2.巡り合いと鍵
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アイリスとシャンクスはシャッキー’S ぼったくりBARに帰ってきた。
「ただいまー シャッキーさん! これ お土産です」
アイリスはお土産をシャッキーに渡した。
「あら ありがとう。 アイリスちゃん 楽しかった?」
「はい とっても!」
「それは良かったわ。 もうすぐ夕食の支度が終わるからみんなと一緒に座って待っててね」
アイリスがテーブルの方を見ると ベックマン達が既に座って待っていた。
「あ ベックマン! みんな!」
アイリスはベックマン達に駆け寄った。
「楽しかったか アイリス?」
「うん! あ これ みんなに…」
アイリスはお土産をテーブルに置いた。
「お土産か? ありがとう」
ベックマンは笑った。
「おい ベックマン 聞いてくれよ!」
「なんだ お頭?」
「アイリスの身長 伸びてるんだよ!」
「……お頭 今更気づいたのか?」
「気づいていたのか ベックマン!?」
「アイリスの歳だと 今は成長期だ」
シャンクスはアイリスを見た。
「そうなのか?」
アイリスは首を傾げた。
「そろそろ服も買い替えてあげないとだな…」
ベックマンは体に対して短くなってきている服を見て言った。
「え!? こないだ買ってあげたばっかりだぞ!?」
「それが成長期ってもんだ お頭」
「いいよ 私…」
ベックマンはアイリスを見た。
「買ってもらったばかりの服だもん…勿体無いよ……」
「金の心配なら大丈夫だ アイリス」
アイリスは首を横に振った。
「うううん。 お金の心配だけじゃなくて……」
「?」
「人から…」
アイリスは横目でシャンクスを見て ベックマンに視線を戻した。
「シャンクスが買ってくれた服だから……」
「アイリスは物を大事にするいい子だ。 だが これは気にしなくていいんだ。 誰もが一度は経験することだ」
「……ベックマンも?」
「ああ」
アイリスはシャンクスを見た。
「シャンクスも?」
「んー俺はあんまり覚えないけど そうだったかもな」
アイリスはヤソップ達を見た。
「ヤソップ達も?」
ヤソップ達は笑って頷いた。
「まあ そう言うことだ。 着れる服がなくなるのは困るだろ?」
「それは困る…!」
「よし! 明日は買い物だな!!」
「……うん…!」
そして 次の日 アイリス達は30GRにあるショッピングモールに来ていた。
アイリスはシャンクスと一緒にお店で服を選んでいた。
「アイリス これなんてどうだ?」
「え それはちょっと…」
「じゃあ これは?」
「それも…ちょっと……」
「じゃあ これでどうだ?」
「……それも……いやかな…」
シャンクスのセンスは悪かった。
アイリスはお店の外でたばこを吸いながら待っているベックマンに助けを求めた。
「ベックマンっ!」
「どうした?」
「シャンクス……センスが……」
ベックマンは店の中にいるシャンクスが抱えている服を見た。
「……ああ…そう言うことか……」
ベックマンはたばこを消した。
「俺もセンスがいいとは思わねェが……」
「ベックマンなら大丈夫! 絶対 センスいいって!」
「…俺のどこを見てそう思ってるんだか……」
ベックマンは頭を掻きながら アイリスに手を引かれ店の中に入った。
「あ ベックマン! これ アイリスに似合うと思うんだけど 拒否されるんだ……」
「……お頭 そう言うの好きだな…」
「いいじゃん! こう体のラインが出るやつ! ベックマンも好きだろ?」
「俺に振るな…」
ベックマンは服を見始めた。
「アイリスはもっと落ち着いた……これとかどうだ アイリス?」
「あ かわいい!」
「これもアイリスに似合いそうだな…」
「それもかわいい!」
結局 アイリスは自分で選んだ服とベックマンに選んでもらった服を幾つか買ってもらった。
「ベックマン 今日はありがとう!」
「…ああ 大したことしてないがな」
「ベックマンはいいよなー…」
シャンクスはベックマンに対しての文句をぶーぶー言っていた。
「シャンクスもありがとね」
「アイリスはベックマンが選んだ服がいいんだろー? 俺の選んだ服なんて…どうでもいいんだろー?」
「…そんなことないよ! …シャンクスも選んでくれた服 素敵だった…。 でも まだ私には早いよ…」
「“まだ早い”ってことは大きくなったら着てくれるってことだよな!?」
「え…」
「アイリスが大きくなるのが楽しみだ!」
「ちょっと シャンクス! 私 そんなこと言ってないよ!」
シャンクスは口笛を吹いて アイリスの言葉を聞かなかった。
「もう…!」
私が大きくなった時 またシャンクスが選んでくれるのなら着てあげようかな…
あなたの喜ぶ顔が見たいから……