2.巡り合いと鍵
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そして 次の日になった。
シャンクスはベックマンと話し合って決めたことをレイリーとヤソップ達に話した。
「俺たちはお頭が決めたことに従うぜ」
「私もそれがベストだと思う…」
「じゃあ…「だが…」」
シャンクス達は真剣な顔でレイリーを見た。
「この先 ずっと知らずに生きていくのがあの子にとって幸せなのかもしれないと思うと…辛いな……」
「…レイリーさん…」
アイリスは目が覚めた。
「あれ? このマント シャンクスの…?」
アイリスはシャンクスのマントを持ち 部屋に向かった。
「おはよー!」
「!」
シャンクス達は一斉にアイリスを見た。
「おはようご…じゃなくて おはよう……お父さん…」
レイリーは優しく笑った。
「昨日はよく眠れたかい?」
「うん!」
アイリスはシャンクスを見た。
「シャンクス これ…」
「ああ 昨日 アイリスが離してくれなくてな…」
「え そうだったの!? ごめんね…」
「別にかまわねェよ。 それより 何かいい夢でも見れたか? ご機嫌だ」
「うん! 顔がボヤけててわからなかったけど、私と同じ髪色をした人と一緒にいる夢を見たの!」
「それって…」
シャンクス達はレイリーを見た。
「恐らく“ユメリア”だろう」
「……ユメリア…?」
「お前の母親の名だよ アイリス」
「…お母さん……あの人が私のお母さん……」
アイリスは嬉しそうに笑った。
シャンクス達の心境は複雑だった。
朝食を食べ終え シャンクスは新世界に行くためにコーティング職人を探していることを伝えた。
「それなら私がやろう」
「え!? レイリーさんが!?」
「私は今 この島でコーティング職人をしている。 安心しろ」
「そうだったのか…頼む」
「私の娘が乗る船だ 沈ませやしないさ」
そう言うと レイリーはアイリスを見た。
「私…海賊してていいの?」
「…何を言っているんだ アイリス!?」
シャンクスは驚きの声をあげた。
「え…だって海賊は危険が一杯だし…“罪人”だよ…。だからこう言うことはお父さんの意見も聞いた方がいいのかな…って思って……」
「…確かに 海賊は“罪人”かもしれんな…」
「………」
…やっぱり…ダメなのかな……
アイリスは悲しそうな顔をした。
「アイリスはどうしたいのだ?」
「! 私…?」
レイリーは頷いた。
「私は…」
アイリスはシャンクス達を見て レイリーに視線を戻した。
「…私は…シャンクス達と海賊をしながら 色々な場所を航海したい! 私 赤髪海賊団が大好きだから! だから私…シャンクス達と一緒にいたい!!」
アイリスの言葉にレイリーは嬉しそうに笑った。
「アイリスの好きにしなさい。 それに 海賊をやっていた私が止める道理もない」
「……ありがとう お父さん!! 大好き!!」
アイリスはレイリーに抱きついた。
レイリーはアイリスの頭を撫でた。
レイリーはシャンクスを見た。
「シャンクス この子に何かあったら許さんぞ!!」
「ああ。 命に代えても護る。 約束する」
「…ならばいい」
アイリスはシャンクス達に駆け寄った。
「これからもずっと一緒だよ!!」
シャンクスはアイリスを抱きしめた。
「もちろんだ!!」
レイリーはアイリスがシャンクス達と楽しそうにしているのを見ていた。
アイリスを見つけたのがお前でよかった…シャンクス……
レイリーはコーティングの準備をし始めた。
「お父さん」
「どうした アイリス?」
「私……お母さんの話が聞きたいの…!」
「!」
レイリーの手が止まった。
アイリスの言葉にしばらく沈黙が訪れた。
レイリーはコーティングの準備を終え アイリスを見た。
「コーティング作業には3日かかる。 それが終わったらここに戻ってくる」
「………」
「そしたら 話そう。 お前の母 ユメリアのことを…」
「レイリーさん!!」
レイリーはシャンクスを見て 首を横に振った。
わかってるよ シャンクス
ユメリアが亡くなっていることは絶対に言わん
そう目で伝えると レイリーはレッド・フォース号が停泊してある39GRに向かっていった。
「3日後か…楽しみだなぁ!」
アイリスの気持ちとは裏腹にシャンクス達は複雑だった。
「アイリスちゃん どこか島内でも遊びに行ってきたら?」
「行きたい!」
アイリスはシャンクスを見た。
「いいでしょ シャンクス?」
「ああ もちろんだ」
「はい これ」
シャクヤクはアイリスにシャボンディ諸島の地図を渡した。
「ありがとう シャッキーさん」
アイリスは地図を見た。
「あ ここ! 遊園地ある! 楽しそう!」
「“シャボンディパーク”ね。 レイさんも好きな場所よ」
「お父さんが!? 行ってみたい」
「じゃあ そこに行こう!」
「わーい!!」