2.巡り合いと鍵
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「さあ アイリスの記憶探しするぞー!!」
シャンクスは張り切っていた。
「アイリス なんか思い出せないのか? 島のこととかさ…」
「…なんか……」
アイリスは記憶を辿った。
アイリスは首を横に振った。
「…だめだ…。 島のことはさっぱり…」
「…そっか……。 なんか 思い出せたら言えな」
「…うん……」
アイリスは悲しそうに頷いた。
偉大なる航路に入り 手当たり次第に島を回って 数日が経った。
アイリスに関係がありそうな島はまだ見つかっていなかった。
そして シュヴァリエ島についた。
「…ジャングルみたいで怖い……」
アイリスはシャンクスのマントを掴んだ。
「大丈夫だ」
シャンクスはアイリスの頭を撫でた。
「こんなところに住んでるって…まさか 動物…!?」
「違うよっ…!」
そんな会話をしている内に1つの屋敷に着いた。
「こんなジャングルの中に屋敷が…」
「あれが鷹の目の住処だ」
「…“鷹の目”?」
「あだ名みたいなもんだ」
シャンクスはドアをノックした。
「鷹の目 俺だ」
屋敷から応答はなかった。
「入るぞ」
そう言って シャンクスは屋敷に入った。
「鷹の目 いないのか?」
シャンクスは屋敷中を探したが ミホークの姿はなかった。
シャンクスは屋敷の外で待っているアイリス達のもとに戻ってきた。
「いないみたいだ」
「待つか?」
「ああ。 せっかく来たからな」
アイリス達は屋敷で待つことにした。
時間が経ち 明るかった空は日が暮れて暗くなっていた。
アイリス達はミホークが住処としている屋敷の前で軽食を食べていた。
「帰ってこねェな…」
辺りでは猛獣の鳴き声が聞こえた。
「…怖い……」
「大丈夫だ」
シャンクスはアイリスの手を握った。
しばらくして アイリスの耳に人の足音が聞こえた。
「!」
「どうした アイリス?」
「今 足音が…」
「足音…?」
シャンクスは船員たちを見た。
「今 足音聞こえたか?」
「いや」
「さっきから猛獣の鳴き声しか聞こえないっすけど…」
【恐らく アイリスの悪魔の実の能力だろう】
シャンクスはベックマンを見た。
「ああ! 九尾の!」
その時 シャンクス達にも足音が聞こえた。
「おかえりー 鷹の目!」
【赤髪 なぜここにいる?】
暗闇の中から金色の鋭い目がいつも以上に鋭く見えるミホークが現れた。
「っ!」
アイリスは怖くなり シャンクスの後ろに隠れた。
シャンクスはその様子を見て微笑した。
シャンクスはミホークを見た。
「お前を待っていたんだ」
「…俺を?」
ミホークは辺りを見渡した。
「俺を待っていたわりには 楽しんでいるみたいだが……」
「帰ってくんの遅くて…腹減ってさ……。 でも ほら」
シャンクスはお酒を持った。
「酒はまだ飲んでねェよ」
「………。 赤髪」
「ん?」
「その食べ物…俺の屋敷にあった物じゃないのか?」
「ああ これ! 美味いな!」
そう言って シャンクスは歯を見せて笑った。
【鷹の目 すまんな。 お頭が勝手に冷蔵庫を漁っちまって…】
ミホークはベックマンを見た。
「……構わん…」
ミホークはため息混じりに言った。
「鷹の目! ここ座れよ!」
シャンクスは自分の隣を示していった。
「………」
ミホークはシャンクスの横側の丸太に座った。
「なんでそっち!?」
「お前の隣に座る必要の意味がわからん」
「ひでェなっ…!」
「それより…」
ミホークはシャンクスの後ろに隠れているアイリスを見た。
「……っ!」
アイリスは怖くなり 目を瞑った。
「美人だろ? アイリスって言うんだ!」
そう言うと シャンクスは笑った。
「ほう 九尾の狐の能力者か…」
「え!?」
アイリスは自分の体を見た。
アイリスの体は無意識に人獣型になっていた。
「鷹の目 よくわかったな!」
アイリスが人獣型になっていることに気づいていないシャンクスは笑って言った。
「ちょっ お頭!」
「ん?」
「血!!」
「血がどうした?」
「お頭! 腕 血だらけだよっ!!」