイリスの瞳から涙が流れた。
ミホークは背を向けて歩き出した。
「鷹の目!! どこへ行く!!」
「“白ひげ”と戦う事は承諾したが “赤髪”は協定の範囲外だ…」
そう言うと ミホークは歩いていった。
「…行っちゃった…。 ミホークにまだちゃんとお礼を言ってないのに…」
「またいつでも会えるだろう? それより今は…」
アイリスは頷いた。
シャンクスのもとに赤髪海賊団の幹部が集まってきた。
「―――これ以上を欲しても 両軍 被害は無益に拡大する一方だ…!!! まだ暴れ足りねェ奴がいるのなら…来い…!!! 俺たちが相手をしてやる!!!」
海兵たちは動揺していた。
シャンクスは黒ひげを見た。
「どうだ ティーチ………!! ――いや………“黒ひげ”」
黒ひげにつけられた左目の傷が疼いた。
「………ゼハハハ。 やめとこう………!! 欲しい物は手に入れたんだ。 もう一つは運悪く 手に入らなかったがな…」
そう言って 黒ひげはシャンクスに抱えられているアイリスを見た。
「痛々しいなァ…なあ アイリス?」
「………」
アイリスは黒ひげから目を背けた。
「! …お前がアイリスを……」
シャンクスの目は怒りに満ち 剣を握る手に力が篭った。
「やめて シャンクスっ…!」
「アイリス…!?」
いつもの様子と違うアイリスにシャンクスは驚いた。
「お願い 戦わないでっ…!」
もし 万が一のことがあったら……
私は…あなたを…失いたくないっ……!
アイリスは泣きながら シャンクスにしがみついた。
「……アイリス…」
シャンクスは黒ひげに視線を戻した。
「アイリスに免じてやる…。 俺の気が変わらねェ内にさっさと去れ!!」
「ゼハハハ…そうさせてもらうぜ」
黒ひげ達は去っていった。
「お頭 いいのか?」
「アイリスに泣き付かれたらなァ…」
そう言うと シャンクスはアイリスを見た。
シャンクスは真面目な顔をした。
「全員――この場は俺の顔を立てて貰おう」
異論がある者は大勢いたが、元帥であるセンゴクが責任をとることで治まった。
「戦争は……!!! 終わりだァ!!!」
そして センゴクの言葉により “マリンフォード頂上戦争”は幕を閉じた。