4、絆と約束
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アイリス達は防寒のために別の島で服を買ってから 冬島にやって来た。
「アイリス その格好で寒くないか?」
シャンクスは防寒の服などを買わず 普段と同じ服を着ているアイリスに尋ねた。
「少し寒いわね…でも」
アイリスは人獣型の姿に変えた。
「こうすれば全然平気よ」
アイリスの綺麗な白い髪と真っ白い大きな耳と9つの尻尾は降り続いている雪と混ざり 幻想的だった。
アイリス達は洞穴を見つけ 中でしばらく過ごす事にした。
「冬島は防寒してても寒いなァ… あ!」
シャンクスはアイリスを見た。
「アイリス ちょっとこっち」
「なに シャンクス?」
アイリスは手招きしているシャンクスのもとにやって来た。
「ここ座って」
シャンクスはアイリスの手を引いて 自分の膝を示してそう言った。
「?」
アイリスは不思議に思いながらシャンクスの膝に座った。
シャンクスはアイリスを抱きしめた。
「アイリス 温かい!」
「ちょっ シャンクス……」
シャンクスの体…冷たい…
人獣型のアイリスはシャンクスの体を温めるように 尻尾をシャンクスの体に巻きつけた。
「アイリスの尻尾 フワフワだ!」
夜寝る時もシャンクスはアイリスを抱き枕のようにしていた。
そんなある日 シャンクスに会いに エース率いるスペード海賊団が冬島を訪れてきた。
「本気か 船長!!?」
「どうしても会いてェんだ!! “赤髪”のシャンクスに!」
シャンクスの膝の上に座り 目を瞑っていた人獣型のアイリスは目を開けた。
「どうした?」
「誰かくる」
アイリスは立ち上がった。
「アイリス どこに行くんだ?」
「様子を見てくるわ」
「アイリス 別にそんなことしなくていいぞ」
「念のために…ね」
そう言って アイリスは洞穴を出ると 獣型に姿を変えて山を下っていった。
そして アイリスは雪山を登っているエース達を見つけた。
〔誰かと思えば…今 噂が飛び交う人だとは……〕
「!」
「ば…化け物だ!」
エースの部下たちは銃を向けた。
〔乱暴な人たちね…〕
アイリスは人獣型の姿に変えた。
「!」
「…人間…!?」
「銃を下ろせ お前ら!」
「でも 船長っ! ………」
エースの部下たちは銃を下ろした。
「あんた…赤髪海賊団の幹部のアイリスだよな?」
「そうだけど…。 それより あなた…随分寒そうな格好をしているのね…大丈夫?」
「俺は“メラメラの実”を食べてるんだ」
そう言って エースは指先を炎にした。
「そう…能力者なのね」
「ああ。 それより あんだがいるってことはここに“赤髪”がいるんだよな?」
「…ここに私たちがいることを知っているのね……」
「ああ」
「…目的は何?」
アイリスの目つきが変わった。
「…戦い?」
「戦いに来たわけじゃねェんだ!」
「…なら いいわ」
アイリスは背を向けた。
「シャンクスのところに案内するわ。 ついて来て」
アイリスは歩き出し エース達も続いて歩き出した。
しばらくして エース達を連れて アイリスが帰ってきた。
アイリスはシャンクスの膝の上に戻った。
エースは自己紹介をした。
「スペード海賊団? 噂のスーパールーキーが…俺に挨拶?」
シャンクスは剣を持った。
「いや…そういう意味じゃねェんだ!!」
エースは手を前に出して 否定した。
「弟が命の恩人だってあんたの話ばっかりするんで 一度会って礼をと……!!」
「ルフィの…!? ヘェ…!! 兄貴なんていたのか」
シャンクスはとてもご機嫌になった。
「そうか よく来たな~~! 話を聞かせてくれ」
「私も聞きたいわ」
「宴だァ~~!!」
そして 宴が始まった。
「そうか。 あいつ 今も“海賊王になる”って言っているのか!」
「口癖みてェなもんさ」
そう言って エースは盃に入ったお酒を飲んだ。
「ま ルフィには悪いが、海賊王になるのは俺だ」
「ヘェ そうかい」
「まずは俺の力を全ての海に認めさせてやる」
「ほぉ…どうやって?」
「この世界で最強と言われている男を倒す!!」
「白ひげの首を?」
エースは頷いた。
宴が終わり 帰ろうとしたエース達をシャンクスは引き止めた。
「夜になると 吹雪いてきて 視界が悪くなるんだ。 出発するなら明日がいいだろう」
「いや あんたに世話になるわけにはいかねェよ」
「そんなこと気にしなくていいわ。 それよりもっと ルフィの話を聞かせて…」
「……じゃあ…お言葉に甘えて……」
エース達は地面に座った。
エースがするルフィの話は夜中まで続いた。
シャンクス達は寝る支度をしていた。
「エース ちょっと…」
「?」
アイリスはエースを連れて 洞穴を出た。