1.恩人と航海
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アイリスとシャンクスは アイリスの歓迎会のためにベックマンが手配したレストランに向かっていた。
「次はどこに行くの?」
「お腹 空いたろ?」
「…少し……」
「そろそろ夕食の時間だからな」
空を見上げると 明るかった空は日が暮れて暗くなっていた。
そして アイリスとシャンクスはレストランについた。
「お頭、アイリス!!」
船員たちはアイリスとシャンクスを出迎えた。
ベックマンは時計を見た。
「ちょうど10分前だ」
シャンクスはベックマンに歩み寄った。
「ベックマン 手配は?」
「できてる。 内容は自分で確認してくれ」
そう言って 手配した内容の紙を渡した。
「ああ ばっちり……足りない」
そう言うと シャンクスはレストランに入っていった。
「……“足りない”? ちゃんと必要なものは手配しといたはずだが……」
【ねぇ ベックマン?】
「!」
ベックマンはアイリスを見た。
「なんだ?」
「なんの話をしていたの?」
「すぐにわかる」
そこに シャンクスが戻ってきた。
「もう 座って待ってていいってよ」
「ああ」
アイリス達はレストランに入った。
レストランの中は装飾がされ 綺麗だった。
また、貸切にしたため 夕食時と言うのにレストランには客が誰もいなかった。
「綺麗…」
「アイリスはここな」
シャンクスは長方形のテーブルの短辺の席を示して言った。
「この席って特別な人が座る席じゃなかったけ…?」
「いいから いいから」
シャンクスはアイリスを席に座らせた。
シャンクス達も席に座った。
少しして お酒と料理が運ばれてきた。
「美味しそう…」
アイリスは料理に釘付けだった。
「好きなだけ食べていいぞ」
「本当!?」
「今日はアイリスが主役だからな」
「主役?」
パン!
その時 クラッカーが鳴った。
「!! …まさか…」
アイリスはシャンクスを見た。
シャンクスは歯を見せて笑った。
そして 船員たちを見た。
「アイリスの歓迎会の始まりだ――――!!!」
船員たちは喜びの声をあげた。
「アイリス 乾杯しよう!」
「私 お酒は…」
「大丈夫! ちゃんと弱い酒をベックマンが手配してくれたから」
「ああ。 だが 少しずつな」
アイリスはベックマンを見た。
「ありがとう ベックマン」
シャンクス達はお酒が入ったジョッキを持った。
「「「乾杯!!!」」」
シャンクス達はジョッキに入ったお酒を一気に飲み干した。
アイリスはベックマンに言われた通りに少し飲んだ。
「美味しい…!」
「気持ち悪かったりしないか?」
「大丈夫」
アイリス達は料理を食べ始めた。
「美味しい!」
アイリスはとても嬉しそうだった。
「アイリスも喜んでて大成功だったな」
「ああ」
そう言うと シャンクスはアイリスを見た。
そして 終盤になった。
店員はアイリスに歩み寄った。
「お客様 ワインのおかわりは…」
「………」
「お客様っ!」
店員がアイリスに触れると体が横に倒れていった。
「!!」
シャンクスは右腕でアイリスの体を支えた。
「どうした アイリス!?」
「…またか…」
ベックマンは頭を抱えながら言った。
「…また…? まさか…!」
アイリスの顔はほんのりと赤く 酔って眠っていた。
「お客様は大丈夫ですか!?」
「大丈夫だ。 酔っているだけだから」
店員たちは頭を下げた。
「申し訳ありません! 1番弱いお酒を出させていただいだのですが…本当に申し訳ありませんでした!!」
「気にしないでくれ。 こっちも この子がここまでお酒に弱いのを知らなかったから」
「本当に申し訳ありません! …それと…先ほどあちらの方が追加されたものがまだ……」
そう言うと 店員は向こう側に置いてある大きなケーキを見た。
「…ケーキ……?」
「はい」
「…持ち帰りを頼めるか?」
なぜ ケーキ…?
「かしこまりました」
ベックマンはシャンクスに歩み寄った。
「お頭 なんでケーキなんて頼んだんだ?」
「祝い事だから!」
「…誕生日じゃねェんだから……」
シャンクスは歯を見せて笑った。
「いいんだよ! 俺の誕生日より 100倍嬉しいことなんだから!!」
「お頭はもう 誕生日がきて喜ぶ歳じゃねェだろ…」
「まあな…。 歳喰うだけだし」
シャンクスは自分の腕の中で眠っているアイリスを見た。
「アイリスにとって 誕生日みたいに楽しい思い出になってくれればいいな…と思ってな」
「…そうかい…」
「…ああ」
アイリスが隣にいて…
ベックマンやルウやヤソップ達に囲まれて…
これからも楽しい思い出を作っていきたい
それが…俺が望むものの一つ…