4、絆と約束
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アイリスは“シャッキー’S ぼったくりBAR”で一泊した。
「もう行くのか?」
「はい」
「…そうか…寂しいものだな」
「ごめんなさい。 また来るから」
「アイリス 気をつけるのだよ」
「はい。 あ これ」
アイリスはビブルカードを取り出した。
「ビブルカードか」
「シャンクス達はもちろん、ミホークにも ハンコックにも渡してあるの」
アイリスは名前を書いてレイリーに手渡した。
「ありがとう アイリス」
アイリスは微笑んだ。
レイリーとシャクヤクと別れたアイリスはある島の新しくできた町に寄っていた。
「なかなか素敵な町ね。 シャンクスに何か買っててあげようかな」
アイリスは店を見始めた。
そして シャンクスに似合いそうなシャツを見つけて 会計を済ませた。
「シャンクス 喜んでくれるかな」
アイリスは店を出た。
【お前ェ アイリスだな】
「!」
アイリスは振り向いた。
「!……黒ひげ…」
シャンクスの目に傷をつけた人……
こんな所で会うなんて最悪だわ
アイリスは身構えた。
「そう身構えるな。 俺のこと知ってんのか? ゼハハハハ! 美人に覚えてもらってるなんて嬉しいぜ!!」
「……何か用?」
「少しお前ェと話がしてんだ。 飯でもどうだ?」
「結構よ。 あなたと話すことなんてないわ」
アイリスは立ち去ろうとしたが オーガー達に道を塞がれた。
「そう言わずに 船長の話を聞いてあげてください。 すぐ済みますから」
「………」
アイリスは黒ひげに振り返った。
「……話って何よ?」
「俺の仲間にならねェか アイリス!」
「!」
「俺はいずれ海賊王になる」
「……あなたが海賊王? 悪いけど 私、海賊王に興味ないから」
「おいおい 海賊やってて興味ねェことはねェだろ? ん?」
「私はシャンクス達と一緒にいたくて海賊をやってるの。 他の海賊団にはいかないわ」
「ゼハハハ! 少しくれェ考えてくれてもいいのになァ…」
「私は生涯 “赤髪海賊団”なの! もういいでしょ」
「……なら…俺たちが赤髪たちを倒したら どうする?」
「!」
アイリスは目を見開いて驚き、そして 黒ひげを睨みつけた。
「そう睨むなよ。 仮定の話をしているんだ」
「………」
「………お前ェら どいてやれ」
オーガー達は道を開けた。
アイリスは背を向けて歩き出した。
「アイリス」
アイリスは立ち止まった。
「気が向いたら声かけな。 いつでも歓迎するぜ! ゼハハハハ!」
「………。 あなたに1つ言っておくわ。 海賊王になるのは“ルフィ”よ」
そう言って アイリスは立ち去っていった。
「ルフィ? ローグタウンで会った“麦わら”のことでしょうか?」
「麦わらのことは今はいい。 ますます 欲しくなったぜ アイリスが」
「美人は口説くのに時間がかかるもんですよ」
「…今はまだ我慢するとしよう。 行くぜ 野郎共ォ!」
今は手を出さねェ…
だが いずれは手に入れる
覚悟しておけよ アイリス!!
ゼハハハハ!!
アイリスは全速力でレッド・フォース号に戻ってきた。
「アイリス お帰… !」
アイリスは帰ってくるなり シャンクスに抱きついた。
「…アイリス?」
アイリスの表情は前髪で隠れ よくわからなかった。
「…アイリス どうし…「シャンクス達は死なないよね……?」」
シャンクス達は目を見開いて驚いた。
「殺られたりしないよね……?」
アイリスは顔を上げた。
アイリスの瞳からは涙が流れ落ちた。
シャンクスは真面目な顔をした。
「アイリス 何があった?」
「……黒ひげに…会ったの……」
「「「!」」」
シャンクス達は再び目を見開いて驚いた。
黒ひげに会ったこと以外 アイリスは何も話さず、自分の部屋に行ってしまった。
甲板ではシャンクス達が話していた。
「黒ひげが偉大なる航路に戻っていたなんてな…」
「お頭みたいに“世界を見て回る”って輩じゃねェだろうし」
「何か企んでいるな」
「アイリスが何をされなくてよかった。 もし 手を出したらただじゃおかねェ!」
「お頭 気持ちは痛いほどわかるが…酒はほどほどにな…」
シャンクスは自棄酒をあおっていた。
「そんなこたァ言わずに お前も付き合え ベックマン!」
「はいはい」
アイリスは何も言わなかった……
黒ひげがアイリスに接触してきた理由も…
何を言われたのかも……
嫌な予感がする
この先 時代が動くような大きな何かが――…