4、絆と約束
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「赤髪 見送りありがとな」
「ああ。 またいつでも遊びに来いよ」
エースはアイリスを見た。
「アイリス また会おうな」
「ええ!」
ふふっ ルフィと同じ約束
エース達は手を振り 冬島を出航していった。
「………で…昨日 エースと何話したの?」
「……え……大したこと話してないわよ…」
「……俺には言えないことってわけね…」
シャンクスは不貞腐れて ブツブツ言っていた。
「……もう…」
アイリスはシャンクスの頬に手を添えて 唇に口付けた。
「!」
アイリスは唇を離した。
「これで満足?」
「……いや」
シャンクスは意地悪く笑うと アイリスに深く口付けた。
「んっ…!」
シャンクスは唇を離した。
「ご馳走様♪」
シャンクスは自分の口元をペロッと舐めた。
「………」
アイリスは呆気に取られてしまった。
「お頭 そう言うのは人前でするな…」
「おいおい そう言うなよ ベックマン。 アイリスからキスしてくれるなんて珍しいことなんだぞ! な アイリス?」
そう言って シャンクスはアイリスを見た。
アイリスは顔を逸らした。
「……ったく…」
お頭は愛情表現がストレート過ぎる…
「アイリス もう少し寝ないか? 一緒に?」
「嫌よ。 その顔 何か企んでいるもの」
それに比べてアイリスは控えめだ…
「いいから 寝よ」
シャンクスはアイリスを抱き上げて歩き出した。
「やだってば! ベックマン 助けて!」
「ベックマン達はしばらく 中に入って来るなよ!」
シャンクスに連れられていくアイリスをベックマン達は笑顔で見送った。
まあ それが上手く釣り合ってるのかもしれないが……
それより…
この寒い中 俺たちはどれくらい待っていればいいんだろう……
それから数日して アイリス達は冬島を出航した。
しばらくして 沢山のニュース・クーが飛んできて 新聞を落としていった。
アイリスは新聞を拾い 見た。
「エースが載ってる!」
「なんだ 白ひげを倒したか?」
「うううん。 白ひげの仲間になったみたい」
「ハハッ そうか そうか。 倒しに行ったのに 仲間になったか…。 白ひげが情けをかけてくれたな」
「……それでも 生きていてよかったわ」
「何はともあれ エースは元気だってことだな! よし! 今日はルフィの兄 エースが白ひげ海賊団の一員になったことを祝して…宴だァ!!!」
そして 宴が始まった。
アイリスはいつものように“花の雫”を飲んでいた。
「アイリス そのお酒 まだあるのか?」
「だいぶ減ってきたわね…」
「じゃあ もうもらいに行った方がいいんじゃないか?」
「まだ大丈夫よ。 すぐには無くならないくらいはあるし、それに 無くなったからって別に困る物ではないし」
「俺が困る!」
「え?」
「そのお酒が無くなったら アイリスと一緒に酒が飲めねェだろ」
「……そうだけど……?」
「アイリスと飲む酒は格別に美味しいんだ! だから これからもずっと一緒に飲みてェんだ」
「……シャンクス…」
少しして アイリスは部下と楽しそうに飲んでいるシャンクスに気づかれないように宴をこっそり抜け出した。
「アマゾン・リリーに行くのか?」
「!」
アイリスは振り返った。
「ベックマン…脅かさないでよ」
「すまん」
「そうよ。 お酒が尽きるとうるさそうだから」
「気をつけてな」
「ええ」
アイリスは獣型の姿に変え 急いでアマゾン・リリーを目指した。
「……アイリスも大変だな…」
アイリスがアマゾン・リリーに着いた時 ハンコックが寝ようとしていた時だった。
アイリスは皇帝の広間の窓をノックした。
「誰じゃ!?」
【夜分にごめんなさい ハンコック】
「アイリス!」
ハンコックは窓を開けて アイリスを中に招き入れた。
「アイリス こんな夜中にどうしたのだ? まさか…夜這い…?」
ハンコックは恥ずかしそうに頬を染めた。
「“花の雫”をもらいに来たのですが…」
「すぐに用意させる」
ハンコックの部下は急いで“花の雫”を用意してくれた。
「アイリス…もう夜も遅い。 そなたさえよければ 今日はここに泊まっていってはくれぬか?」
「……でも…」
「一生のお願いじゃ 頼む!」
ハンコックは必死に頼んでいた。
一日くらい大丈夫よね……?
「そんなことで一生のお願いを使わないで」
「……では…」
「ええ」
ハンコックは嬉しさのあまり思わず アイリスに抱きついた。
そして 一緒に眠った。
次の日の朝 “花の雫”を持ってレッドフォース号に戻ったアイリスがシャンクスに浮気を疑われたことは言うまでもない話――…