4、絆と約束
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アイリスが赤髪海賊団に入り 10年が経ち、アイリスは23歳になっていた。
宴が好きなシャンクスはアイリスが入って10年が経ったことの祝いの宴をしていた。
「アイリスが入って10年か…あの時はまだ小さくて 能力もろくに使えなくて…」
「ああ 懐かしいな」
「でも 今は…」
シャンクス達は少し離れたところで船員たちに祝ってもらっているアイリスを見た。
「背も伸びて スタイルも抜群で…お頭が羨ましいよ」
「…俺の自慢の女だからな」
少しして アイリスがシャンクスのもとに戻ってきた。
「やっと戻ってきた」
「ごめんなさい」
「今日はアイリスが主役だからな。 アイリスを俺が独占するわけにはいかねェから。 さあ 飲もう!」
アイリスとシャンクスはお酒を飲み始めた。
宴が終わり アイリスは片付けをしていた。
「アイリス 今日はもう部屋に戻りな」
「俺たちが代わりにやっとくから」
「…でも」
「ほらほら お頭が待ってるから」
アイリスはベックマン達に促され 自分とシャンクスの部屋に戻った。
アイリスが部屋に入ると シャンクスが待っていた。
アイリスとシャンクスは恋人同士になってから5年経ったことのお祝いを二人でしていた。
「アイリスと付き合い始めて5年が経つのか…早いな…」
「そうね…」
「…子供 いつ欲しい?」
「え?」
予想もしなかった言葉にアイリスは驚いた。
「ほら 俺もうすぐ40だし…。 アイリスはどう思ってるのかなって…」
「…いつかは欲しいわ。 でも あなたが今すぐ欲しいのなら……」
「俺は今すぐ欲しいってわけじゃねェから…」
アイリスとシャンクスは笑った。
「…じゃあ もう少し先でいいか」
「ええ。 まだ二人でのんびり過ごしてたいわ」
「…そうだな」
アイリスとシャンクスはベッドに倒れ込んだ。
それから数日して アイリスはミホークに会いに10年前にミホークが住んでいたシュヴァリエ島に向かっていた。
〔ミホーク 元気かしら… うん?〕
アイリスはミホークの匂いを近くに感じ 止まった。
アイリスは辺りを見渡したが ミホークは見当たらなかった。
〔もしかして…〕
獣型のアイリスはミホークの匂いがする方に向かって飛んでいった。
しばらくして 薄暗い島が見えてきた。
〔ここに住んでるの…?〕
獣型のアイリスは臭いを確認した。
〔間違いない…ここだわ。 いるかしら?〕
アイリスは見聞色の覇気を使って ミホークがいる場所を確認した。
〔よかった。 城の中にいるみたい〕
獣型のアイリスは城に向かって飛んだ。
〔ミホーク!〕
ミホークはワインを持ったまま テラスに出てきた。
「アイリス!? なぜここに?」
アイリスは人の姿に戻しながら テラスに降り立った。
「ミホークに会いに来たの…」
「!」
「…迷惑だった?」
「いや…むしろ 歓迎だ」
「よかった」
アイリスはミホークに城内へ案内された。
「素敵なお城…。 危うく通り過ぎるところだったわ…」
「海軍本部に近い方が何かと役に立つからな」
「……ミホークは七武海なんだものね…。 …あまり会ったりするのもダメなのかもしれないわね…」
「別に気にすることはない。 七武海とは言え 海賊に変わりはない」
「ミホークはどうして 七武海になったの?」
「大した理由はない。 強いて言えば 追われることが面倒になっただけだ」
ミホークはアイリスにワインを出した。
「ごめんなさい。 私 “花の雫”以外 飲めないの…」
「そうか…」
ミホークは残念そうにした。
ワインの代わりに紅茶を出した。
「ありがとう」
「ああ」
「ミホークって懸賞金 いくらだったの?」
「さァな。 いちいち覚えていない」
「さすが 大剣豪様で」
「そう堅い名で呼ぶな アイリス…」
ミホークはアイリスの頬に触れた。
「ぬしは今 赤髪の女なのであろう?」
「…ええ」
「…赤髪は…ぬしを大切にしてくれているか?」
「…ええ とても大切にしてくれているわ。 でも 能天気の性格と裏腹に 少し束縛気味だけど…。 今日 来たのも内緒なのよ?」
「……束縛してしまうのは愛するが故…。 だが 行き過ぎの束縛は相手を不幸にするだけだ」
「束縛しないで放置も悲しいけどね」
「まあな」
「ミホークはどちらの人かしら……?」
「さァな。 俺の愛した女は他の男のものなのでな…」
「………」
「…もし ぬしと先に会っていたのが 俺だったら……」
「……え…?」
「いや 何でもない。 忘れてくれ」
俺を選んでくれていたか……?
ミホークはワインを飲み干した。
アイリスはミホークの言葉が気になり 紅茶を飲むことができなかった。