4、絆と約束
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「アイリス 外に気分転換しに行くぞ?」
「あら いいわね。 支度してくるわ」
少しして 身支度を終えたアイリスが戻ってきた。
「ミホークの船 乗るの初めてだわ」
アイリスとミホークは城を出た。
「船では行かん」
「?」
「アイリスに乗って行く」
「私!?」
「駄目か?」
「別にいいけど…」
そう言うと アイリスは獣型に姿を変えた。
ミホークは獣型のアイリスに乗った。
「思っていたより ふわふわだな…」
〔ありがとう…〕
ミホークを乗せた獣型のアイリスは飛んだ。
〔それで どこへ行くの?〕
「このまま真っ直ぐだ」
アイリスは言われた通りに進んだ。
そして カドー島に着いた。
〔ここでいいの?〕
「ああ」
アイリスはカドー島に降りた。
ミホークが降りると アイリスは人の姿に戻した。
「こっちだ」
アイリスはミホークについて歩き出した。
少し歩くと お洒落なお店に着いた。
ミホークは店員と話をすると 店員は店の奥から洋服を持ってきた。
ミホークは洋服を受け取ると アイリスに渡した。
「え 私に…?」
「アイリスに似合うと思っていたものを見つけたのでな…」
「すごく素敵…。 でも いいの?」
「構わん。 着てみろ」
アイリスは試着室に入り 服を着替えた。
「どうかな?」
「思った通りだ。 よく似合っている」
「…ありがとう ミホーク。 大事にするわ」
アイリスは微笑んだ。
アイリスとミホークはカドー島を後にした。
「用は済んだ。 戻るぞ」
〔え? もう戻るの?〕
アイリスは思わず 宙で止まった。
「まだ帰らないと言うのなら好きにしろ。 俺は寝る」
ミホークは仰向けになり 獣型のアイリスの首元に頭を置いた。
〔ちょっと ミホーク…!〕
もう…行き先はどうするのよ……
アイリスは仕方なく そのまま進むことにした。
しばらく進むと 沢山の艦隊が見えてきた。
〔海賊旗…!〕
余計な戦いは避けたいわ…
アイリスは横に逸れようとした。
「なぜ逸れる?」
〔! ミホーク いつから起きてたの?〕
「今だ。 何があった?」
〔海賊がいたから…〕
「……そのまま進め」
〔でもっ!〕
そうこうしている内に海賊艦隊 提督である首領・クリークに気づかれてしまった。
「俺が退かす」
ミホークは黒刀を抜いた。
〔ちょっと ミホークっ!〕
そして 次々に艦隊を倒していった。
〔!〕
気圧と気温が下がってきた…
積雲も見える…!
アイリスはミホークを見た。
〔ミホーク 嵐が来るわ〕
「その前に終わらせる」
だが あともう少しで壊滅させられる時に 嵐が来た。
嵐により クリークの艦隊はボロボロになっていった。
獣型のアイリスの体とミホークの体は大粒の雨により 濡れていった。
「ぬしの体が濡れてしまう。 どこか近くの島へ行けるか アイリス?」
「…ええ」
獣型のアイリスは嵐を抜け 近くの島に着いた。
どうやら無人島みたいだった。
アイリスは人獣型に姿を変え 木片を集め 気を放って火をつけた。
そして アイリスは濡れた服を脱ぎ 九本の尻尾で体を隠した。
「ミホークも 服乾かしたら?」
アイリスは服を干しながら ミホークに聞いた。
「……俺はいい」
「そう?」
アイリスはミホークの隣に腰を下ろした。
「なんか…懐かしいな……」
「…何がだ?」
「私 シャンクスともこうして 二人で夜を過ごしたことがあるの…」
「………」
「さっきの嵐みたいな日に 私が船から落ちちゃってね…。 シャンクスが海に飛び込んで助けてくれたんだけど…そのまま流されちゃって……」
「辿り着いたのが無人島…か?」
アイリスは頷いた。
「私 シャンクスに何度も助けられてるんだ。 …ベックマンにも」
「手配書で見たが あの男の顔の十字傷は昔なかったな」
「……うん。 …私を助けてくれた時についた傷……」
「そうか…」
ミホークは向こうの空を見た。
「嵐は去ったようだな」
「そうね。 …もしかして追うの?」
「無論だ。 アイリスの行く手を塞ぎ 俺の昼寝の邪魔をした」
「そんな理由で追うの? 可哀想だわ…」
「海賊をしているなら情けは不要だ。 行くぞ」
アイリスは乾いた服を来て 獣型に姿を変え ミホークを乗せた。
そして 匂いでクリークの艦隊を追った。