2.巡り合いと鍵
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アイリスを抱えたシャンクス達は13GRにある「シャッキー’S ぼったくりBAR」に連れて来られた。
「おい シャッキー。 今帰ったぞ」
シャクヤクはドアを開けて 出迎えた。
「あら レイさん お帰り。 早かったわね! あら そちらの方たちは…見たことある顔ね」
シャンクス達は会釈した。
「それよりシャッキー この娘が気を失ってしまってなァ。 すぐにベッドを」
「大変!! すぐに用意するわね!!」
シャクヤクは慌てて家に入り ベッドを用意し始めた。
「狭いかもしれんが、お前たちも中に入りなさい」
シャンクス達も家に入った。
レイリーはドアにかかっているプレートを“CLOSED”にした。
そして レイリーも家に入った。
シャクヤクが用意したベッドにシャンクスはアイリスを寝かせた。
「…レイさん…」
「…“冥王”…」
視線はレイリーに集まった。
「レイリーさん アイリスのこと知ってるなら教えてくれ!」
シャンクスは身を乗り出して言った。
「まあ 座れ シャンクス」
「………」
シャンクスは座った。
「私も驚いているんだ…」
レイリーはうっすらと涙を浮かべた。
「……レイリーさん…?」
「あの子は…ユメリアの子供だ」
「!…ユメリアって…確かアルカンシエル島でレイリーさんが愛した女性……って……」
数回しか見たことないが…言われてみれば 確かに似てる
「…ああ」
「じゃあ アイリスはレイリーさんの…子供…!?」
「ユメリアが他の男を愛していないのなら…そうなるな……」
「「「ええ――――――っ!!?」」」
船員たちは驚きの声をあげた。
「アイリスがレイリーさんの子供!?」
「まさか父親が“冥王”だとは」
「“冥王”」
「ん?」
レイリーはベックマンを見た。
「アイリスがあんたの子供だと言う確証は?」
「アイリスがしている腕輪だ」
シャンクス達はベッドに眠らさせているアイリスがしている腕輪を見た。
「その腕輪はもともと“ユメリア”のものだ」
「…そうだったのか……あれ? さっきまで七色に光っていたのに光っていない…と言うより 前より腕輪が綺麗な七色になってる…?」
「恐らく 封印が解けたのだろう」
「…封印?」
「その腕輪は“記憶”を封印するものだ」
「記憶を…」
「……ああ」
レイリーはユメリアとの思い出を思い返した。
それはレイリーとユメリアが結ばれ 一緒に朝を迎えた日のこと――…
「レイリーさん」
「ん?」
「今日…行っちゃうんでしょう……?」
「ロジャーの容態が回復したようだからな」
「……そう…」
ユメリアは一瞬悲しそうな顔をしたが すぐに笑顔になった。
「よかったわね! 船長さん 元気になって」
「……ああ。 この島はいい。 空気が澄んでいて綺麗だ。 それに ユメリアもいる」
「…レイリーさん…」
レイリーは微笑んだ。
「そうだ レイリーさんに見せたい物があるの」
ユメリアは上着を羽織り ベッドから降りた。
そして 古そうな箱を持ってきて 中身を出した。
ユメリアは中から取り出した七色に輝く腕輪をレイリーに渡した。
「これは…腕輪?」
「うん。 綺麗でしょう?」
「ああ…綺麗だ……」
レイリーは腕輪を太陽にかざした。
腕輪はより輝きを増した。
「でも その腕輪、ただの腕輪じゃないの。 “記憶”を封印できるのよ」
「!?」
ユメリアは腕輪の説明をした。
「だから レイリーさんの記憶を封じてずっと一緒に…!」
「……ユメリア…」
「でも…! 私は海賊をしているレイリーさんが…海賊のレイリーさんが……」
レイリーは涙を流しているユメリアを引き寄せた。
「私もお前と同じ気持ちだ ユメリア」
「レイリーさん…」
「だが あいつらにはまだ私が必要なんだ。 私がいないと何をし出すかわかったもんじゃない」
「………」
「偉大なる航路を制覇したら 必ず迎えに行く。 それまで待っていてくれ ユメリア」
「…っ……」
ユメリアは泣きながら頷いた。
「…約束よ…レイリーさん」
レイリーとユメリアは抱きしめ合った。
ユメリアを思い返したレイリーの瞳には涙が浮かんでいた。
「…レイリーさん…?」
「昔を少し思い出しただけだ」
レイリーは涙を拭った。
「先程 あの腕輪が七色に光っただろう?」
「ああ。 七色に光りだしたと思ったらアイリスが急に倒れた」
「あれは記憶を封印している鍵が解除されたものだ」