3.真実と愛
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「アイリス…そなたさえよければ…ここに住んでもらえないか…?」
〔え?〕
アイリスがハンコックを見ると 恥ずかしそうに顔を逸らした。
〔…ごめんなさい…ハンコック。 私には帰る場所があるから〕
「……そうじゃな…。 アイリス 気をつけて帰るのだぞ」
「ええ」
アイリスは背を向けた。
〔ハンコック あなたの気持ち嬉しかった〕
アイリスはハンコックを見た。
〔ありがとう〕
アイリスは微笑んだ。
「!」
ハンコックは再びノックアウトされた。
アイリスは空へ飛んだ。
帰ろう 私の居場所へ……
女ヶ島を後にしたアイリスはシャンクス達のもとに戻って来た。
陽は既に落ち シャンクス達は宴をしていた。
「アイリス 無事か!?」
「ええ とても親切な方だったわよ。 お酒もちゃんともらえたわ」
アイリスはシャンクスに“花の雫”が入ったビンを見せた。
「そうか よかった。 早速飲んでみようか」
「ええ!」
アイリスは笑った。
シャンクスはビンの蓋を開けた。
「いい香りだ」
蓋を開けると 仄かに花の香りがした。
シャンクスはジョッキに“花の雫”を注いでいった。
「じゃあ 乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
アイリス達は“花の雫”を飲んだ。
「美味いな!」
「ええ! とっても…」
そう言うと アイリスは瞳を伏せた。
「ん? どうした アイリス? ……もしかして 酔いが…?」
アイリスは下を向いたまま 首を横に振った。
「……お母さんが…飲んでいたお酒だと思うと……っ…」
「………」
シャンクスは涙を流しているアイリスを抱き寄せた。
「今日はたっぷり付き合ってやるから…」
「……シャンクス…」
シャンクス達と夜中まで飲んだアイリスは疲れで眠ってしまった。
「疲れてたんだな…」
「アイリスの能力はアイリス自身の体力を使うらしい。 気をつけてあげないとな」
「ああ」
シャンクス達は宴をお開きにして それぞれ眠りについた。
次の日、アイリスは目を覚ました。
「…あれ…私 昨日…」
【おはよう アイリス】
「!?」
アイリスは驚き 寝返りをして後ろを見た。
「どうして私の部屋にいるの シャンクス!?」
「恋人同士なんだからいいだろ」
アイリスは自分の格好を見た。
アイリスはちゃんと服を着ていたことに安心した。
「何もしてないぞ…。 それに ここは“俺”と“アイリス”の部屋だ」
「え?」
アイリスが部屋を見渡すと 半分は元々自分の部屋で、もう半分は元々シャンクスの部屋であった部屋だった。
「…どう言うこと!?」
「アイリスが女ヶ島に行っている間 部屋を一つに改造したんだ。 恋人同士なのに別々の部屋じゃ悲しいからな。 ベッドもキングサイズにしたんだぞ」
「! ………」
「………嫌だったか…?」
「そんなことはないよ! …ただ…」
「ただ?」
「シャンクスと恋人同士って言うのがまだ実感なくて…」
「ああ…俺もだ」
シャンクスはアイリスの髪に触れた。
「アイリスは綺麗だから…俺なんかでいいのかって…考えるよ…」
「そんなこと…! …シャンクスだって……かっこいいから……」
言葉にするの…恥ずかしい……
アイリスは頬を赤く染め そう言った。
「……ありがとう アイリス」
シャンクスはアイリスを抱きしめた。
アイリスは微笑み シャンクスを抱きしめ返した。
「……もう少し…寝てようか?」
「……何も…しないのなら…」
「何もしないさ。 アイリスが俺に身体を許してくれるまで……アイリスが俺を求めてくれるまで……」
「……シャンクス…」
シャンクスはアイリスの手を取り 手の甲にキスした。
「!」
シャンクスは笑って そのままアイリスを抱き寄せた。
「おやすみ アイリス」
アイリスの耳元でそう言うと シャンクスはアイリスの頬にキスをして 目を瞑った。
「……おやすみ…シャンクス」
アイリスも目を瞑った。
そして アイリスとシャンクスは手を繋いだまま 眠りについた。