3.真実と愛
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シャンクスはアイリスの唇を放し、アイリスを抱きしめた。
「何回も言ってるだろ? “命に代えても護る”って! それに俺の隣にアイリスがいるだけで俺は十分だ」
「……シャンクス…」
「…それより…まあ 今更なんだけどさ…昨日 よかったんだよな?」
「…え ええ。 …本当はね 少し前から思ってたの…。 でも なかなか言い出せなくて……」
「……アイリス…」
「待っていてくれてありがとう シャンクス」
「約束したからな “アイリスが俺を求めるまで待つ”って」
「ええ」
アイリスは笑った。
「シャワー浴びてくるわね」
アイリスは上着を羽織り バスルームに向かっていった。
アイリスがシャワーを浴びた後 シャンクスもシャワーを浴びた。
そして 少しして朝食が運ばれてきた。
「おはようございます。 おや 二人の雰囲気が昨日と違いますが 何かありましたか?」
「「!」」
アイリスとシャンクスは目を見開いて驚いた。
「これは 失礼を。 ここは“愛の島”。 そう言うことに敏感になってしまっておりまして…」
「……はあ…」
「でも 愛が深まることはとても素敵なことですから」
「…ああ」
「では ごゆっくり」
ホテルマンは笑顔で頭を下げると 部屋を出ていった。
食事中 会話はあまりなかった。
「「………」」
この島の人って…何か怖い…
アイリスとシャンクスは同じことを思って 項垂れた。
だが その表情は嬉しそうだった。
他人から見ても 二人の愛が深まったように見えたのだから……
朝食を食べ終えたアイリスとシャンクスはチェックアウトした。
「ベックマン達に何か買っててあげようか」
「そうね」
アイリスとシャンクスはベックマン達にお土産を買うために お店を見た。
「シャンクス マントはどう? シャンクスのも古くなってきてるし」
「みんなでマントもいいかもな! アイリスもいるか?」
「私はいいわ。 動きにくくなってしまうもの…」
「そうか…。 よし ベックマン達に合いそうなマントを探すぞ!」
「じゃあ 私はシャンクスのマントを探すわ」
アイリスとシャンクスはそれぞれマントを探し始めた。
少しして お互いに買った物がわからないように会計を済ませた。
「シャンクス どんなマント買ってあげたの?」
「秘密だ。 アイリスこそ どんなマント選んでくれたんだ?」
「内緒よ」
今のと大して変わらないけどね…
そして アイリスとシャンクスはベックマン達のもとに帰ってきた。
「「「お頭、アイリス お帰りー!」」」
船員たちはアイリスとシャンクスの変化に気づき 満面の笑顔で迎えた。
シャンクスはベックマン達にマントが入った袋を渡した。
「ほら お土産」
「ああ サンキュ」
「俺が一生懸命選んだんだぞ」
ベックマン達は袋を開けて マントを取り出した。
「星型か…なかなか洒落てるな」
「ヤソップは星が似合いそうだったからな」
「俺のはシンプルだなァ…」
「ルウは洋服が縞とかが多いからな」
「………」
ベックマンは一人固まっていた。
「ベックマン どうし… !?」
アイリスはベックマンのマントを見て驚き シャンクスを見た。
「ちょっと シャンクス、ベックマンのマントの模様酷くない? あれじゃまるで……」
…泥棒……
「…そうか?」
アイリスはベックマンを見た。
「……ごめんね…。 シャンクスに任せた私がバカだった…」
「アイリスが謝ることじゃないさ。 お頭がくれたんだ 大切に使わせてもらうよ」
「……ベックマン…」
「それよりアイリス 俺のマントは?」
「はい これ」
アイリスはシャンクスにマントが入った袋を渡した。
「開けていいか?」
「どうぞ」
シャンクスは袋を開けて マントを取り出した。
「シンプルで使いやすそうだ」
「シャンクスも柄物多いし 合わせやすいように黒にしたわ」
「ありがとう アイリス。 大切にするよ」
「あ そうだそうだ。 アイリスにも渡す物があるんだ」
「え? 私 マントはいらないって言ったはずよ?」
「マントじゃないさ。 邪魔にならない物がいいんだろう?」
シャンクスは小さな袋を渡した。
アイリスは袋を開けた。
「……ピアス…?」
「ああ。 それなら邪魔にならないだろ?」
「…ええ。 ありがとう シャンクス。 大切にするわ」
アイリスは耳たぶに穴を開け ピアスをつけた。
そのピアスの裏に“Je t'aime de mon coeur.(心から君を愛してる。)”と刻まれていたのに気づいたのはもう少し後の話である―――…