3.真実と愛
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アイリスとシャンクスの関係は進展がないまま1年が過ぎようとしていた。
そのことに 船員たちは心配になってきていた。
シャンクスはアイリスが知らないところでベックマンに相談していた。
「ベックマン 聞いてくれよ……アイリスが俺のこと全然求めてくれないんだよ…」
「……そう言うことはな…もう少し待っててあげろ…」
アイリスもシャンクスが知らないところでベックマンに相談していた。
「ベックマン 私…シャンクスを求めるって感覚がわからない……。 どんな感覚なの?」
「……難しい質問だな…。 そうだな…欲求…って感じか…」
「…欲求? ……私 今のままで十分幸せだよ?」
「…そうか…それならいいんだ…」
お頭は幸せ者だな
まあ…今後のことを考えるとよくはないな…
…二人して俺に相談してくるが…恋愛関係の話は俺もよくわからねェよ……
それにこれは環境の方にも問題がありそうだ……
そんなある日、アイリス達はある島に停泊した。
「副船長!」
「なんだ?」
「ちょっとお話が…」
船員たちはベックマンを隅の方に連れてきた。
「この島 別名 アムール島って言って、恋人同士で楽しめる場所…デートスポットって言うのが多い島で有名なんです!」
「だから お頭とアイリスにはいいかなって思うんすけど…」
「ああ それはいい」
ベックマンはアイリスとシャンクスに歩み寄った。
「ベックマン どうした?」
「お頭 たまにはアイリスと二人でのんびり買い物でもしてきな」
「…いいのか?」
シャンクスは輝かしい目で言った。
「ああ」
シャンクスはアイリスを見た。
「アイリス 行こう!」
「ええ!」
シャンクスはアイリスの手を取り 町へ歩き出した。
「素敵な町だな」
「町だけじゃなくて…みんな着てるものも素敵ね……」
「…ああ」
町の人たちはドレスや燕尾服を着ていて アイリスとシャンクスは浮いていた。
「アイリス 折角だから着替えようか?」
「……ええ」
アイリスとシャンクスはパーティ用の服が売っているお店に入った。
「いらっしゃいませ」
夫婦であろう男性店員と女性店員が頭を下げた。
「その服ではこの町では浮いてしまわれたでしょう」
「ああ そうなんだ」
女性店員はアイリスを見た。
「まあ 綺麗な方。 ぜひ 新作のドレスを着て欲しいわ」
「え?」
「こっちよ」
女性店員はアイリスを試着室に連れていった。
「すみません。 妻は綺麗な方に目がない人で…。 では旦那様はこちらへ」
「俺 まだ旦那じゃねェけど…」
「これは大変失礼致しました。 では “未来”の旦那様 こちらへどうぞ」
「“未来”の旦那様か……いい響きだな」
シャンクスは笑って 男性店員についていった。
「二人とも素敵だわ」
アイリスとシャンクスは試着を終えて 対面した。
「………」
「………」
アイリスとシャンクスはお互いにいつもと雰囲気が違うので しばらく見つめ合ってしまっていた。
「ほら 二人とも、おめかししたんだから 早く町でも見てきなさいよ」
「そうですよ。 勿体無いです」
「…ああ そうだな…」
シャンクスは会計を済ませた。
「ありがとうございました」
「ここは愛の島。 楽しんでいってね」
アイリスとシャンクスは夫婦に見送られ 店を出た。
「とりあえず見て回ろうか?」
シャンクスはアイリスに手を差し出した。
「…ええ」
アイリスはシャンクスの手を握った。
アイリスとシャンクスは色々なお店を見ていった。
陽は落ち 辺りは暗くなってきていた。
アイリスとシャンクスは店員に勧められたダンスパーティ大会に参加していた。
優勝したペアには高級ホテルの宿泊券だった。
「アイリス 宿確保のために頑張るぞ!」
「私 ダンス初めてだし…優勝なんて難しいよ」
「俺に任せとけ」
そして 曲が始まった。
参加者たちは踊りだした。
アイリスとシャンクスも踊りだした。
シャンクスは見様見真似で踊り アイリスをリードした。
「シャンクス すごい」
「見様見真似だがな。 それに こう言うのは楽しむことが一番だろ!」
「うん!」
楽しそうに踊っているアイリスとシャンクスは審査員の目に留まった。
それを快く思わない者はアイリスの足を踏んだ。
「痛っ…」
【あら ごめんなさい】
そう言うと 向こうの方へ去っていった。
「大丈夫か アイリス?」
シャンクスは踊るのを止め アイリスのもとにしゃがんだ。
「ええ。 ごめんなさい シャンクス」
「まだ曲は終わってない。 踊れるか?」
シャンクスはアイリスに手を差し伸べた。
「ええ」
アイリスはシャンクスの手を取り 一緒に立ち上がり、再び踊り始めた。