5.絶望と希望
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シャンクスは酔って眠っているアイリスをベッドに寝かせた。
「…アイリス…」
シャンクスはアイリスの髪に触れた。
「お前は俺に気を遣いすぎだ…。 もっと我儘言ってもいいんだぞ? …祝言のことだって……」
本当に アイリスは俺には勿体無い女だ…
シャンクスは白ひげの言葉を思い返した。
「…アイリスにもしものことがあったら……か……」
考えたくもないが…
命がけで 必ず俺が護る
シャンクスはアイリスに口付け 部屋を去っていった。
次の日 アイリスは目を覚ました。
「……あ…自分の部屋…」
アイリスは上体を起こした。
「…頭 痛い……昨日…」
【アイリス 起きたか?】
アイリスが声の主を見ると シャンクスが立っていた。
「おはよう アイリス」
「シャンクス おはよう…。 私 昨日…迷惑かけちゃったよね? ごめんね…」
「そんなこと気にするな。 それより 体の方は大丈夫か?」
「少し 頭が痛いだけだから 大丈夫」
「そうか。 食べたいものとかあるか?」
「大丈夫。 ありがとう」
「もう少し 休んでな」
「ええ…そうさ……エースのことはどうなったの!?」
シャンクスは顔を伏せた。
「……悪い…ダメだった…」
「!!」
アイリスはシャンクスのシャツを掴んだ。
「どうして!? 白ひげにとって エースは大切な家族じゃないの!? エースは…っ…」
アイリスは泣き崩れてしまった。
シャンクスはアイリスを抱きしめた。
「安心しろ。 エースはそう簡単にやられたりしないさ」
アイリスは頷いた。
「そう…簡単にやられたりしない……」
シャンクスは自分に言い聞かせるように言った。
数日経ったある日、アイリスは甲板で休んでいた。
「あ 新聞…」
そこに 沢山のニュース・クーが飛んできて 号外の新聞を落としていった。
アイリスは新聞を拾い 見た。
「!? …嘘…でしょう……」
アイリスは目を見開いて驚き 新聞が手から滑り落ちた。
「どうした アイリス?」
シャンクス達は新聞を見た。
「「「!!?」」」
シャンクス達も目を見開いて驚いた。
新聞の見出しは「火拳のエースの“公開処刑”を確定」とあった。
アイリスは余りのショックに、自分とシャンクスの部屋に閉じこもってしまった。
その間に、エースの公開処刑の話は進み、“場所”と“日取り”が確定した。
「…お頭…」
「…わかってる」
このままではアイリスは一生 俺を恨むだろう―――…
シャンクスはアイリスを訪れた。
「アイリス 入ってもいいか?」
「………」
アイリスの返答は返ってこなかった。
「……入るぞ」
「………」
アイリスはイスに座り 窓から外を見ていた。
「……アイリス…」
「………」
シャンクスはアイリスの横に立った。
「………」
「………」
「……アイリス」
「……なに?」
「……エースの公開処刑が一週間後に決まった…」
「! ………」
アイリスは瞳を伏せた。
「……船員の話している声が聞こえたわ…」
「……そうか…」
「………」
「………」
「……それで…あなたはどうするつもりなの…?」
アイリスは顔を伏せた。
「……やっぱり…このまま時が過ぎ去るのを待ってるの……?」
「………」
シャンクスは窓から外を見た。
「……いや…」
「!」
アイリスはシャンクスを見た。
「…じゃあ…」
シャンクスはアイリスを見て 微笑した。
「シャンクス!」
アイリスはシャンクスに抱きついた。
シャンクスはアイリスの髪を撫でた。
悪いな…アイリス―――……