2.巡り合いと鍵
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朝になり アイリスは目覚めた。
人獣型ではなく 普通の姿に戻っていた。
「…あれ…私……」
アイリスは記憶を辿ったが、シャンクスとミホークとお酒を飲んだ後のことは思い出せなかった。
「頭痛いし…気持ち悪い……きゃっ!」
アイリスはベッドから降りようとしたら ベッドから落ちた。
「いたた…」
アイリスは起き上がろうとしたが 頭痛と吐き気で起き上がれなかった。
しばらくして アイリスが眠っていた部屋がノックされた。
「アイリス 起きてるか?」
昨日のことを気にしているシャンクスの代わりにアイリスの様子を見に来たベックマンだった。
「…ベックマン……」
アイリスのか弱い声に異変を感じたベックマンは部屋の扉を開けた。
「アイリス 入るぞ… !?」
ベックマンが部屋に入ると アイリスはベッドから落ちた状態で蹲っていた。
「アイリス!?」
ベックマンはアイリスを抱き上げ ベッドに座らせた。
「ありがとう…ベックマン……」
「…大丈夫か?」
今回は随分と早く姿が戻ったな…
悪魔の実に体が慣れてきたのか……
「…うん……」
アイリスはベックマンを安心させるため 微笑んだ。
だが 鋭いベックマンには隠せなかった。
「無理に隠すな」
「っ! ………」
「まだ休んでな」
ベックマンはアイリスの体を横にして 寝かせた。
「…うん……。 ごめんね…ベックマン……」
「アイリスは悪くないさ」
悪いのは…お頭だな…
「……ベックマン…」
「ん?」
「シャンクスは?」
「お頭は飲み過ぎでちよっとな…」
「大丈夫なの?」
「よくあることだ。 心配ない」
「私…また迷惑かけちゃったよね……。…シャンクスとミホークとの再会も邪魔しちゃったよね……」
アイリスは泣きそうな表情をした。
ベックマンはアイリスの頭に手を置いた。
「誰も迷惑なんて思ってないさ」
昨日 何をしたか 覚えがないみたいだな……
ベックマンはアイリスの頭を撫でた。
「アイリスは気にせず もう少し寝てな」
「…うん……」
アイリスは目を瞑り 少しして寝息をたて始めた。
「お頭 いるんだろう?」
「………」
アイリスが眠っている部屋の扉が開き シャンクスとミホークが入ってきた。
「アイリスは?」
「今 寝たところだ。 …昨日のことは覚えてないみたいだ」
「…そうか」
シャンクスはアイリスが寝ているベッドの側に立った。
「……ごめんな…アイリス……」
そしてシャンクスはアイリスに優しく触れた。
「昼頃には起きるだろう。 今はそっとしておこう」
ベックマンはシャンクスを連れて部屋を出ていき、ミホークもその後を追って出た。
そして 昼になった。
シャンクス達は昼食の準備をしていた。
「そろそろ アイリスの様子でも見てくるか」
ベックマンはアイリスの部屋に向かおうと扉の取っ手に手をかけた。
「うわっ!」
扉の向こうではちょうど アイリスが取っ手を掴んでいた。
アイリスはバランスを崩して 前のめりになった。
「おっと」
ベックマンはアイリスを受け止めた。
「ごめんな。 大丈夫か?」
「平気だよ。 こっちこそごめんね ベックマン」
ベックマンはアイリスを放した。
「もう 体はいいのか?」
「すっかり!」
アイリスはいつものような笑顔をした。
ベックマンはその表情を見て 安心した。
「ベックマン ちょっとごめん」
アイリスはシャンクスとミホークのもとに駆け寄った。
「昨日はごめんね…。 せっかく一緒に飲む機会だったのに 迷惑かけちゃって……」
「気にするな アイリス。 元気になったようでよかった」
「心配かけてごめんね ミホーク」
アイリスはシャンクスを見た。
「ベックマンから昨日 飲み過ぎたって聞いたんだけど…大丈夫?」
「あ ああ…大丈夫だ!」
「よかった!」
アイリスは嬉しそうに微笑んだ。
シャンクスもつられて笑った。
ホントに覚えてないんだな…
俺だけ気にしててバカみたいじゃねェか……
まったく 心臓に悪かったんぞ アイリス!
ベックマンがアイリス達に歩み寄ってきた。
「お腹空いただろう?」
「うん! お昼ー!」
アイリスの様子を見たその場にいた全員が穏やかな表情をした。
「お頭」
ベックマンはシャンクスの肩に手を置いた。
「ああ!」
シャンクスは笑った。
そして アイリス達は昼食を食べ始めた。
アイリスは朝食を食べてないこともあり いつもよりたくさん食べた。