3.真実と愛
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
レイリーを乗せた獣型のアイリスはアルカンシエル島に戻ってきた。
「久しぶりのアルカンシエル島だ…懐かしい…」
〔……全員移動してるみたい…。 急ぐわ〕
アイリスは匂いを確認すると エトワール島に飛んだ。
「アイリス! レイリーさん!」
アイリスは地面に降りると レイリーを降ろした。
そして 人間の姿に戻った。
「ただいま シャンクス」
【レイリー!】
レイリーは声の主を見た。
「ダリア、幼い頃 アイリスが世話になったようだ。 ありがとう」
「そんなことはいい。 お前たちがいないと始められん」
「ああ すまない」
アイリスとレイリーは住民たちを見た。
「今日はユメリアのためにこのような場を開いてくれてありがとう。 心から感謝する」
アイリスとレイリーは頭を下げた。
「あ あのっ!」
「ん?」
声をかけたのはタンドルだった。
「君は…タンドル君かな? で 君の後ろにいるのはアロガン君…?」
「はいっ! あの…その…」
「…アイリスから事情は聞いているよ……」
「!」
「アイリスも私も君を許せない気持ちはある。 でも アイリスが君を殺さないと決めたのなら 私はそれに従う」
「………」
「この国がもっといい国になることを祈っているよ」
「……ありがとう…ございます…っ…」
アロガンは涙を流した。
アイリス達はユメリアのお墓に花などを供えた。
そして 手を合わせ、それぞれの思いを告げた。
ユメリアの供養が終わり タンドル達は帰っていった。
「さて 私も帰るかな?」
「え!? もう帰るの!?」
「レイリーさん 今日くらいはいればいいのに!」
「ユメリアの眠る場所がわかったし、長年思っていた言葉をちゃんと伝えられた…。 私はもう十分だよ」
「……お父さん…」
「それに ユメリアはここにはいない」
レイリーは自分の胸に触れた。
「私の心の中にいるんだ……ってロマンチックな話すぎるかね…」
「うううん! お母さんはお父さんの心の中で生き続けるよ! もちろん 私やタンドル達の中でも」
レイリーは目に涙を浮かべた。
「では アイリス、頼んだよ」
「はい」
「あ! レイリーさん」
「ん?」
「あのさ…俺たち…」
そう言うと シャンクスはアイリスを見た。
「その話か。 聞いたよ」
「! ……許してくれるの…?」
「アイリスを幸せにできるのならな」
「当たり前だ! 俺はアイリスを絶対に幸せにする! 約束だよ レイリーさん!」
レイリーは笑った。
その後 獣型に姿を変えたアイリスはレイリーを乗せ シャボンディ諸島に向かった。
次の日の朝 シャッキー’S ぼったくりBARに泊まったアイリスがアルカンシエル島に帰って来た。
「ただいま」
「お帰り アイリス! 今日 出発しようと思うんだが 平気か?」
「大丈夫よ」
アイリスはエトワール島を見た。
「私の能力があればいつでも会いに来れるし」
「…そうだな」
船員たちは荷物を積み込み始めた。
アイリス達が出発することを聞いたタンドル達が見送りに来た。
「アイリス 行っちゃうんだね…」
「ええ。 またいつか会いにくるから」
「……うん」
「もう 国王なんだからもっとしっかりして欲しいわ!」
「…うん! アイリスが戻って来た時 より良い国になっている様にするよ!」
「楽しみにしているわ」
アイリスはダリアを見た。
「ダリアさん……うううん…おばあちゃん…行ってくるね」
「! ああ。 ユメリアはいつでもお前と共にいるよ」
「……はい!」
アイリスは嬉しそうに笑った。
荷物を積み込み終え アイリス達はレッド・フォース号に乗り込んだ。
そして アルカンシエル島を出航した。
「!」
アイリスはあることに気づいた。
アイリスはシャンクスを見た。
「どうして お母さんのお墓はエトワール島にあったの? 城にもお母さんのお墓があったけど…」
「それは…「それはな アイリス、ダリアさん達がユメリアさんの亡骸を移動させたからだ」」
アイリスはベックマンを見た。
「……どう言うこと?」
「城にユメリアさんの亡骸を置いておくことに苦痛を感じたダリアさん達はこっそりと移動させたんだ」
「……そうだったんだ…」
みんな ありがとう
アイリスはエトワール島の頂上を見て 以前とは違い 綺麗な七色に輝く腕輪に触れた。
「………」
お母さん 行ってきます
どうか 見守っていてください