4、絆と約束
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ミホークを乗せたアイリスはクライガナ島に戻ってきた。
「アイリスと過ごした日々 楽しかったぞ」
「ええ 私もよ ミホーク」
「……気をつけて帰るのだぞ…」
「……ええ…」
アイリスとミホークはお互いに悲しそうに瞳を伏せた。
「ミホーク」
「なんだ?」
「また…会えるわよね?」
「ぬしが望むなら」
「……ふふ 10年前と同じ台詞…」
アイリスは笑った。
ミホークも微笑した。
その後 アイリスはミホークと別れ 空を飛んでいた。
〔…次はいつ会えるかしら……〕
アイリスは数日前にミホークに言われた言葉を思い返した。
もし ぬしと先に会っていたのが俺だったら……
その先に何を言いたかったのか わかる…
…でも…
その先は……
〔……ミホーク…〕
アイリスは父親であるレイリーがいるシャボンディ諸島に向きを変えた。
少しして アイリスはシャボンディ諸島に着いていた。
アイリスは“シャッキー’S ぼったくりBAR”に入った。
「こんにちは」
「…アイリスちゃん!?」
「お久しぶりです シャッキーさん。 お父さん いますか?」
「ごめんなさいね。 あの人 今いないのよ…」
「いつ 帰ってきますか?」
「当分 帰って来ないと思うわ」
「…そうですか……じゃあ 私 匂いで…「それはやめた方がいいわ」」
アイリスは驚いた表情でシャクヤクを見た。
「…どうしてですか?」
「それはね……あ それより アイリスちゃん 1人なの?」
アイリスちゃんが傷ついちゃうから…
「あ はい。 私はミホークに会いに戻ってきたので」
「……アイリスちゃんは恋多き女なのかしら…?」
父親と似ちゃいけないところが似てしまったのね……
「え?」
シャクヤクは妖美に笑った。
「じゃあ また後日来ます」
「次 帰ってきた時はここにいるように言っておくから」
「はい お願いします」
アイリスはシャッキーに別れを言って シャボンディ諸島を後にした。
〔…お父さんに会いたかったのにな…今度 いつ会いに来ようかしら…〕
獣型のアイリスはシャンクス達のもとへ飛んでいた。
【アイリス様!】
〔!〕
アイリス…“様”…?
アイリスは声がした方を見た。
そこにはハンコック率いる九蛇海賊団の船がいた。
「キャー アイリス様よ!」
「今日も麗しい!」
〔……あの…【アイリス!】〕
アイリスが声の主を見ると 甲板にハンコックが出てきていた。
〔ハンコック!〕
アイリスは人間の姿に戻しながら 甲板に降り立った。
「アイリス 会えて嬉しいぞ! …それより アイリス、何かあったのか?」
ハンコックはアイリスが浮かない顔をしていることに気づいた。
アイリスは瞳を伏せた。
「……それが…」
アイリスは事情を話した。
「レイリー!! アイリスがわざわざ会いに行ったと言うのに 留守とは何事じゃ!? 妾が文句を言いに行ってくれるわ!!」
「いいのよ ハンコック。 私が急に行っただけだから…」
「…かわいそうな アイリス…」
ハンコックはアイリスを慰めるように優しく撫でた。
その後 アイリスは甲板で過ごしていた。
「アイリスと共に過ごす時間は本当に幸せじゃ」
「…大袈裟よ」
「アイリス 今日も泊まっていってくれるか?」
「……ごめんなさい それは無理よ…。 …この間…大変だったのよ?」
「?」
アイリスはその時の状況を説明した。
「アイリスは赤髪と付き合っているのか!? なぜじゃ!? なぜあのむさ苦しそうな男と付き合っているのじゃ!?」
「なぜって……愛してるから……」
アイリスは少し恥ずかしそうに言った。
「……“愛してる”…」
ハンコックは倒れそうになった。
「なんとロマンチックな言葉よ…。 妾にはむさ苦しい男共を愛する意味が理解できん…!」
「ハンコックにもいつか素敵な男性が見つかって 理解する日がきっと来るわ」
「……妾にも…?」
「ええ。 きっと」
アイリスは微笑んだ。