2.巡り合いと鍵
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「鷹の目 お邪魔するよ」
アイリスはミホークの屋敷に入った。
そして アイリスはミホークの匂いを辿り、ミホークがいる部屋に着いた。
そして 部屋に入った。
ミホークはお酒を飲んでいた。
「…鷹の目」
アイリスはミホークに歩み寄った。
ミホークはアイリスを見た。
「ぬし 何の用だ?」
「これを…」
アイリスはミホークが普段 首にかけている小さなナイフを前に出した。
ミホークは無言で受け取った。
そして 蓋をして 首にかけた。
「用は済んだろう。 赤髪と共にさっさと去れ」
「…帰れない!」
「…?」
アイリスはミホークに頭を下げた。
「ごめんなさい!!」
「……何を謝っている?」
「シャンクスが左腕を無くしたのは私のせいなの! 私を助けるために左腕を犠牲にしたの!! 全部 私が悪いの!! …だから !」
その瞬間 頭を下げているアイリスの頭に手が置かれた。
「顔を上げろ」
アイリスは恐る恐る顔を上げた。
「ぬしの言いたいことはわかった」
どうやら 左腕を犠牲にして 大切なものを手に入れたらしいな…赤髪……
「じゃあ…」
「だが もう奴とは戦わん」
「…どうして!?」
「奴と戦うことよりいいものを見つけた」
そう言ったミホークの顔は穏やかだった。
「!」
いつもの怖い表情と違う穏やかな表情にアイリスはドキッとしてしまった。
ミホークは立ち上がり そして歩き出した。
「鷹の目 どこへ?」
アイリスも後を追って歩き出した。
「赤髪のところに戻る」
「シャンクスのところに?」
「…酒だけは共に飲んでやる」
アイリスの表情が明るくなった。
「…鷹の目…ありがとう。 きっと シャンクスも喜ぶよ!」
「奴の為ではない」
「え?」
「それと 鷹の目ではない。 ミホークだ」
「…ミホーク…?」
「ジュラキュール・ミホーク。 俺の名だ」
「…ミホーク ありがとう!」
シャンクスの言っていた通り 本当は優しい人なんだ…
アイリスは嬉しそうに微笑んだ。
「…ああ…」
ぬしともっと関わりたいからなんだ…アイリス……
ミホークは歩き出した。
「行くぞ 九尾娘」
「アイリス」
「?」
ミホークは振り返った。
「私の名前はアイリスだよ ミホーク」
「……アイリス…行くぞ」
「うん!」
アイリスは嬉しそうに笑った。
アイリスとミホークは話しながら シャンクス達のもとに戻ってきた。
「でね シャンクスが…【アイリス 何もされてないか!?】」
シャンクスがアイリスのもとに走ってきた。
「………大丈夫だよ…?」
アイリスはよく意味がわからず 曖昧に答えた。
「…されてないならいいんだ。 気にしないでくれ」
シャンクスは誤魔化すように笑った。
「?」
アイリスは首を傾げた。
「アイリス 随分と打ち解けたみたいだな 鷹の目と」
そう言いながら ベックマンがアイリスに歩み寄ってきた。
「…うん。 シャンクスの言っていた通り 本当は優しい人だってことわかったから」
「だろ 鷹の目はこんな顔だけど 本当は優しいんだって! なかなか理解してもらえねェみたいだけど…」
シャンクスはミホークを見た。
「よかったな 鷹の目! 良き理解者が増えて」
「……ああ…」
「!?」
鷹の目が素直…!?
シャンクスは目をパチパチして ミホークをしばらく見ていた。
「…なんだ?」
「何でもねェ…。 で 何の用?」
「俺と酒を飲みに来たのだろう?」
「そうだけど…」
「なら 用意しろ」
「…飲んでくれんの!?」
「…気が変わった」
シャンクスはご機嫌になった。
「宴だァ~~!!」
そして 宴が始まった。