4、絆と約束
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ある日の朝 アイリスが朝起きると ヤソップ達がベックマンを見て話していた。
「どうしたの?」
「いや ベックマンの髪がだいぶ白くなってきたなァって思ってな…」
「……確かに…」
「ベックマン だいぶ前に髪切ったろ? それもたぶんそれが原因だと思うんだよな…」
「お頭が無茶ばっかりさせるから 老け込んじゃったのかなァ……」
少しして ヤソップ達は散っていった。
アイリスはベックマンを見ていた。
「………」
髪を切ってから 額の十字傷がより目立つようになった……
……そう……
…私のせいでつけてしまった傷……
【どうした アイリス?】
アイリスの視線に気づいたベックマンがアイリスを見た。
「! なんでもないわ…」
アイリスは立ち去っていった。
「?」
ベックマンは不思議に思いながら アイリスの背中を見ていた。
「何かいいものないかしら……ベックマンが少しでも若く見えるような…… あ!」
アイリスは耳元で揺れるピアスに気づいた。
「ピアスなら邪魔にならないし おしゃれになるわね」
アイリスはシャンクスと自分の部屋にやっててきた。
「シャンクス 大丈夫?」
「ああ 平気だ」
シャンクスは二日酔いでベッドで横になっていた。
「私 少し買い物に行ってくるわ」
「どの島だ? 船を止めさせるぞ?」
「大丈夫よ。 それに 内緒にしたいから」
「…あ そう……」
「じゃあ 行ってくるわ」
「気をつけてな」
「ええ」
アイリスは部屋を出て 獣型に姿を変えて船から飛んでいった。
「……“内緒にしたい”って……誰にあげるんだ? 俺に言ってる時点で俺じゃないし……」
もしかして……
シャンクスは色々考えていた。
アイリスは島を見つけ 降り立った。
「ベックマンだからシンプルなのがいいわよね…」
アイリスはアクセサリー屋さんを巡り ピアスを選んでいった。
「これ いいわね」
【いらっしゃいませ! ピアスをお求めで?】
「ええ。 冷静沈着で頭が切れる男性に合うシンプルなピアスを探してて これなんてどうかなと思うんだけど…どうかしら?」
アイリスはシンプルなデザインのシルバーピアスを見せた。
「とてもいいと思いますよ」
「そう よかったわ」
アイリスは会計を済ませた。
「プレゼントは贈る方がその人の事を思って選んでくれただけで嬉しいものですよ」
「そうね。 ありがとう」
「こちらこそ ありがとうございました」
アイリスはアクセサリー屋さんを出た。
「ベックマン 喜んでくれるかしら…?」
その後 アイリスはシャンクスにズボンを買ってあげた。
「ベックマンにだけ買って帰ったら 怒りそうだものね…」
買い物を終えたアイリスは獣型に姿を変え レッド・フォース号に向かって飛んだ。
「アイリス 遅いな…。 何かあったのかな……」
体調が万全になったシャンクスは甲板でアイリスの帰りを待っていた。
少しして アイリスが帰ってきた。
「アイリス!」
アイリスは人間の姿に戻しながら 甲板に降り立った。
シャンクスはアイリスを抱きしめた。
「どうしたの シャンクス…?」
「少し帰りが遅かったから心配した」
アイリスの匂い以外はしないみたいだ…
「それはごめんなさい。 あ これ」
アイリスはシャンクスにズボンが入った袋を渡した。
「……俺に?」
「ええ そうよ?」
「開けていい?」
「どうぞ」
シャンクスは袋を開けた。
「ズボンだ!」
「貴方 洋服に関して無関心だから…ほら その履いてるズボンもボロくなってきてるし…」
「あ ホントだ。 ありがとな アイリス」
「ええ。 喜んでもらえてよかったわ」
アイリスはベックマンの姿を探した。
「シャンクス ベックマンはどこにいるの?」
「ベックマン? ベックマンなら部屋にいるぞ」
「そう ありがとう」
アイリスはベックマンの部屋に向かって歩き出した。
「………」
…浮気相手は……ベックマン……!?
シャンクスはアイリスに気づかれないように後をつけた。
アイリスはベックマンの部屋のドアをノックした。
「誰だ?」
「私」
ベックマンはドアを開けて アイリスを部屋の中に招き入れた。
シャンクスはその様子を見ていた。
本当にアイリスとベックマンが……
そう考えると シャンクスは悲しくなってきた。