1.恩人と航海
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アイリスを連れ出した島から離れて 数日が経った。
「お頭 今どこに向かってるんすか?」
「ボヌール島だ」
「あの島はこの間行っただろ? ボケたのか?」
「ボケてねェよ! ベックマン ちょっと耳貸せ」
「ん?」
シャンクスはベックマンの耳に顔を近づけた。
「アイリスの歓迎会をやり直すんだよ!」
「ああ そういうことか」
「それと買い物! シャツが一枚ダメになっちまったからな」
「買い物はお前のだけじゃないだろ?」
「バレたか…」
「お頭はわかりやすいからな」
「怖ェな…どこまで見透かされるんだか…」
ベックマンは微笑した。
「それで なんであの島なんだ?」
「美味そうな店があったから」
「ああ あのレストランか」
「それに 俺とアイリスを引き合わせてくれるきっかけになった島だから」
「名前の通り 幸運の島だってことだな」
「ああ」
そう言って シャンクスはヤソップ達と話しているアイリスを見た。
そして アイリス達はボヌール島に着いた。
アイリス達はレッド・フォース号から降りた。
シャンクスはベックマンを見た。
「じゃあ ベックマン頼んだぜ」
「ああ」
シャンクスはアイリスを見た。
「じゃあ 行こうか?」
「どこへ?」
「秘密♪」
シャンクスは片目を瞑ってみせた。
そして シャンクスはアイリスの手を引いて歩いていった。
「あーあ 行っちゃった…」
船員たちはベックマンを見た。
「副船長 俺たちは何をすれば…」
「レストランでアイリスの歓迎会をする。 その手配だ」
「アイリスの歓迎会!?」
「昨日のやり直しだな!」
ベックマン達はアイリスの歓迎会を開くレストランに向かって歩き出した。
「ねぇ シャンクス! どこへ行くの?」
「もうすぐだよ」
そして シャンクスは1つの店の前で立ち止まった。
「着いたよ」
シャンクスはアイリスの手を引いて 店に入った。
「いらっしゃいませ」
男性店員は頭を下げた。
「俺はシャツを。 彼女には合う服を何着か頼む」
「え!?」
「これは見目麗しい方。 かしこまりました」
男性店員は女性店員を呼んだ。
女性店員はシャンクスを見た。
「では こちらへ」
シャンクスは女性店員に案内されて 男性服の方に歩いていった。
「シャンクス…!」
アイリスはシャンクスを呼び止めた。
シャンクスは振り向いた。
「後でな」
そう言うと シャンクスは笑った。
「…うん…」
「では 参りましょうか?」
「…はい」
アイリスは男性店員に連れられて 女性服の方にいった。
シャンクスはシャツを選んでいた。
「さっきのお連れの方とはどういうご関係で?」
「どう言う関係に見える?」
「そうね~……友達以上 恋人未満ってとこかしら?」
「友達以上 恋人未満…か…」
「傷つけたのならごめんなさいね…」
「いや。 ありがとう」
今はそれでいい…
だが いずれは……
シャンクスはシャツを選び 試着室に入った。
「………」
シャンクスはシャツを抜いで 鏡を見た。
左腕はまだ痛々しかった。
その頃 アイリスは男性店員に選んでもらった服を着ていた。
「どれも素敵ですね」
「…いえ……あ ありがとうございます……!」
アイリスは恥ずかしそうに言った。
「こんなのもありますよ」
「でも もうこんなに…」
男性店員が選んだ服の中でアイリスが気に入った服はたくさんあった。
「大丈夫。 あの方なら買ってくださいますよ」
「え?」
「男の勘と言うものです」
そう言うと 男性店員は笑った。
「……?」
アイリスにはその意味がわからなかった。