4、絆と約束
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ミホークを乗せた獣型のアイリスは首領・クリークを追い “東の海”に来ていた。
〔…ルフィの匂いがするわ…!〕
「…ルフィ? ああ 昔 赤髪が話していた子供の名か…」
そして 海上レストラン“バラティエ”に停泊しているクリークの本船を見つけた。
〔ミホーク 着い…〕
アイリスが言葉を言い終える前にミホークは黒刀で巨大ガレオン船を真っ二つに斬った。
〔……ミホーク…怒ってる…?〕
「いや…」
〔………〕
怒ってるわよね…これ……
ミホークの姿に気づいたクリーク達は動揺していた。
「畜生ォ てめェ!! 何の恨みがあって俺たちを狙うんだ!!!」
「………アイリスの行く手を塞いだ。 そして ヒマつぶし」
〔ヒマつぶしでこんなことするなんて少し酷いんじゃない?〕
「相手は海賊だ。 構わんだろう」
「フ…フザけんなァ―――――っ!!!!」
クリークの船員は銃を撃ってきた。
ミホークは黒刀を抜き 切っ先でそっと弾道を変えて 外した。
〔綺麗な剣捌き…〕
「“柔”なき剣に強さなどない」
ゾロがミホークに話しかけてきた。
「俺はお前に会うために海へ出た!!」
ゾロは腕に巻いてあった手拭いを外した。
〔あら 人気者ね ミホーク〕
「………何を目指す」
「最強」
ゾロは頭に手拭いを縛った。
「フッ。 愚かな」
ゾロは剣を抜いた。
「ヒマなんだろ? 勝負しようぜ」
「……勝負?」
〔どうするの ミホーク?〕
「…哀れなり 弱き者よ」
ミホークは獣型のアイリスから降りた。
〔じゃあ 私、ルフィのところに行ってるから。 ミホーク その子の未来を…「それは約束できん…」〕
アイリスは驚いた表情でミホークを見た。
「戦いを挑んできたのはあちらだ。 それがどう言う意味を指すのか それくらいはわかるだろう アイリス?」
〔………〕
「それは俺を満足させられれば…の話だ」
そう言うと ミホークはゾロに歩み寄っていった。
アイリスはゾロを見た。
ゾロはアイリスの視線に気づき アイリスを見た。
「どうか 死なないで…」
アイリスはゾロには聞こえないような小声でそう言うと ルフィのもとに飛んでいった。
「なんて言ったんだ あの女?」
ゾロは首を傾げていた。
「………」
敵にも情けをかけるか……アイリス…
アイリスの声が聞こえたミホークは腕を組んで立っていた。
〔ルフィ!!〕
獣型のアイリスはルフィの前で止まった。
「! 俺のこと知ってんのか?」
〔……私のこと覚えてない?〕
獣型のアイリスは悲しそうに瞳を伏せた。
「う~ん…もっとちっちゃい こんくらいの狐なら覚えてるんだけどな…」
ルフィは両手でサイズを示しながら言った。
「狐だって成長するでしょ ルフィのアニキ」
「…それもそうか……まさか…」
アイリスは甲板に降りながら 人間の姿に戻した。
「久しぶり ルフィ!」
そして ルフィに抱きついた。
「アイリス!? ほんとにアイリスなのか!?」
「そうよ。 ルフィ 大きくなったわね!」
アイリスはルフィから離れた。
「帽子も大事にしてそうね」
「勿論だ!」
ルフィは帽子に触れた。
「シャンクスは元気か?」
「ええ 元気よ。 あなたの噂を毎日 楽しみに待ってるわ」
「そうか…。 元気ならよかった」
ルフィは笑った。
「ルフィのアニキ、今…“シャンクス”って言ったすよね…?」
「言ったぞ」
「シャンクスってまさか…【“赤髪”のことだろうな】」
アイリス達はゼフを見た。
「「「え…え―――――っ!!!」」」
ジョニー達は驚きの声をあげた。
「それでその小娘は赤髪海賊団の幹部のアイリスだな」
「ええ」
「「「え―――――っ!!!」」」
ジョニー達は再び驚きの声をあげた。
「お前ら アイリスのこと知ってんのか?」
「知ってるも何も ちょー有名人じゃないっすか!?」
「そうなのか…いやー知らなかった」
「ふふふ。 ルフィらしいわ」
「でも なんで赤髪海賊団の幹部が鷹の目と?」
「友達なの。 それより 今はあの戦いを見届けてあげないと…」
アイリスはミホークとゾロが向かい合っている方を見た。
ルフィ達もつられて見た。